アウトドアにぴったり。虫刺され、切り傷、打ち身、やけどの緩和などにも『アロエジェル』
アロエは、低木または高木になる多肉植物で、紀元前からクスリとして利用されてきました。その種類は500種ともいわれています。
日本では、主にアロエベラやキダチアロエが栽培されています。丈夫で育てやすいことからアロエベラは食用として、キダチアロエは外用として古くから親しまれています。
保湿作用や抗炎症作用があるといわれているアロエは、虫刺されや擦り傷、切り傷、打ち身や捻挫、日焼けや火傷のケアなど、アウトドアでも万能に使える植物なんです。
キダチアロエを株分けしてもらったのが2年ほど前。そろそろ植え替えの時期を迎えました。立派に育ったアロエで、アロエジェルを作ってみることにしました。
【アロエジェルの作り方】
【材料】作りやすい分量
- キダチアロエ 約200g(皮付きの状態)※できあがりは、約100gです。
<必要な道具>
- ミキサー
- 茶漉し(ネットなどでも)
- ボウルや計量カップ
<下準備>
- 保存容器や使用する道具類は煮沸消毒、アルコール消毒をして清潔にしておきます。
- アロエの葉を切り取り、切り口部分を下にして立てておきます。黄色い液を出します。
- アロエをきれいに洗います。雑菌などが気になる場合はここでさっと熱湯消毒します。
- 水を張った容器にアロエを入れ10分ほど浸水させます。
【作り方】
(1)アロエの両端のトゲを切り落とします。
(2)葉を包丁またはピーラーなどを使って取り除きます。
(3)果肉をフードプロセッサーに入れて塊がなくなるまで攪拌します。
(4)茶漉しなどを使って(3)を濾します。
(5)清潔な瓶に入れ、冷蔵庫で保存します。
2週間を目安に使い切るようにしましょう。
アロエジェルで作るアロエクリーム
さらっとした質感のアロエジェルを、より使いやすくとろっとした質感に。
【アロエクリームの作り方】
【材料】
- アロエジェル 100g分
- キサンタンガム 1g
- グリセリン 10g
- 精油(好みで) 3~5滴
※「アロエジェル」の作り方は、上記(1)~(4)を参照してください。
(1)アロエジェルを小鍋に入れ、50度Cくらいに温めます。
(2)おちょこくらいの大きさの容器にキサンタンガムとグリセリンを入れしっかりと混ぜ合わせます。
(3)(1)が温かいうちに(2)を入れ、手早く混ぜ合わせます。この時点でとろみ加減を確認します。とろみが足りないと感じたら(2)を作り、好みのとろみ加減にするとよいでしょう。
(4)冷めたら、好みで精油を数滴垂らし混ぜ合わせます。
(5)容器に入れて冷蔵庫で保存します。
2週間を目安に使い切るようにしましょう。
使うときの注意点
体質によりアロエに含まれているシュウ酸カルシウムの働きによって、肌がヒリヒリ、チクチクすると感じることがあります。使用する前には必ずパッチテストをすることをおすすめします。
<パッチテストのやり方>
二の腕の内側に1円玉くらいの大きさにアロエジェルを塗り、そのまま時間をおきます。5分、15分、1時間後、赤くなったり、ヒリヒリ、チクチクする感じがあればその時点でしっかり水洗いし、使用するのは止めましょう。また、生理中や妊娠中のアロエの使用も念のため控えましょう。
キャンプでは、アロエジェルはクーラーボックスで冷たく保管
日中屋外で日射しをたっぷり浴びた肌、ひんやり冷たいアロエジェルを塗ると、ほてった肌は一気にクールダウンし、水分がすーっと浸透して、肌はしっとりと潤いも感じられます。シャワーやお風呂で清潔にした肌に、アロエジェルを塗ってしっかりとアフターケアしてあげましょう。