EZ DOMEHOUSE(イージードームハウス)は、全国のグランピング施設やキャンプ場で使用されている、ドーム型の建物です。
宇宙船のようなユニークな形状をしており、一度見ると忘れられません。
今回はイージードームハウスのディティールと、泊まってみてわかったその魅力と注意点をお伝えいたします。
イージードームハウスとは?
イージードームハウスは、株式会社TCLが販売している組み立て式の多目的ハウス。
組み立てや分解が簡単で、耐久性があり、さらに強度が高いのが特徴です。
全国のキャンプ場やグランピング施設の宿泊小屋、イベントでの活用、災害時の避難所、個人宅のワーケーションスペースや子供の遊び場などで使用されています。
DIYで組み立てができる
イージードームハウスは、全部で44枚のパネルがボルトで連結されて建っています。
全体の重さは約300kgですが、それぞれのパネルは大人1人で持ち上げられるほどの重さなので、一般の人でも組み立てることができます。組み立てにかかる時間は、成人男性2人だと1時間~1時間半ほど。
そのため、キャンプ場だけでなく、一般の家庭の庭にも自分達のDIYで導入できるのです。
イージードームハウスの基本セットにはドアが1枚、窓付きのパネルが3枚付属しています。用途に合わせて専用棚などのオプションを買い足して、自分好みに組み代えることも可能です。
イージードームハウスのディティール
断熱性や防寒性が高い
パネルの厚さは40mm。2重構造になっていて、内部に空間があります。
そのため、断熱性と防寒性が高く、室内温度の急な変化を防ぎます。
パネルは防水性も備えているので、外部からの雨や雪の侵入を防ぎ、室内空間を快適に保ってくれます。
耐久性が非常に高い
イージードームハウスの天井部分にある採光用ルーフは、ポリカーボネート製です。
そして、壁と床パネルは高密度ポリエチレン製です。高密度ポリエチレンは、酒屋さんなどでよく見かける瓶ビールを入れるケースを思い出していただくと理解しやすいでしょう。
ポリカーボネートは、強化ガラスの150倍の耐衝撃性があり、そして高密度ポリエチレンは、ポリカーボネート以上の耐衝撃性があります。
イージードームハウスがいかに強く、多少の衝撃では壊れることがないかがお分かりになられるかと思います。
また、ドーム型形状なので風の抵抗を受けにくく、耐風性に優れているのもイージードームハウスの特徴です。
ハッチ型ドアと跳ね上げ式の窓
ハッチ型に開くドアは雰囲気があり、まるでSF映画に出てくる宇宙船のようです。
ドアの左右には油圧ダンパーがあり、ドアが急に閉まらないよう安全性に配慮がなされています。
ドアと窓にはレバー式の鍵があり、内側から閉めることができます。
跳ね上げ式の窓を開ければ、新鮮な空気を取り入れることができます。
窓は床から1mほどの高さにあり、身長約170cmの著者が少しだけ屈めば、外の景色を眺めることができる高さです。
光を多く取り入れる採光用ルーフ
採光用ルーフ部分には、遮光性のあるスライド式のカーテンがあります。
閉めれば光をシャットアウトでき、全開にすれば、多くの光を室内に取り込むことができます。
ルーフの透明部分は透明度が高いので、スライド式のカーテンを開ければ、空の様子を仰ぎ見ることもできます。
広さは4.5帖ほど
広さは4.5帖ほどで、床面の直径は3mです。
シングルサイズのベッドマットがギリギリ3枚並ぶほどの広さがあります。
家具が何も入っていない状態では、大人3人がゆったりと寝られるくらいですが、机などの家具が入っているならば、2人での利用がちょうどいいサイズ感です。
室内は大人が立ち上がるのに十分な高さがあるので、窮屈さは感じません。
泊まってみてわかった良い点
今回、イージードームハウスに実際に泊まってみてわかったことをご紹介します。
遮音性が高いプライベート空間
イージードームハウスはハッチ型のドアと窓を閉めると遮音性が高く、外の音がほとんど聞こえません。
PCを持ち込んで仕事を行ったのですが、集中して作業に取り組むことができました。
壁と天井の境がない球状の室内は、柔らかい印象を受けるデザインです。中にいると不思議な安心感があります。
朝は太陽の光が降りそそぐ
朝は、室内に降りそそいだ太陽の光で目が覚めました。
ルーフ部分を通して、自然を感じることができます。
冷暖房や電源があって快適
泊まったイージードームハウスには、オプションで設置できる冷暖房と電源コンセントが完備されていました。
そのため、真夏でしたが始終快適に過ごすことができました。
コンセントにつないだ照明も使用できたので、夜も安心でした。
イージードームハウスに泊まる際の注意点
雨天の際の出入りに注意が必要
イージードームハウスの出入り口にはひさしが無いので、雨が降る日は出入りの際に身体が濡れてしまうことがあります。
著者が泊まった場所では、雨の日も快適に過ごせるようにと、近くにタープが備え付けられていました。
なお、脱いだ靴をしまっておく場所もありません。そのため、内側に履物置きを用意するなどしておくと、雨の日でも靴を濡らすことなく保管できるでしょう。
ルーフ部分の開閉にはある程度の身長が必要
採光用ルーフのスライド式カーテンは、地面から約2.2mの高さにあります。
身長約170cmの著者は、背伸びをすることで開閉ができました。ルーフの開閉にはある程度の身長が必要です。
さいごに
イージードームハウスはユニークな見た目だけでなく、居心地のいい建物であることが泊まってみてわかりました。
キャンプ場での使用だけでなく、自宅に設置して被災時の仮住まい、またテレワークのための事務所としての使用にも向いていると感じました。
お近くに泊まれる場所があれば、ぜひその心地よさを体験していただけたらと思います。