夏はもちろん、まだ日中の日差しが強い今の季節も、水が近くにあると気持ちいいもの。そこで、全国を旅するプロに聞いた、おすすめの「水辺のキャンプ場」を紹介しよう。
推薦人
半魚ライター
藤原祥弘さん(42歳)
南風見田(はいみだ)キャンプ場(沖縄県)
ここから先は大自然!日本最南のキャンプ場
イリオモテヤマネコをはじめ、希少な動植物が生息する西表島。この島の西側半分には道路がなく、道路の先からは手つかずのジャングルが広がっています。その南側の道路の終端に位置するのが本キャンプ場。設備は囲炉裏とトイレと五右衛門風呂だけで、水は山水で電気も来ていない。簡素なキャンプ場ですがそのかわりロケーションは抜群です。キャンプ場の近くにはスノーケリングにうってつけの浅い礁湖が広がり、空を舞うのは特別天然記念物のカンムリワシ。ときにはテントサイトをヤシガニが歩いていることも……。西表島の自然にどっぷり浸かれるキャンプ場ですね。
住所:沖縄県八重山郡竹富町字南風見508-33
電話:090-9781-0940
HP:https://www.haimidakyanpu.com/
推薦人
ネイチャークラフト作家
長野修平さん(59歳)
朱里さん(19歳)
ガラガラ山キャンプ場(福井県)
森のなかから日本海に沈む夕日と磯遊びを楽しむ
毎夏ワークショップで訪れている越前海岸のキャンプ場。海岸から車で数分上がったところにオートとフリーのサイト、温泉風呂付きのログコテージがある。ちなみにここの売店は本誌イノッチパークで活躍中のマジさんとリノベした。ワークショップでは下った海岸で磯の貝を捕り(許可を得て)、海水を汲み焚き火でパスタを茹で「磯イタリアン」を皆で作るほか、地元の木でクラフトワークをやっている。長女の朱里も幼いころから同行。とにかく海(貝捕りと貝殻拾い)がいちばんらしい。そしてここの僕的N0.1はなんといっても日本海に沈む夕日がサイトやコテージから眺められること。森に包まれたサイトの向こうで日没から夕焼けまでのマジックアワーが独占できる。
住所:福井県福井市赤坂町66-84
電話:0776(89)2180
HP:https://garagarayama.com
推薦人
アウトドアコーディネーター
牛田浩一さん(47歳)
朱鞠内湖(しゅまりないこ)キャンプ場(北海道)
写真集から飛び出したような幻想的なキャンプ場
「幻の魚」イトウが釣れるということはさておき、なんといっても日本離れした圧倒的な景観が魅力のキャンプ場。湖畔のサイトもいいですが、林間のサイトも晴れた日は木漏れ日が気持ちいいですね。夏はランタンにミヤマクワガタが普通に飛んでくるのも、関東の人間からすると羨ましい限り。日本一広い人造湖なので、カヤックやサップを漕いでもよし。ただ、あまりに気持ちよく、夢中で漕ぎすぎると、迷子になる可能性も……(!?)。
住所:北海道雨竜郡幌加内町字朱鞠内
電話:0165(38)2101
HP:https://www.shumarinai.jp/accommodation/camping/
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BASE CAMPオーナー
A-sukeさん(43歳)
西湖自由キャンプ場(山梨県)
水辺といえば、釣り&カヤック三昧でキマリ!
プライベートでもイベントでもよく訪れるキャンプ場。なんといっても、すぐそこに湖があるテントサイトが魅力ですね。水辺といえば、昔から釣りキャンプ(主にフライフィッシング)が目的で、オイカワからシイラまで淡水も海水もやりますが、いまはカヤックに夢中なので、カヤックを持ち込みたい。愛機はフジタカヌーのアルビナ1-480。フィッシングカヤックもいいですね。今年の夏は海のそばのキャンプ場を掘り起こしたい。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町西湖1003-2
電話:0555(82)2857
HP:https://saiko-jiyuu.camp/
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カメラマン
見城 了さん(48歳)
四尾連湖 水明荘キャンプ場(山梨県)
周囲1.2㎞の小さな山上湖でプライベートキャンプ場の気分を
デイキャンプを入れると、ほぼ毎年のように行ってるお気に入りのキャンプ場。四尾連湖の周りに2 か所キャンプ場があり、駐車場から対岸のテントサイトまで、湖畔をぐるりと500mほど半周する。湖には流れ込む川もなく、湧水だけでできているので、大きな水たまりのような錯覚に陥る。水の透明度が高く、ライフジャケットをつけて、プカプカ浮いているだけでも気持ちいい。息子とカブトムシも捕ったなぁ。
住所:山梨県西八代郡市川三郷町山保3378
電話:055(272)1030
HP:http://shibirekosms.sub.jp/
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スタイリスト
平 健一さん(42歳)
本栖レークサイドキャンプ場(山梨県)
気の向くままに行ける予約不要の自由な感じがいい
キャンプ歴35年ともなると、いろいろな場所に行きましたが、夏だけ運営しているこのキャンプ場にも年2、3回出かけます。夏の暑い日に、富士五湖でいちばんキレイで透明度が高い本栖湖で水遊びやカヌー、SUPをして家族や友人と過ごすのはまさに至福の時です。海と違い塩がないので、水浴びもさっぱりして気持ちいい。夏でも水が冷たいので、休憩時の温かい飲み物が沁みます。今年の夏は、テントサウナにも挑戦してみたいな。
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町本栖大久保19
電話:0555(87)2093
HP:http://www5b.biglobe.ne.jp/~lakesido/
※構成/大石裕美
(BE-PAL 2022年8月号より)
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BE-PALが厳選して紹介する、ほんとうに気持ちいいキャンプ場。今回の東海版は、愛知・三重・岐阜・滋賀・奈良・静岡・長野・山梨のキャンプ場を収録。全97ページ。