ここ数年で人気が急上昇している「グランピング」。グランピングとは、「GLAMOROUS(グラマラス)」と「CAMPING(キャンピング)」をかけ合わせた造語で、優雅でちょっと贅沢な大人のキャンプスタイルのこと。
グランピングができるキャンプ場では、豪華な宿泊施設で地元食材を使った食事などなどホテル並みのサービスが受けられるのです!
一般的なキャンプと違って、自分でテントを張ったり、料理をしなくていいから、今まで「キャンプはちょっと…」と思っていた人も行きやすいのが特徴。
でも、せっかくキャンプをするなら、ちょっとは自分たちでも何かやってみたい、と思いませんか?
そこで『b*p』が提案するのは、“お手軽”を重視したグランピング風のキャンプ。
テントを持っていない。スキルもない…。
大丈夫です。
「b*p流グランピング」は、下記の6か条でできます。
お手軽だけど、あくまで贅沢に。
あとは「やってみたいな」という気持ちさえあれば、ステキなキャンプの完成です。
1.
宿泊はコテージにする。
「テント」にこだわらず、宿泊はコテージを利用してみましょう。
コテージなら、暖房があるから寒い季節もOKですし、布団もあるので寝袋もいりません。
今回、お邪魔したのは『北軽井沢スウィートグラス』。こちらのキャンプ場には、ツリーハウス型、ハンモックつき、サンルームつきのコテージなど、宿泊施設が大充実!
BBQや焚き火が楽しめるデッキもあって、別荘のように使えます。テントで寝るのに抵抗がある人でも、これなら気軽に泊まれますよね。
2.
ファニチャーにこだわってみる。
食事をするときに座るイス、料理を乗せるテーブル。このふたつだけ、ちょっといいものを使ってみましょう。
キャンプに行ってSNSにアップしたい写真って、やっぱり料理の写真ですよね?
ステキな木のテーブルに料理がのっているだけ。
たったそれだけで、とってもステキな食卓に見えます。
それに、キャンプでいちばん楽しいのは食事をしているときだと思うのです。自分が気に入っているイスとテーブルで食べるなら、楽しい食事の時間がもっと楽しくなるに決まっています!
◎写真で使用している「カーミット・チェア」は、Made in USA(しかもハンドメイド)の折りたたみチェア。家でも使える美しいデザインにも要注目です。
3.
ランタンを灯す。
静まり返った夜のキャンプ場で、まったりとした時間。その心地いい時間をさらにムーディーに演出してくれるのが、ほのかに灯るランタンです。
サイト全体を照らしてくれるランタンも必要ですが、テーブル周りだけをポッと灯してくれる明かりは、見ているだけでも癒やされます。
欲をいえば、ここに焚き火も欲しい。
キャンプ場によって焚き火台がレンタルできるところもあるので、ぜひ焚き火とオレンジに灯るランタンをセットでセッティングしてみてください。(『北軽井沢スウィートグラス』では、焚き火台のレンタルがあります)
◎写真で使用している「フュアハンドランタン」は、ドイツ製のロングセラー灯油ランタン。シンプルな機構で、炎の大きさを調節きます。防災道具としても一家に一台のマスト品。クリスマス・ディナーの食卓にもよし。
4.
ビールはクラフトビールにする。
クラフトビールとは、小規模なビール醸造所で職人が造るビールのこと。
もちろん、いつもの缶ビールだっておいしいんだけど、せっかく空気のいい場所で飲むならば、少し背伸びをしてクラフトビールはいかがでしょうか。
お店に行かなくても、今は通販で買えるクラフトビールもたくさんあります。あえて“お取り寄せ”をしたビールをキャンプ場で飲むなんて、超ぜいたくな気分ですよね!
1本買ってみたら、「お、ビールってこんな味だったんだ!」と新たな発見があるかもしれません。それに、おいしいビールだと、量を飲まなくてもあっという間にいい気持ちになるんですよね。
きっと自然の力も大きいんでしょうけど!
◎ご紹介したキリンビールの「スプリングバレーブルワリー」シリーズは、下記のサイトで購入できますよ!
http://www.drinx.jp/
5.
ガツンと肉料理を1品作る。
アウトドアで料理をするのは、なんとなくハードルが高い気がしますよね。
しかし! 意外と簡単なのが肉料理なのです。なぜなら、漬け込んで火を通すだけで「やるね!」と思わせられる、絶品料理が作れるから。
それすらも面倒という方は、ちょっといい肉を買って、焼くだけでも十分おいしいですよ。
ここでは、パーティーメニューの定番「ローストビーフ」の作り方をご紹介します。
〈材料〉
・牛ロース肉のブロック 適量
・塩 適量
・コショウ 適量
〈作り方〉
1.牛ロース肉を常温に戻しておく。
肉全体に塩、コショウをすり込み、味をなじませる。
2.ダッチオーブンに油をしき、肉の表面に焼き色をつける。
3.ダッチオーブンにフタをして、中火から弱火に。
フタの上に炭を乗せて、30分-40分ローストする。
4.肉を取り出してアルミホイルに包み、15分-20分休ませたら完成。
※ダッチオーブンを借りられるキャンプ場もあります。(北軽井沢スウィートグラスではレンタルあり)
◎写真で使用している小型のダッチオーブン『WEEKENDER』は、福岡県・八女の老舗鋳物工房「吉田木型製作所」が生み出した人気商品。キッチンで、オーブン庫内にそのまま入れて調理することもできます。
6.
朝はこだわりのコーヒーを淹れる。
自分で選んで買ってきた豆をミルで挽き、ゆっくりとコーヒーを淹れる。ふだんは忙しくてなかなかできないけれど、のんびりできるキャンプの朝なら、そんな時間を大切にするのもいいですよね。
鳥の鳴き声とキリっと冷えた朝の空気も吸い込んだコーヒーは、お店で飲むより何倍もおいしいはずです。前日に作ったローストビーフが残っていたら、それをサンドイッチにするのもいいかもしれないですね。
◎写真で使用しているほうろう製のコーヒーケトルは、1947年創業の日本を代表するほうろうメーカー「富士ホーロー」(ブランド名「ハニーウェア」)の傑作。そのまま火にかけてヤカンとしても使え、家でもキャンプでも大活躍。
以上、b*p的6か条、いかがでしたでしょうか?
全部できなくても、OK。できることからチャレンジしてみてください。やってみたら、キャンプが大好きになる! とb*pが保証いたします。(大きく出すぎ!?)
【今回利用したキャンプ場】
北軽井沢スウィートグラス
http://sweetgrass.jp/
通年営業中です!
◎文=中山夏美 撮影=齋藤 明 スタイリング協力=平 健一