新井孝弘とU-zhaan(ユザーン)が登場!尾道で体感した、最高なインドと日本とラップの世界 (ライブ編 )
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    2018.04.30

    新井孝弘とU-zhaan(ユザーン)が登場!尾道で体感した、最高なインドと日本とラップの世界 (ライブ編 )

    b*p

    さて、素晴らしい晴天も日が落ち始めると、空気がひんやりしてくるものです。pm 4:00を回る頃には、さすがに売り切れのお店出始めました。ライブは、pm 5:00から会場オープンの予定でしたが、御堂の中からまだリハーサルの音が漏れてきていました。サウンドチェックが少し長引いているようです。ライブに向けて、お客さんの雰囲気が少しずつ変わり始め、先ほどまで境内に座り込んでゴハンを食べていた方々も、ササっと立ちあがって今日のライブ会場入口となる障子の前に列を作り始めました。

    この日は、前売りの売れ行きが好調で、ライブチケットは既に満員御礼のソールドアウト!当日券は、残念ながら出ませんでした。後で聞いた話では、運営サイドとしてもできる限りたくさんのお客さんにみてもらおうと、キャパシティーのギリギリまでチケットの販売をしたそうです。当日は、スタッフも含め300人近い人が、このライブ会場の御堂に集結しました。

    最後尾からみたステージ。お寺の御堂のど真ん中にタブラが鎮座しているという、なかなか見ることのない壮観な眺めです。左右に金箔の大きな襖があり、奥には扉越しに立派な祭壇が見えます。

    主催者の1人、立花テキスタイル研究所の新里カオリさんの挨拶

    続いて、浄泉寺・住職の御挨拶。浄土真宗の教えとして「人の交流の場としてのお寺」という考えがあるそうです。住職もそういった考えを引き継ぎ、イベントやライブを積極的におこなっていると聞いていました。「このお寺は、昔からみんなが集まるところとして活用されていた場所。今日も楽しんでいってください」といいながら急に歌い出したので、司会から「ストップ」をかけられるというお茶目な展開に。

    いよいよ、ライブがスタート!そした今日のライブは、豪華な2部構成!

    最初は、「新井孝弘×U-zhaan(ユザーン)」のお二人が登場!「サントゥールとタブラ」の北インド古典音楽ライブがスタート!

    タブラ奏者ユザーンさんの軽妙なトークから、サントゥール奏者の新井さんを紹介。

    「楽器のチューニングが、どちらも大変だ!」と、ユザーンが説明をしている間に、黙々と準備を進める新井氏。

    ペルシャ語で百弦琴を指す「サントゥール」は、” ピアノの原型となった楽器” と言われている打弦楽器。演奏の際は、スティック2本を使用して弦を直接叩いて奏でるという、なんとも不思議なもの。チューニングは、演奏前に済ませておけばいいというものでもないそうで、演奏の寸前や途中で行わなければならないとのこと。

    演奏が始まると、座って見ているみなさんの目線は、奏者の手元に釘付けでした。心地よいインド音楽の音色と、その演奏を奏でる手さばきは、まさに眼を見張るものでした。

    今回のライブ、全員着席でした。というのも、「ライブ中に、みなさんに手元が見えるように」と、演奏者から主催者へのリクエストだったそうです。みなさん、バッチリ2人の超絶テクニックを堪能することができたと思います。広々とした、天井の高い、木造建築のお堂の中に広がるインド音楽の音色は、とても心地よく、いつまでも聞いていたくなりました。

    印象的だったのが、御堂の中でファミリーが子連れでライブを楽しんでいたこと。子供たちが、ライブの途中で障子を開けて外に出ていったりしてもOKな雰囲気で、会場のみんなが優しく見守っている感じが好印象でした。

    10分ほど休憩を挟んで、第2部。いよいよ「 U-zhaan(ユザーン)×鎮座DOPENESS×環ROY 」の登場です。かなりユニークな曲も発表しているこのトリオ。フリースタイルラッパーの猛者の2人とユザーンさんのライブ中の掛け合いも楽しみです。満員御礼のお堂の中で、どんなフリースタイルバトルが繰り広げられるのか!?と期待は高まります。金の襖から3人が登場すると、畳の上に座り込んで見守る客席の熱い視線が一気にステージに注がれました。

    鎮座DOPENESS =ブルーのトレーナー。環ROY =サーモンピンクのトレーナー。たったこれだけの情報から、春だ、冬だと、言いだして広がる広がるライムの世界。ちなみにユザーンは、上下タブラ柄の衣装にチェンジ。タブラも、立ちながら演奏するのスタイルに変更しています。

    環ROYが爆裂!キレキレのラップを連発!

    鎮座DOPENESS 。暑くなってきて、途中でトレーナーを脱いだのですが「それ脱いでいいやつ?」と、ユザーンにツッコミを入れられてます。 シャツイン(笑)

    最後列の正面からの風景。この煌(きら)びやかなステージで体感するライブは、まさにココでしか体験できないと感慨深くなりました。会場の一体感も心地よかったです!

    笑いあり!楽しいステージは、ノンストップであっと言う間に時間が過ぎていきます。

    この日は、どちらもフリースタイル全開!ライムもアクションも大きくて、客席も大盛り上がり!

    和やかな雰囲気で、楽しいライブ会場。

    ユザーンは、タブラのみならずループマシーンを駆使した演奏スタイルで2人を盛り上げる!

    そして、途中でなぜか始まった高速ラップ!さらに鎮座DOPENESSユザーンを煽った結果、超高速ラップになる場面も!自ずと力も入って、前傾姿勢に。ラップとタブラの高速加減がスゴかったです。まさにライブならではの醍醐味!

    ステージ脇、PAブースの後ろでステージを見守る赤いドレスの女性。このイベントの主催者の1人、ホホホ座尾道店コウガメ店主の高亀理子さん。朝からカレーマルシェの会場では、出店者と自身のお店のケアをしながら、御堂の中でライブの準備もしてと、とにかく忙しく駆け回っていました。まさに、縁の下の力持ち!

    ライブが終わると、即座に会場全体でアンコール!大合唱で、3人を呼び戻しました。

    アンコールも大盛り上がり!最後まで圧巻のパフォーマンスをを見せてくれた3人! 

    さすがに2度目のアンコールはなかったですが、完全燃焼なステージでした!まさに尾道の浄泉寺という場所や人が作り上げた空間でのライブに、スッカリ満足させて頂きました。

    「ライブと食」今回の旅のきっかけは、ほんの些細なことから始まりました。夏のビッグフェスにお目当のミュージシャンを追いかけて参加するのも、もちろんよいのですが、今回のような日本国内でまだ訪れていない場所や、興味がある場所で行われているマルシェやライブは、たくさんあるはずです。「旅するように生活する」そんな気分にさせてくれるのは、こういった人や土地の出会いからかも知れませんね。※(カレーマルシェ編)はこちら

    主催の「ホホホ座尾道店コウガメ 」と「立花テキスタイル研究所」、素晴らしいイベントをありがとうございました!

    Tabla’p、ご来場ありがとうございました!!!! (出展:instagram ホホホ座尾道コウガメ)

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