朝晩の気温が落ち着いて過ごしやすくなる秋口は、釣りを楽しむのに快適なシーズンです。
また、狙うことができる魚がうんと増えるのも、秋の特徴。
そんな秋の釣りのターゲットの中でも、ひと際人気なのが、銀色の長い魚体が美しいタチウオです。
夕方になると、波止場や漁港の釣り場がタチウオ狙いの釣り人であふれ返る風景が見られるほどです。
タチウオはルアーに果敢にアタックしてくる魚で、ルアー釣りの分野においても人気のターゲット。
中でも特に良い反応を得ることができるのが、ワインドルアーです。
ワインドルアーを使えば、初心者の方でも割と簡単に釣ることができるので、初めてのルアー釣りにもピッタリ。
今回は、そんなワインドルアーについて解説します。
タチウオ釣りにベストな時間帯とは
岸からタチウオをルアーで釣るためには、釣りやすくなる時間帯を選びましょう。
タチウオはエサを捕食するために、日が沈み始める頃に岸に近づいてくる習性があります。
そして、日が昇って明るくなり始めると、沖の深場に戻っていきます。
この接岸してから離岸するまでの時間帯が、釣りやすくなるときです。
特に夕方から夜にかけてはタチウオの活性が高くなることが多く、ルアーをキャストすると毎投ヒット!なんてことも起きるほどです。
ワインドルアーと釣り方
タチウオをルアーで狙うには、ワインドルアーを使っての「ワインド釣法」がオススメです。
ワインドルアーとは、ワインド釣法専用のジグヘッドとワームが組み合わされたものです。
ワインド釣法では、ロッド(竿)を一定のリズムで繰り返し上下にあおるような動かし方をします。
あおられたロッドに合わせてルアーが右に左に跳ねる動きを演出しますが、この動きをルアー釣り用語で「ダートアクション」と呼びます。
特にタチウオは、このダートアクションに対する食いつきが良く、ヒットした瞬間ガツンとロッドに重みが乗ります。
1回あおるたびにリールを一巻きする感覚でルアーを引いてくるとうまくアクションしてくれます。
ワインドルアーをうまく使うコツ
ワインドルアーを使って釣果を上げるために特に重要なことを解説します。
ワームはまっすぐに刺す
ワインド専用ジグヘッドにワームを取り付けるときは、まっすぐ刺すことを意識しましょう。
タチウオをターゲットにしたワインドワームには、ジグヘッドに差し込むための空洞の穴が開いています。
そこを基準にして、ゆっくり少しずつ刺せば大丈夫です。
もし歪んでいたり刺しこみが甘かったりするとルアーの動きが悪くなるので、ていねいに刺すことを心がけましょう。
発光させる
タチウオは外が暗くなり始める頃に活性が高くなります。
タチウオからの視認性を上げるために、ワームを発光させてアピールすると釣果が伸びます。
紫外線ライトを照射することでワーム本体が光るものか、ワームにケミホタルと呼ばれる発光体を埋め込むことができるものを選びましょう。
アシストフックを付ける
タチウオは、捕食が下手な魚と言われています。
そのせいか、ルアーにアタックしてきても食いつき場所が悪いのか、針に掛からないことが多々あります。
タチウオをしっかり針に掛けるためにも、後方にアシストフックを取り付けることをおすすめします。
釣るときは、どの深さにタチウオがいるのかを探る
タチウオはころころと泳ぐ層を変える魚です。
たとえば、ルアー着水から6秒の深さのところでヒットし続けていたのに急に反応がなくなった、ということがあります。
そんなときは深場に沈んだか浮いてきたかのどちらかであることが多いので、上層から順番に探っていくと効果的です。
例えば、
- ルアー着水から3秒後の層を引いてくる→回収
- ルアー着水から6秒後の層を引いてくる→回収
- ルアー着水から9秒後の層を引いてくる→回収
といったように3秒刻みで各層をていねいに探っていくと、今までとは違う層でヒットが続くことがあります。
ワインド釣法でタチウオを狙ってみよう
竿先がひったくられような、ガツンとくるアタリが魅力のタチウオ釣りは、12月くらいまで楽しむことができます。
タチウオは食味もあっさりしていて大変おいしい魚なので、釣りのお土産としても喜ばれること間違いなし!
ぜひみなさんも、ワインドルアーを使って、タチウオ釣りを楽しんでみてくださいね!
最後に
初めての釣り場へ行くときは、釣り禁止の看板がないかを確認しましょう。
釣りをする際は、ライフジャケットを必ず着用しましょう。
ルールやマナーを守り、誰にも迷惑のかからないよう行ないましょう。
Googleマップを頼りに未開拓の釣り場を求めて沿岸を練り歩き、自然の美しさと過酷さに魅了された冒険家気質な釣り人。