出たっ、毒ガエル!!
しばらく歩いていくとトタン屋根や瓦が積んである場所が目に入った。ひっくり返したい・・・。
ガイドとともにトタンをめくると、そこから金色の何かが飛び出てきた。毒ガエル参上。どどんっ。
まるで宝石!
出会ったのは、熱帯雨林のトタン屋根の下に棲み、体長は3cm、食料が何かはよくわからないけど、とにかく煌びやかで、その体色から森の中でも一瞬でそれとわかるカエルだった。
少年はパーカーの袖で指を覆い、素早くカエルを捉えた。
「瓶!瓶!」
と興奮気味だが、捕獲が目的ではなかったので写真だけ撮ってトタン下に還してやった。
一応奥まで進んで滝を見る。
立て看板が滝の名の由来を伝えている。酋長の娘アウアシととある若人のかなわぬ恋の涙が滝になる。ありがちな滝ヒストリーだ。
ともあれ最初のミッションをさらりと達成したので、翌日はラグナ・アスルという湖を訪ねることにしてこの日を終えた。
【プロフィール】
志田岳弥(しだたけや、1991年10月2日生まれ)
東京都八王子市出身。大学進学を機に沖縄へ、カヤックを始める。
卒業後、2014年10月からの2年間を青年海外協力隊としてペルーで過ごす。
同国では環境教育に従事。現地の子供達と川で遊んだ日々は一番の思い出。
帰国後、現在はのんびりしながら生き方を模索中。