『b*p』は、旅とフェスと楽しいジンセイのための雑誌です。現在までに10号の雑誌を刊行してきました。ところで、そもそも『b*p』とは何なのか? どのように始まり、現在に至るのか? このコーナーでは、『b*p』の歴史、成り立ちについて、1号ずつご紹介していきたいと思います。
最初にこのような雑誌をつくるきっかけになったのは、2002年のフジロックでした。
アウトドア雑誌『BE-PAL』編集部の若手スタッフたちで、フジロックのキャンプサイト前、「よろず相談所」の隣に、焚き火バーを出店したんですよ。
当時はまだ、「キャンプなんて初めて。テントの張り方がわからないよ〜!」という来場者がとても多かったのですが、そんなみんなのテントを張るお手伝いをしたりながら、焚き火バーを開店。プロのバーテンダーさんの指導のもと、タバスコ入りのカクテル「レッチリ」や、栄養ドリンク入りカクテル「ケミカルブラザーズ」などのオリジナルカクテルを展開し、最高にオバカでピースフルな3日間をすごしたわけです。
で、企画会議と怒濤の取材、編集期間をへて、2004年の夏に生まれたのが、こちら。
『b*p』vol.01 「夏フェス、行かない?」の巻
なぞの鳥の表紙で夏の書店に現れた雑誌の中身は、こんな内容でした。
【目次】
■巻頭コラム/b*p流トラベリングライフへの搭乗口31
・朝のリレー
・私の人生を変えた無人島ランキング
・魚を穫れない男に婦女子は穫れないという話
・サンディーのスタジオで天使と出会う
・モテるヤングはハートが「ちょいスナ(フキン)」
・駅前留学するヒマあったらユースホステルに行くべし
・木の上の秘密基地ツリーハウスに住もう
・日本のブラジルか、ブラジルの日本か。それが問題だ
・人生唄って楽しむ3675円。手作り三味線キットが沖縄から届く!
・クライミングを始めると、うつ病になりません
・“生態系”と一緒に暮らしてみませんか?
・居候になるための七か条が制定されました
・3時のおやつはシャボン玉!? おいしいよ〜
・焚き火が心と体にいい本当の理由
・FUROSHIKIで世界を旅する
・キミは知っているか? あの黒いカセットテープを
・げんべいのビーサンをカスタムするっていう手もあるぞ
・レア度100%なペイントブルース
・今年こそ波乗りしたいあなたの必見のムービー
・そうだ、週末は中国へいこう! オモロイ人たちに会いにネ
・ワンルームにあきたらバスに住もう
・みそと暮らす愉しみ
・東京メッセンジャーの人気No.1はハンドメイドだよ〜ん
・アフリカン・パンクはジンバブエの空き缶オイルランプに宿っていた!
・ニッポンにもゲストハウスが急増中なのだ!
・ヨガで腹筋のわれた女はお好きですか?
・ドストエフスキー流「退職願」の書き方
・DO YOU KNOW ニュージーランド式ホームパーティー?
・札幌にアート系図書館誕生。そのつくりかたは?
・おフランス発「レゲエ島ゲーム」上陸
■インタビュー/ぼくらはみんな旅をしている。
・枡野浩一
・平山ユージ
・東野翠れん
・ショコラ、片寄明人
・鈴木拓(ドランクドラゴン)
・荒俣宏
・塚本高史
・石川亜沙美
■特集/夏フェス。
・それはウッドストックからはじまった
・シノヤマさん、フジロックはいかがでしたか?
・夏フェス会場は「ドラクエ」でした
・東京スカパラダイスオーケストラの夏フェス案内
・全米一の旅バンドに聞いた「日本のフェスの実力」
・b*pトラベルが世界のフェスにご案内しま〜す。
・スタイリスト宮澤敬子さんの「全天候型フェス服」
・IDEEデザインチーム流・フェスのつくりかた
・グルーヴィジョンズの「グッドデザインなテント」探検隊
↑ 夏フェス特集<グルーヴィジョンズの「グッドデザインなテント」探検隊(写真=久家靖秀)
・パトリス・ジュリアンさんのフェス弁当
・肉いわく「焼くなら直火にしてちょーだい!?」
・「キング・オブ・屋台めし」を探せ!
・フジロック・朝霧・ライジングサンSNAP/人はなぜ、夏フェスに行きたがるのか?
・今年の夏フェスに何を持っていきますか?/KEISON、国井律子、Minalu、小野恵子、セニョール鈴木、仲村玄徳、須藤伸之、松川奈美子、大森竜太
【綴じ込み付録】2004夏フェスカレンダー
■旅/ビート詩人ゲイリー・スナイダーが結婚式を挙げた島へ。
↑ <ビート詩人ゲイリー・スナイダーが結婚式を挙げた島へ。(紀行文=ホーボージュン 写真=菅野ぱんだ>
■HOWL EARTH CATALOG 毎日を旅にする42の道具。
・全世界の旅人が待ち望んだ新iPod
・音楽漬けの旅にはMP3×スピーカー/東芝、ソニー、アイワ
・公園DJデビューにはこの2台/ベスタクス
・日本で買えない日本のラジカセ/ソニー
・肩に乗せて歩きたい中古ラジカセ/三洋電機、シャープ、マランツ
↑ <HOWL EARTH CATALOG 毎日を旅にする42の道具。(写真=山本智)
・大地の音が聞こえる民族楽器たち/口琴、ディジュリドゥー、ジャンベ
・虫とり水やり肥料なしの宅配オーガニック野菜
・一日でつくれるアイヌの小屋/二風谷式チセ
・世界を平和にする革命的寝床/ブラジリアンハンモック。マヤンハンモック、バルバドスハンモック、ヘネシーハンモック
・マトリョーシカみたいな入れ子鍋/MSR、ティファール、ラゴスティーナ
・ダサかっこいい1980年代の旅ワゴン/フォルクスワーゲン「カラベルGL」
・バックパックで背負える舟/フェザークラフト「カフナEXP」
・波乗りはメローな気分のロングボード/ワイドピンテイル
・『ホール・アース・カタログ』をよく考えるための本
■編集後記/b*p編集スタッフお気に入りの本・音楽・映画……
↑ ラストのこのメッセージだけは、いまなお不滅だと自負しております。
いかがだったでしょうか? いまふりかえるとなんだか恥ずかしい気もしますし、そういう時代があったなー懐かしいな―と思う企画もありますが、時代を先取りしていた未来予測的な企画もあったのではないか…と。
この夏も、またいろいろなフェスで会いましょう。それまで、みんな元気でね!