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    2022.10.13

    エシカルライフのヒントがいっぱい! 持続可能な暮らしを キャンプで体験しよう

    持続可能な社会を確立するためには、私たちひとりひとりが生き方を見つめ直し、心地よくて環境に優しい取り組みを追求することが必要です。
    自然とのつながりを体感できる取り組みをしているキャンプ場で、日々の暮らしを見つめ直してみませんか? 今回はエシカルライフを体解した、素敵なキャンプ場を3か所ご紹介します。

    林業会社が運営!テーマはサステイナブル×林業×ライフスタイル

    長野県・美鈴湖もりの国オートキャンプ場

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    2021年春から、地域林業を担ってきた柳沢林業が運営を開始。松本市街地から車で約20分。標高1,000mの高台に位置する森に囲まれたキャンプ場。夜景も美しい。

    キャンプがポピュラーになるにつれ、多様なスタイルが生まれているが、ベースにあるのは、「自然の恵みを五感で味わい、野外生活に適応する能力を身につける」こと。そんなキャンプ本来の楽しみ方を提案するキャンプ場のひとつが、長野県松本市にある「美鈴湖もりの国オートキャンプ場」だ。 
     
    運営をするのは、“信州・松本平の豊かな風景をつくる”ことを使命とする地元の柳沢林業。パワフルに会社をけん引する原薫社長にお話をうかがった。

    柳沢林業代表取締役 原 薫さん

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    神奈川県生まれ。江戸木挽き職人、林以一さんの本をきっかけに林業の道へ。静岡県で森林組合に3年勤めた後、長野県へ移住。

    「日本の木の文化、自然と共生するあり方を継承し、木を使う社会を作りたい。その思いで様々な活動をしていますが、キャンプ場運営もそのひとつです」
     
    理想とする社会の実現に向けて、原社長が具体的に動きだしたのは10年ほど前。借りていた里山の土地の整備のため、イベント的に、伐倒した松を馬で搬出したのが契機だったという。

    「地域の人も、退職後に活動できる場所を求めていたという事情もあり、いっしょに里山再生に取り組むことになりました。今ではワークショップをしたり、DIYをしたり、みんなが集う場所になっています」
     
    その後、クラウドファンディングで資金を集め、ばんえい競馬の引退馬「ヤマト」を迎え入れ、農業にも着手。ヤマトは馬耕に馬搬と、大活躍している。

    「山、田、畑はつながっています。山だけを相手にしていては、林業は成立しないことに気づかされました。切り出した木をどうするのか、山につながる里山や田畑をどう管理するか……、出口を作って、地域全体を循環させることが大切なんです」
     
    キャンプ場の売店では松本発の「ZANE ARTS」のアイテムや地元のお酒なども紹介。地域企業のアンテナショップとしての役割も果たしている。また、今年から林業体験やヤマトの乗馬体験プランも提供。街に住む人が、山とのつながりを意識できるよう、取り組んでいる。

    キャンプ場MAP

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    01 林業者が地域の街をデザイン

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    林業者ならではの知識と感性で町並みや空間デザインを提案。自然と共生する街づくりに貢献。

    02 馬耕を復活!

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    荒れたフィールドを整備し里山を再生。新しいコミュニティも誕生。まさに人馬一体!?

    03 自社で米作りをスタート

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    山の恵みを食べ物にしたいと、農業に着手。酒米も作り日本酒に。6次産業化を目指す。

    03 山林の整備&保全

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    地域の木材を利用して環境負荷を軽減。さらに、経済効果を生み出す仕組みも考えて活動。

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    テントサイトは森に囲まれていて静かな雰囲気。林業体験プラン、乗馬体験プランなどのプログラムも提供する。

    薪が充実!

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    「薪割りや焚き火などを通じ、森や木、林業の一部を体感してほしい」と、柳沢林業が伐採、加工までを行なう地産地消の薪を販売。

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    山の恵みが極上の日本酒に!

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    山が育むミネラル豊富な水を活かして無農薬で酒米を栽培。地元の蔵元とコラボして『山瑞SANZUI』を発売。

    美鈴湖もりの国オートキャンプ場

    住所:長野県松本市三才山1871
    電話:0263(46)9990
    営業時間:4月~11月 
    HP:https://misuzuko.net/

     

    今春にOPEN!

    非電化工房のアイテムを無料で利用できる!

    栃木県・非電化工房キャンプ場

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    場内には渓流や 自然林も!

    発明家・藤村靖之さんの私設テーマパーク『非電化工房』内に今春から登場。「"エネルギーとお金に依存しないで得られる豊かさ=自然の恵みで生きる喜び"を提案してきましたが、このことはアウトドア派には当たり前のこと……と気づき、キャンプ場を開設しました」。宿泊者はアウトドアで使える非電化製品を無料で借りられる。テントサイトはグループ、ソロあわせて10区画。自然の恵みを感じながら静かに過ごしたい人にオススメだ。

    ツリーハウス

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    ストローベイルハウス

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    非電化アイテムで調理体験!

    非電化冷蔵庫

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    コンポスト

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    ソーラークッカー

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    非電化工房キャンプ場

    住所:栃木県那須郡那須町寺子丙2783-22
    電話:070-8493-7743
    営業時間:4月上旬~11月下旬 
    HP:http://www.hidenka.net/camp/

     

    ソーラー発電、バイオガス……、完全オフグリッドを目指して奮闘中!

    熊本県・ritacamp aso

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    サステイナブルライフの入口となるアイテムを提案している「ritacamp」が、今秋、熊本県阿蘇市の草原地帯に完全オフグリッドのプライベートキャンプ場をオープン(紹介制)。場内の電気は100%ソーラー発電で、バイオガストイレも導入。排泄物がガスに変わり、料理に利用できるようになる。ほかにも利用者がシェアできる畑など、自然にも人にも優しい場所づくりを目指している。

    ※詳細はritacamp公式サイトをご覧ください。

    https://www.ritacamp.com/

    ※構成/松村由美子 撮影/中村文隆(美鈴湖もりの国オートキャンプ場) イラスト提供/柳沢林業

    (BE-PAL 2022年9月号より)

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