キャンプでぐっすり寝たいという人に、アウトドア用枕の種類と選び方を解説します。主に4つのタイプがあるので、それぞれのメリット・デメリットを知り、自分好みの枕を見つけてみましょう。タイプ別におすすめ品も10個紹介します。
アウトドア用枕の選び方
アウトドア用の枕を選ぶときは、枕のタイプ・素材・収納サイズを確認し、使い勝手の良さや寝心地、耐久性をチェックすることが大切です。
具体的に見ていきましょう。
枕には4つのタイプがある
アウトドア用の枕には、以下の4つのタイプがあります。
- インフレータブル
- セルフインフレータブル
- スタッフサック
- 折りたたみ
『インフレータブル』は、バルブを開けると自動で空気が入るタイプの枕です。ふくらんだ後は自分で空気を抜くことで、枕の硬さや高さを調節します。
一方『セルフインフレータブル』は、自分で空気を注入してふくらませる枕です。数回息を吹き込むだけで空気が入る枕もあり、寝やすい高さに調節できます。
インフレータブル・セルフインフレータブル枕の共通点は、小さく折りたためることです。専用の収納袋に入れられるため、かさばりにくくなっています。
次に『スタッフサック』は、袋の中にタオルや衣類を入れて高さ調節をする枕で、枕本体を持ち歩かずに済むことから、荷物が少なくなるというメリットがあります。
『折りたたみタイプ』は形がすでに決まっている枕です。折りたたんで専用の袋に入れるとかさばりにくくコンパクトに収納できます。
収納時のサイズがインフレータブルやスタッフサックタイプよりも大きくなるため、自宅のようにしっかりとした枕を使いたい人に向いています。
耐久性から選ぶ
テント内とはいえ、アウトドア用の枕は屋外で使うものです。枝に当たってしまったり、地面にすれたりすることもあるでしょう。また、キャンプの就寝時は環境により汗をたくさんかくこともあります。
そのため、清潔に使えて耐久性の良い枕を選ぶことが大切です。また、長く使えるよう使わないときのケアも確認しておきましょう。
『インフレータブル』や『セルフインフレータブル』のような空気を注入する枕は、素材にPVC加工がされていると丈夫です。
『折りたたみタイプ』のようなスポンジが入った枕の場合は、洗えるものを選ぶといつでも清潔に使用できます。洗濯機で洗えるタイプなら、手間もかからず容易にケアできます。
『スタッフサック枕』は軽量化のためナイロン地のものが多くなっています。頭に触れる部分が綿やフリースになっているものであれば、肌触り良く快適に寝られるでしょう。
収納力から選ぶ
アウトドア用の枕は持ち運びするため、かさばらないようコンパクトにまとまるタイプがおすすめです。『インフレータブルタイプ』だと、手のひらサイズにまとまる枕もあります。
また、『スタッフサックタイプ』は荷物を入れる収納袋としても使えます。『折りたたみタイプ』を使う場合も、荷物がかさばらないようできるだけ小さくまとまる枕を選ぶのがポイントです。
アウトドアでは、どうしても持ち運ぶ荷物が多くなります。枕選びにおいても、収納時のサイズや重さをチェックし、自分にとって負担のないものを選ぶことが大切です。
インフレータブルタイプのアウトドア枕
自動で空気が入る『インフレータブル』タイプのアウトドア用枕を4つ紹介します。バルブを開けて放置しておくだけでいいので、簡単に枕を作りたい人におすすめです。
ニーモ「フィッロ」
キャンプ中に眠れなかったという創業者の体験から生まれたアメリカのブランド・ニーモの枕です。
頭にフィットする形状で、しっかりと寝姿勢をサポートします。さらに、柔らかなカバーは取り外して洗えるので清潔に使えます。
使用時は 43×27×10cmと十分なサイズがありながら、コンパクトにまとまるのもポイントです。収納時のサイズは10×15cmと小さくかさばりにくくなっています。
車や飛行機の中での仮眠など、アウトドア以外でも持ち運びしやすい枕です。
- 公式:商品ページ
シートゥサミット「エアロプレミアムピロー」
1990年にオーストラリアで誕生したアウトドアブランド・シートゥーサミットのインフレータブルタイプの枕です。
自宅の枕と変わらない寝心地を追求し、どんな体勢で寝ても枕がズレにくい設計になっているので、枕から落ちるのを気にせずゆっくり眠れます。
頭に触れる部分は、柔らかく起毛したストレッチニットを使用し、頭にフィットしやすいよう緩やかなカーブを描いています。
34×24×11cmのレギュラーサイズの場合、収納時は7×8.5cmまで小さく収納できるのもポイントです。
シートゥサミット
エアロプレミアムピロー
サイズ:35×26×13cm 収納サイズ:7×8.5cm 重量:約79g 素材:50Dポリエステルストレッチニット(起毛) その他:スタッフサック付き
- 公式:商品ページ
イスカ「ノンスリップピロー」
品質にこだわりを持つイスカのアウトドア枕です。サイズは30×40×5cmで、中央のへこみが頭にフィットするため、キャンプでも快適に寝られます。
収納ケースが付属しているので、持ち運びにも困りません。収納したときのサイズは9×28cmの細長い形状です。
コスパ良く長く使いたい人におすすめです。
- 公式:商品ページ
スノーピーク「ストレッチピロー」
新潟生まれのブランド・スノーピークの枕は、バルブを開けて空気を入れたら、横になった状態でバルブを緩めることで、好みの高さに調整できるインフレータブルタイプの枕です。
30×41cmサイズで、高さは最大18cmまでふくらみます。自分にとって寝心地の良い高さが探せるので、しっかりとした睡眠をとることができるでしょう。
キャンプ以外にも、飛行機や電車、車での仮眠など使いたいときにバルブを開けるだけで心地よい睡眠がとれます。
- 公式:商品ページ
セルフインフレータブルタイプのアウトドア枕
アウトドアで好みの高さに調節して寝たい人にぴったりの『セルフインフレータブル』の枕を紹介します。口で息を吹き込むだけで簡単に作れる枕です。
サーマレスト「エアヘッドライトピロー」
アウトドア用枕としてキャンパーや登山家に愛されているブランド・サーマレストのアウトドア枕です。数ある枕の中でも、簡単に寝心地の良い枕を作れることで評判となっています。
28×39×10cmのレギュラーサイズと、 32×46×10cmのラージサイズの2サイズ展開です。
専用の袋に収納すると手のひらサイズまで小さくなります。できるだけ荷物を減らしたい人におすすめです。
- 公式:商品ページ
コクーン「エアーコア ダウンピロー」
世界中のバックパッカーや登山家が愛用するアウトドア用寝具ブランド・コクーンの枕です。息を吹き込んで高さ調節を行なうため、好みの高さに細かく調整ができます。
枕の内部には撥水ダウンが入っているので、湿度が高いときも快適に寝られるのがポイントです。また、中のフォームを取り外すと、ダウンピローとしても使えます。
収納時は12×8cmと手のひらサイズになるので、コンパクトにまとまる枕がほしい人にもおすすめです。
スタッフサックタイプのアウトドア枕
タオルや洋服を入れて枕を作る『スタッフサック』タイプの枕を紹介します。キャンプの持ち物はできるだけ少なくしたい人におすすめです。
サーマレスト「スタッフサックピロー」
強度と撥水性のあるコーデュラナイロンが使われている枕です。軽量なナイロンを使いながら頭に触れる面はマイクロフリース素材となっているため、就寝時の肌触りが良くなっています。
持ち運ぶのは 約64gの袋だけです。寝たいときにさっと枕を作れるのがうれしいポイントです。寝心地の良い高さに調節して使いましょう。
- 公式:商品ページ
グラナイトギア「ドリームサックピロー」
1967年にアメリカで誕生したアウトドアブランド・グラナイトギアの枕です。
素材に30デニールコーデュラのシルナイロンを使用、本体の半面・頭を置く部分のみをフリース素材に切り替えることで、重さを約57 gまで軽量化し、寝心地にもこだわっています。
37×18×9cm、容量は6Lです。大きめな収納袋としても活躍するので、荷物を増やさずキャンプを楽しみたい人にぴったりです。
折りたたみタイプのアウトドア枕
キャンプでも自宅のような枕で寝たい人におすすめの『折りたたみ』タイプの枕を紹介します。高さも硬さもしっかりとしているのに、コンパクトにまとまるタイプの枕です。
サーマレスト「コンプレッシブルピロー」
「アウトドアで最高の眠りを提供する」をコンセプトにかかげるサーマレストのアウトドア枕です。
S・R・Lの3サイズ展開で、ドローコードを絞るだけで、硬さと高さの調整も可能です。
ビルトインポケットが付いており、圧縮して収納すると使用時の1/3のサイズになるため、かさばらずに持ち運べます。
マットレス製造で出るフォームの切れ端を使ったエコな製品ですが、豊富なカラーデザインがあるため、お気に入りが見つかるでしょう。
- 公式:商品ページ
キャプテンスタッグ「洗えるキャンピングピロー」
日本生まれのアウトドアメーカー・キャプテンスタッグのアウトドア枕です。
中綿に速乾ウルトラファインファイバーを使用することで、洗濯機で丸洗いしたあとでもすぐに乾く、清潔さが特徴です。
表地はフランネル加工の綿100%なので、まるで自宅にいるかのような睡眠が期待できます。
持ち運び用の収納バッグも付いており、15×10×25cm・重さ300gとコンパクトにまとまります。
- 公式:商品ページ
まとめ
アウトドア用の枕には『インフレータブル』『セルフインフレータブル』『スタッフサック』『折りたたみ』の4つのタイプがあり、それぞれ使い勝手が変わります。
コンパクトにまとまって手間がかからない枕がほしい人は『インフレータブルタイプ』を、好みの硬さに調節して寝たい人は『セルフインフレータブル』がおすすめです。
また、荷物を少なくしたい人は『スタッフサックタイプ』、自宅のように眠りたい人は『折りたたみ』タイプと好みの枕を選びましょう。
せっかくのキャンプを楽しむためにも、睡眠は大切です。寝心地の良さと荷物になりにくい収納力のある枕を選んで快適な夜の時間を作りましょう。