「ロープワークはモテる」と聞いて、良からぬ想像をしてしまったアナタ。
でも実際に、ロープワークができると、モテる(持てる)のだ。
テントを張るときにキュッ。引っ越しの荷物をキュッ。犬の首輪を柵にキュッ。船を波止場にキュッ。愛するあの人の手首を………おっと失礼。
とかく「結ぶ」というシチュエーションは、日常生活でけっこう多い。
だが、だいたいは「片結び」ではないだろうか?
しかし、ここでいうロープワークとは、船乗りや山男たちが使う、本気の結び方のことである。
本気の結び方だからって、けっして難しくない。一度覚えてしまえば一生もの。この結び方ができるだけで、命が救われるなんてこともある。そんなヒリヒリとした技術、手業(てわざ)であるが、日常生活のなかで雑誌を縛って捨てるときなんかにもさらりと活用できるのが、本物のロープワークのすばらしい点なのだ。
そしてまた、ロープワークとは、古くから脈々と伝えられてきた「人類の知恵の結晶」でもある。どんなロープを、どういうふうに結びたいか? 状況別にいくつかの結び方を知っていれば、実際にすごく役に立つ。
さあ、本物の結び方を覚えて、モテる男(女)になろうじゃないか!
Bowline Knot もやい結び
小さな輪を作る(ロープの先端側が上になるように!)。その輪に、ロープ先端を、「下から上に」通す。
Clove Hitch 巻き結び
Reef Knot 本結び
Two Half Hitch ふた結び
Taut-line Hitch 自在結び
ロープを切るときゃ、『くじらナイフ』!
高知県の土佐打刃物職人の『くじらナイフ』。かわいい顔してるけど、切れ味はずばっとしてますぜ。
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★応用編「ハンモックをつるすには、どんなロープワークが必要なのか?」はこちら
Text/Tomohiro Okusa Illustration/Hitoshi Tanaka, Hiroshi Hasegawa
※本記事は「BE-PAL」2016年2月号別冊付録『ロープワーク完全マスターブック』を加筆編集したものです。