【モリヤーマン日記01】 『b*p』復刊までの6年間、何があったのか?
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    2016.03.13

    【モリヤーマン日記01】 『b*p』復刊までの6年間、何があったのか?

    b*p

    どもども。『b*p』ライターのモリヤーマンこと森山伸也です。
    お待たせしました! え? 待ってない? とっくに廃刊だと思ってた?

    いやいや、長い休刊を経て6年ぶりに『b*p』フッカーツ!
    というわけで、長いようで短かった6年間、編集部もいろいろありました。

    『b*p』黎明期から苦楽をともにしてきたライター足軽4人衆(マスケン=増田謙治、クラケン=倉本健介、ツネ=仲村玄徳、そしてぼく)のうち編集部にいるのはぼくだけになってしまいました。

    masukenkurakentsune

    マスケンは某大手広告代理店へ転職し、クラケンにいたってはなんと二児を養うサラリーマン、ツネは地元沖縄に帰って何しているのか消息不明……。

    そんなこんなでフットワークの軽い足軽が不在となったいま、果たして『b*p』はホントにフッカツできるのか? という不安は勝手にぼくらが抱えていただけで、東京・神保町の小学館内では、地下工作が着々と進行しておりました。先日、2016年春号vol.9(特集:自然派ゴハンの旅)を発売。こちらの公式サイト『b*p General Store』などを携え、パワーアップして戻ってきたわけなのです。

    編集部を去った足軽3人は「オレがいなくなっても、社会は冷たく回っていくのだな」などと青空に向かってひとりごちていることでしょう。ぼくらの意識の届かないところで、しっかりと時代は流れているのですね。

    さて、いまだライター業を続けているぼくにもジンセイの大きな転機がありました。いまから4年前。かれこれ19年間住んでいた首都圏から長野県飯山市へ移住したのです。

     

    「裏山に延びる信越トレイル80㎞を歩く(撮影/大森千歳)」

    「裏山に延びる信越トレイル80㎞を歩く(撮影/大森千歳)」

    なぜ飯山市なのか? それは山と川があって、海も近いから。

    そんなわけで、ますますアウトドアライフに拍車がかかったこの4年間でありました。

    春には山菜を摘みに山へ。いやはや雪解けが待ち遠しい!

    これは皮をむいたネマガリダケ。村人はジャガイモなどの野菜、サバ缶と一緒に味噌汁にして食べる。初見は「まずそー」だったが、いまはこの汁がないと春が来た気がしない。

    これは皮をむいたネマガリダケ。村人はジャガイモなどの野菜、サバ缶と一緒に味噌汁にして食べる。これがうまいのなんの! いまはこの汁がないと春が来た気がしない。

    B

    輝くように美しい天然ナメコ。味が濃く、なにしろヌメヌメ感がハンパない。 秋は近所のおやじたちとキノコ争奪戦が繰り広げられる。

    衣食住を積んで旅するSUPツーリングもはじめたぞ。

    これは昨夏、北海道の天塩川を100キロ下ったときの写真。6日分の食料とキャンプ道具を満載しても取り回しがしやすいSUPは、新しい可能性を秘めた旅道具だ。この旅の詳細は今夏「BE-PAL」に掲載予定! そういえば犬も飼ったぞ。 愛用のSUPはHALAというブランドの「NASU」というモデル。

    これは昨夏、北海道の天塩川を100キロ下ったときの写真。6日分の食料とキャンプ道具を満載しても取り回しがしやすいSUPは、新しい可能性を秘めた旅道具だ。この旅の詳細は今夏「BE-PAL」に掲載予定!  そういえば犬も飼ったぞ。
    愛用のSUPはHALAというブランドの「NASS」というモデル。

    MTBもはじめた。今年はバイクパッキングにもっとパワーを注ぎたい。バイクパッキングについて知りたい人は、「BE-PAL」2016年3月号をチェック!

    愛車はサーリー「オーガ」完成車。29インチのハードテイルだ。山菜、キノコ狩りにも大活躍する「山の足」でもある。

    愛車はサーリー「オーガ」完成車。29インチのハードテイルだ。山菜、キノコ狩りにも大活躍する「山の足」でもある。

    フライフィッシングにも手を出した。めんどくさがり屋のぼくでもこりゃおもしれーとなる一生モノの遊びである。SUP旅との相性もバツグンだ。

    ロッドはユーフレックス「インファンテ フライロッド(4ピース)804-4リミテッド#4」リールはオラクル「SHシングルハンドフライリール」

    ロッドはユーフレックス「インファンテ フライロッド(4ピース)804-4リミテッド#4」。リールはオラクル「SHシングルハンドフライリール」。

    フィールドが近くなったおかげで、気になる外遊びはなんでもかんでもやってみました。日本人は休みが少ないからか、根がマジメだからか、ひとつの遊びを徹底してやる傾向にあるとある外国人が言っています。一方、欧米人はとりあえずいろいろやってみるぞ、と。どっちが良い、悪いという話ではありません。

    だけど、なんでもやってみなければおもしろさなんてわからない。どの遊びが自分の感性に、カラダにフィットするか、やってみなければわからないのです。

    それに、これらの道具をとっかえひっかえするだけで、自然の顔がいつもと違って見えるからおもしろい。たとえば、いつも歩いていた山道をMTBでかっ飛ばす。するといつも葉や根など細部にまで目を止めていたブナの森が、ひとつの広い空間として見え、脳がブナを風景そのものとしてとらえるようになります。これらの道具は所詮モノに過ぎませんが、「自然の見方を変えるメガネ」でもあるのです。

    このように自然を知り、自分の肉体、感性の可能性を広げるためにも、いろいろ手を出したほうが、ジンセイおもしろくなるというのが、ぼくの持論です。愉快な仲間もいっぱい増えますしね。

    なかでもいちばんハマっている外遊びが、スキー。

    スキーはスキーでも、ぼくがハマっているのは踵が自由に上げ下げできるテレマークスキーです。難しいからおもしろい。おじさんは、難しいからハマるのです。

    スキーはスキーでも、ぼくがハマっているのは踵が自由に上げ下げできるテレマークスキーです。難しいからおもしろい。おじさんは、難しいからハマるのです。

    「一年中冬でいいよ」と本気で思ってしまうくらい雪山に夢中です。カラダはひとつしかないのにスキー板をすでに5本も所有し、いずれ雪遊びにジンセイを狂わされてしまうのでは? と怖くなるほど。

    だが、残念なことに今年は雪が少ない。

    ならば雪を求めて北へ向かうのみ! というわけで、2月の予定をすべてキャンセルして、フォレスターに彼女と板4本と犬1匹を載せて、北へ旅立ったのであります。

    次回につづきます!

    »《【モリヤーマン日記02】「湯治場」(とうじば)へ行ってみませんかー?》はこちら!

     

    モリヤーマンです!! 調子にのって滑っていたら激しく転んでスキーのノーズが顔面に刺さるの巻  in ZAO

    モリヤーマンです!! 調子にのって滑っていたら激しく転んでスキーのノーズが顔面に刺さるの巻  in ZAO

    ◎文=森山伸也
    1978年新潟県燕三条生まれ。アウトドアライター。4年前に北信の農村へ移り住み、山と絡めた田舎生活を営む。著書に『北緯66.6° ラップランド歩き旅』(本の雑誌社)
    Twitter:@moriyamashinya

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