こんばんは。
映画について。好きな映画はたくさんあります。
いま、思いついた好きな映画を、とりとめもなく並べてみました。
「ハッスル&フロウ」クレイグ・ブリュワー
「デス・プルーフ」クエンティン・タランティーノ
「ギャラクシー・クエスト」ディーン・パリソット
「エル・スール」ヴィクトル・エリセ
「恐怖分子」エドワード・ヤン
「ヤンヤン 夏の想い出」エドワード・ヤン
「アパートの鍵貸します」ビリー・ワイルダー
「悪魔のいけにえ」1&2 トビー・フーパー
「サッド・ヴァケイション」青山真治
「スーパーバッド 童貞ウォーズ」グレッグ・モットーラ
「赤線地帯」溝口健二
「バッド・ルーテナント」アベル・フェラーラ
「シャウト」イエジー・スコリモフスキ
「ブンミおじさんの森」アピチャッポン・ウィーラセタクン
「裏窓」アルフレッド・ヒッチコック
「ダージリン急行」ウェス・アンダーソン
「CURE」黒沢清
「キャロル」トッド・ヘインズ
「アメリカン・スリープオーバー」デヴィッド・ロバート・ミッチェル
「マリアンヌ」ロバート・ゼメキス
自分の場合、映画を観た当時の自分の状況(金がない、全然寝てない、仕事やめたい、恋がしたい等)も含めて映画鑑賞の記憶になっていくので、なかなか中立的に“ベスト何本”などを決めることはむずかしいようです。
ただ、そういったこちらの状況を全て飛び越えて、どこかへ連れ出してくれるような映画、自分にももうひとつの身体や記憶があったような気持ちにさせてくれる映画と出会うこともあります。それらが上に挙げた作品だといえるかもしれません。そういえば、エドワード・ヤンの遺作「ヤンヤン 夏の想い出」にも、「映画は人生を3倍にした」というような台詞がありました。
また、ある映画を、自分が何歳で、どの時期に観たのか、というのは重要で、たくさん映画を観ていくと、少しずつ、この映画はあの映画の隣にいるんじゃないかとか、自分なりに映画の連なりが見えてきて、それにはもちろん思い込みもたくさん含まれつつ、でもそれで自分の中の時間が拡がっていく。
あと、自分のツボみたいな話になりますが、劇中劇というんでしょうか、映画の中で誰かが映画=スクリーンを観ているその顔を映すショットがあると、ほとんど必ずといっていいほどウルッときてしまいます。
それは、映画が、実際はシンプルな単なる光の投射である事を冷静に教えてくれる瞬間でもある。それゆえに、映画が魔法であることがはっきりする瞬間でもある。単なる光の投射をみて表情を緩めている登場人物の顔は、実は我々の顔でもあるのです。
<井手健介>
1984年3月生まれ 宮崎県出身。
東京・吉祥寺「バウスシアター」のスタッフとして爆音映画祭等の運営に関わる傍ら音楽活動を始める。
2012年より「井手健介と母船」のライヴ活動を開始、不定形バンドとして様々なミュージシャンと演奏を共にする。
2014年夏、「バウスシアター」解体後、1stアルバムのレコーディングを開始、2015年8月、待望となるファーストアルバム『井手健介と母船』をリリースした。