9月1日は防災の日、日頃から備えを
四季がはっきりしている日本は、季節の気象条件などによってさまざまな自然災害が多く発生する国です。もしもに備えて、非常食や懐中電灯などを詰めた防災バッグを自宅に常備している人も多いと思います。しかし、どこで遭遇するかわからないのが災害です。もし、自宅以外で災害に遭遇したら…さまざまなシーンでの備えについても考えておきたいですよね。
「防災ボトル」とは?
そこで今回ご紹介したいのは、2022年4月に警視庁警備部災害対策課の公式Twitterが紹介した「防災ボトル」です。これは、アウトドアシーンや日常でもおなじみのウォーターボトルに防災グッズを収納するというアイデア。8月現在で5万件以上の“いいね”を集めています。
ウォーターボトルはアウトドアグッズとしてもたくさんの商品がありますし、100円ショップでも購入可能です。プラスチック製で軽量、蓋もついているので防水面でも安心。もちろん、水筒、コップの役割もしっかり果たしてくれます。警視庁の投稿では、500mlのウォーターボトルが使用されていました。
「防災ボトル」の中に入れるアイテムの一例として挙げられていたのは、以下の通り。
・ウォーターボトル(500ml)
・ホイッスル
・圧縮タオル
・エチケット袋
・ミニライト
・ビニール袋
・常備薬
・ばんそうこう
・アルコール消毒面
・ようかん
・現金
防災バッグをギュッとコンパクトにしたラインナップですね。投稿には「必要なものは、人によってそれぞれですが、ちょっと困ったときに“あったらいいな”というものを入れておくとよいと思います」とありました。
実際に「防災ボトル」を作ってみました
そこで投稿を参考に、筆者も“マイ防災ボトル”を準備してみました。今回は、サイズ違いで愛用しているモンベルのクリアボトル(0.5L)を使用することに。
1.ウォーターボトル(500ml)
2.ホイッスル
3.ミニライト
4.コンタクトレンズ
5.ビニール袋
6.アルコール除菌シート
7.ようかん
8.ばんそうこう
9.常備薬
10.現金
11.圧縮タオル
12.マスク
13.エチケット袋
14.緊急連絡先を書いた紙
中身を検討するなかで、キャッシュレス決済が使用できない場合や、スマホの充電がなくなった時に公衆電話を使うことなどを考えると、現金は大切だなと再確認しました。
食料として入れたようかんは、携帯用補給食としてとても優秀な食べ物です。常温保存が可能で、賞味期限も長く、コンパクトなのにカロリーも高い! 防災ボトルだけでなく、防災リュックの中にも常備することにしました。ようかんが苦手な人は、エナジーバーなどでもいいと思います。
また、ウォーターボトルを活用した「防災ボトル」は、水没しても中身が濡れないという利点があります。緊急連絡先を書いた紙を入れておいても安心だなと思い、用意しました。
この他に、外出先で自分に必要になりそうなもの…と考えて、マスクやコンタクトレンズも追加しました。こんなに入るかなと不安になりつつも、順番に入れていくときちんと収納することができました。
「防災ボトル」の作成時、我が家の小学生の子どもたちからも、「塩飴や干し梅を入れるのはどう?」「紙石鹸もあるといいかも」など、さまざなアイデアがでました。災害を想定して、家族で話し合いながら中身を決めるのは、防災意識を高めるきっかけにもなります。
そして、完成したのがこちらです。
13点のアイテムを入れると、総重量は355g(ボトルは約100g)となりました。これくらいの重さならば、リュックなど日常使いのバッグに入れておくことができます。
携行にも便利な「防災ボトル」、クルマの中に積んで置いたり、キャンプのギアボックスに、それぞれ入れておいてもいいのではないでしょうか。車内に常備する場合は、高温になることや環境の変化なども想定して中身を検討しましょう。
使う日がこないことが一番ですが、予測不能な災害に備えて、参考にしていただければと思います。