4/15(日) に尾道市(広島県)の「浄泉寺」で 『 Tabla’p(タブラップ) ~カレーマルシェ&ライブ〜 』というイベントが行われました。主催は、尾道で活動している「ホホホ座尾道店コウガメ 」と「立花テキスタイル研究所」。とにかく最高だった、このイベント!ビッグイベントばかりでなく、全国の様々な場所で行われている “グッドイベント” を探して旅も含めて参加するのは、b*pらしいなと思いレポートを寄稿させて頂きます。今年の夏、どこに行こうか迷っている方、こんな選択もありだと思いますよ〜
2018年4/15(日) 尾道・快晴
尾道といえば、文学の街。本州と瀬戸内海を結ぶ瀬戸大橋の玄関口。海のすぐ側に位置するこの町。駅の目の前は瀬戸内海。裏は、急勾配な斜面の山。そこに、所狭しとお寺と住宅がひしめき合っていました。
今回のイベント『Tabla’p(タブラップ) ~カレーマルシェ&ライブ〜』の会場の浄泉寺は、天文12年(1543)の創建の浄土真宗本願寺派のお寺。シンボルともいうべき、大屋根の上には巨大な畳16畳の鬼瓦がドシーンと鎮座しておりました。
この大屋根と鬼瓦!ここが本日の会場「浄泉寺」。
お寺の歴史が記載された看板。鬼瓦のことなど書かれている。
「浄泉寺」は、縁側が広く涼しいため昔は「昼寝寺」と親しまれていたそうです。とはいえ、現在はさすがに「昼寝お断り」となっている。
満開の桜が終わり、新緑の季節。カラっと晴れた心地い良い天気の中、お寺の境内で行われたカレーマルシェ。11時のオープンと同時に、みなさんお目当のお店に一目散に向かって行きました。
尾道らしく、サイクリストのお客さんも立ち寄る賑やかなマーケットの様子。お昼のマルシェのオープンから、ライブが始まる寸前の夕方まで賑やかな時間が続いた。
購入したカレーなどを境内や階段の真ん中で座って食べる様子が、なんともこのイベントを体現しているような気がしました。このお寺の境内が、おおらかな雰囲気に包まれているのが素晴らしい。子供たちも、会場内でみんなで遊んだり走りまわっていて、とても楽しそうでした。
今回のマルシェの出店者17軒のリストはこちら。
地元の尾道をはじめ、広島、島根、大阪、東京からも出店!カレー屋さんは、様々なスタイルが5軒。スムージー&フルーツサンド、コーヒー、自然食まで、どこも出会ったことのない感じの素晴らしいお店ばかり!店主と話すと、どこのお店もイキイキと話してくれましたよ〜
—
《出店者リスト》
・アミズー(Indian canteen AMI+Mercibake+ビズー) (東京・尾道/カレー、焼菓子、ナチュラルワイン)
・ゼロワンカレー(大阪/カレー)
・nandi(広島/カレー)
・チイサイカイシャ(尾道/カレー)
・SPICE (島根/カレー)
・ホホホ座尾道店コウガメ(尾道/焼菓子、ドリンク)
・ピッチフォークファームズ(尾道/野菜)
・USHIO CHOCOLATL(尾道/チョコ)
・Slits(尾道/たこ焼き、おでん)
・YES。(尾道/ビールなどボトルドリンク)
・.comm / ドットコミュ(広島 / ジビエ)
・Morning Juice stand(広島 / フルーツサンド、スムージー)
・IMAGINE. COFFEE (島根 / コーヒー)
・自然食コタン(岡山 / 食料品)
・寄り道バザール+森川農園+瀬戸内タカノスファーム(周防大島 / みかんジュース、蜂蜜、農産加工品)
・nuttsponchon / ナッツポンチョン(尾道 / Tシャツ、雑貨)
・白水麻耶子 (尾道 / 似顔絵仮面、雑貨)
—
会場内を回りながら、ふと思ったことがありました。「こんな美味しいものを、さほど待たずにゆっくり食べれる。そして、タイミングがあれば、店主やスタッフの方と話せるというもマルシェならではだな〜」と。こんな感じで、初めて出会う味や人との会話を楽しむことができました。
会場の様子を少々レポート。
オープン早々に行列になっていた「アミズー」は、このイベントの為に結成された3店合同出店チーム。
地元、尾道のナチュラルワインと自由な料理の酒場・ビズー、東京の駒沢公園からインディアンカンティーン・アミ(通称アミカレー)、松陰神社のメルシーベイクが、瀬戸内レモンを使った焼菓子などで参加。なんとも豪華なコラボレーション!
アミカリーは、なんとイベントでもお店で出しているプレートに限りなく近い盛り付けで提供していました!スゴイ!
ビズーでこの日提供していたナチュールは、白2種と赤2種の4種類。暑かった日中、キリリと冷えた白が美味しかった。実は、イベントの前日にお店でも食事させて頂いたのですが、新鮮な地域の食材を活かした料理と相性抜群のナチュラルワインが非常に美味しかった!尾道に来たら、ぜひ訪れて頂きたい。
nandiのご主人は、東京の老舗インド料理店で修行を積んだそうです。サフランライスの色合いや盛り付けも鮮やかです。ピリッと辛いカレーと骨からするりと外れるほど柔らかい手羽元の相性がたまりません!
飾り気ないブースに、ぽーんと置いてあった魅力的な「フルーツサンド」!
「スムージーは、オーダーを頂いてから、野菜や果物をカットして作る。新鮮さを大事にしていて、切り置きはしません」
と話してくれたのは、Morning Juice standのオーナー國分さん。広島市街にある店舗でも「フルーツサンド」は、早朝からできる限りの量を仕込んで販売。売り切れたら終了だそうです。新鮮さにとにかくこだわる。どちらも、もちろん最高に美味しかったです!実店舗に訪れる際は、instagramにイベント出店情報やイレギュラーな営業、フルーツサンドの売り切れなど情報をアップしているので、チェックしてから訪問して頂くのが確実とのこと。
ホホホ座尾道店コウガメのクッキーやキャロットケーキ。甘すぎず、食べ応えあり。カレーを食べた後に、コーヒーと一緒に頂きたいものばかり。このイベントの主催者の1人である「ホホホ座尾道店コウガメ」ですが、残念ながら実店舗はイベント終了後の2018年4月30日で閉店するとのこと!ただし、今後も活動は継続していくそうです。森道市場にも出店するそうですよ!
島根県松江から参加していた「IMAGINE. COFFEE」は、スペシャルティコーヒーを専門に焙煎している珈琲屋さん。この日の豆は「ホンジュラス」。スッキリとしてクリアな飲み心地。冷えても味に雑味もなく、また飲みたいと思う一杯でした!
島根と広島は、2015年3月に「やまなみ街道(尾道松江自動車道)」という横断道路が全線開通して、2時間30分で日本海から瀬戸内海まで移動できるようになったそうです。なんて便利な!
岡山から参加していた自然食コタン。自然栽培の商品が多数並んでいました。調味料も魅力的なものばかり。「太陽のホールトマト」は、グループ会社で自然栽培を手がけるWacca Farmで採れたトマトを使用しているとのこと。コタンさんの、食へのこだわりや熱意を感じました。
小豆島で丁寧に作られている醤油「鶴醤(つるびしお)」。四年の歳月をかけて作られているそうです。
オススメして頂いた有機栽培のコーヒー。シングルオリジンのスペシャルティコーヒー。焙煎は、岡山の焙煎士の方が行っているそうです。
今回のマルシェの出展者は実店舗があるお店が多く、これをきっかけに次の旅は、今回出会った方々のお店を訪ねる楽しみも増えました。
こうして、すっかりお腹も満たされたところで、日も落ち始めました。ライブに向けて新たにお客さんが次々と訪れ、境内にどんどん人が増えていきます。お堂から漏れてくるリハーサルの音に、ソワソワさせられます。
さぁ、いよいよライブです。 (ライブ編につづく)