『b*p』vol.9号の「Small Talk」(P.94)にご登場いただいた角舘健悟(かくだて・けんご)さんは、
シティポップ界の注目度ナンバーワンバンド「Yoggy New Waves」のフロントマン。
2013年に発足した若いバンドながら、フジロックやサマソニなどの大型フェスにも参戦
人気急上昇中の要注目バンドだ。
はっぴいえんど、松任谷由実、サニーデイ・サービスから影響を受けた
現代のポップミュージックは、一度聴くと、ぜったいにクセになる。
「ヨギーいいよね!」
が2016年フェス&音楽好きたちの合言葉になりそうな予感もする。
そんな注目株の角舘さんは、大の肉好き。
見た目は食になんて興味なさそうな雰囲気なのに(筆者の個人的意見)、
実はおいしいお店にめちゃくちゃ詳しかった!
味噌汁で店の本質がわかる!
「高校生のときからグルメな友人と情報交換していて。
学校帰り、ビリヤードして、その後に飯を食べに行く、みたいなのが定番の遊びだったんです。
最近は、ライブで地方に行ったときに街散策しながら、飛び込みでお店に入ることもありますよ。
長野の松本で行なわれる『りんご音楽祭』に出たときに食べた蕎麦もおいしかったなぁ」
学生時代には、とんかつ屋さんでバイトするほどのとんかつ好きで、
名店のみならず、町の小さい定食屋さんにまで詳しい。
「とんかつ屋さんって、とんかつがうまいだけじゃなくて、サイドメニューもポイント。
味噌汁がおいしい店って、本物って感じがするんですよ。
横浜にある『勝烈庵』は、かつはもちろん赤だしの味噌汁が絶品!
あと、江古田の『おそめ』は、定食が650円ぐらいで、かつもボリュームがあるし、
味噌汁がめちゃくちゃうまいんですよ」
あれも、これもとおすすめのお店が、どんどん出てくる!
とんかつ以外にも、御茶ノ水の『豚野郎』や
神楽坂の『鶴肴』などジャンル問わず、食に詳しい角舘さん。
最近いちばんヒットしたのは、子どもの頃に父親が連れて行ってくれたお店。
「新宿の『ビリー・ザ・キッド』は、父が行きつけの店です。
ずっと行ってなかったんですけど久しぶりに行ったら、ハンバーグが驚くほどおいしかった!
500gもあるのにペロっといけちゃいましたよ。
朝4時までやっているのもいい。僕も行きつけになりそうです」
デートが街の中華料理屋でもOK!?
デートだったら、どんなお店に行くんですか? と訊ねてみると
「おいしい店なら、どんな雰囲気でも、関係なくないですか?」との答え。
ちょっと背伸びするようなお店でも、「シャツさえ着ていればOKですよ~」というフラットさなのだ。
「山崎まさよしさんの『中華料理』という歌に『中華料理はいけるかい?』って歌詞があって、
それを聞いて『コレだよ!』と思いました。
ちょっと女性が行きにくそうな店でも、おいしかったら一緒に笑えるし、
イマイチだったとしても、それをネタにできちゃうような関係がいいですよね」
●角舘健悟 Profile
1991年生まれ。東京都出身。都会におけるPOPの進化をテーマに活動する「Yoggy New Waves」のフロントマン。2015.12.02にnew ep『SUNSET TOWN e.p.』を発表。
◎文=中山夏美(フェス&食担当ライター)撮影=田渕睦深
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