30分ほどまた何も起こらない時間が続く。流されて根回りを出てしまったため、少し戻ってポイントに入りなおす。このようにカヤックは風や潮の流れによって、たえず動いているので、ポイントから出たらまた戻るという釣り方になる。乗り合い船でもだいたい同じだったりするが、カヤックだと「自分の意思」で移動できる点が楽しい。
ほどなく、また竿が曲がりギューンギューンという引きが。海面付近で見てわかったのだが、ギューンと引っ張るときはイカが勢い良く水を噴射しているからそう感じるらしい。そして、なんと2杯目をゲット。
さらに30分ほどしてから、またヒット。合計3杯を釣り上げ、見事リベンジを果たすことができた(沼野さんは5杯くらい釣っていた)。朝7時から13時頃までだったが、大満足の釣行となった。さぁ、念願のアオリイカをどうやって食べようか。
穴澤 賢(あなざわまさる)
1971年大阪生まれ。2005年7月から愛犬との暮らしを綴ったブログ「富士丸な日々」が話題となり、その後エッセイ、コラムなどを執筆するようになる。著書に「またね、富士丸。(集英社文庫)」、「明日もいっしょにおきようね(草思社)」、「また、犬と暮らして(世界文化社)」、自ら選曲したコンピレーションアルバムとエッセイをまとめたCDブック「Another Side Of Music」(ワーナーミュージック・ジャパン)などがある。株式会社デロリアンズ代表。Blog:Another Days
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