人気の公営キャンプ場が、今春から超ハイテクな管理システムを導入し、リニューアル。でも、実際の使い勝手はどうなの?
利用者目線でお試しキャンプ、してきました!
最先端の仕組みを体験!
長野県伊那市高遠町にある千代田湖キャンプ場。人気の無料キャンプ場だったが、近年は路上駐車やゴミの置き去りなどの迷惑行為が問題視されていた。昨年、有料化したが問題は解決されず、今春からNPO法人Nature Serviceが運営を開始。IoT(あらゆるモノをインターネットに接続する技術)で管理が効率化された。責任者の赤堀哲也さんによると、「このシステムの強みは、広域+地域の人材を組み合わせて、低コストで管理できること。防犯カメラが設置されているので、在宅でも状況を把握でき、常駐管理人は不要。ですが、掃除などは現地の人にお願いしていて、地元の雇用も創出しています」
そんな最先端の仕組みを体験すべく、オンラインで予約。ルールを明記したサービスプロテクションポリシーに同意し、予約画面へ。「利用者とスタッフでルールを共有することが重要。それにより、対等な関係が築かれ、心地よい空間にしたいという共通の意識が生まれてくるはずです。技術が進歩しても、ルールを守らなければ、快適な空間は成立しませんから」と赤堀さん。ちなみに、マナー違反者は、次回から予約不可になる。
ここが最新鋭!
自動チェックイン
支払いは事前決済なので、キャンセル料未払いのトラブルもない。予約が確定すると自動チェックイン用のURLが送られてくるので、現地ではそれを開くだけでOK。受付に並ぶこともなく、超らくちん! だけど、安全面は大丈夫?
「防犯カメラが人の動きを感知すると、管理センターに通知が来るので、状況をチェックし、問題があれば人工音声やSMSで警告したりしています。悪天候などで室内に避難する必要がある場合は、管理棟入口の直通電話で連絡してもらえば、遠隔でカギを開けますので、室内で休んでもらうこともできます」
運営する別のキャンプ場では、混雑状況をリアルタイムで公開。地元農家は、それを見て売店への納入数を決めているそうだ。
この仕組みが低予算の小規模キャンプ場で活用されれば、スタッフも利用者も、より快適な時間を過ごせそうだ。
緊急時も即、対応!
AI付き防犯カメラで人の動きを感知
千代田キャンプ場
https://chiyoda.natureservice.jp/
※構成/松村由美子 撮影/中村文隆
(BE-PAL 2022年9月号より)
BE-PALの人気シリーズ『ほんとうに気持ちいいキャンプ場』が紙の本で発売中です!
やっぱりキャンプ場情報は紙でじっくり読みたいな~、そんな方にオススメ!2022年春には東海版も出ました。パラパラめくって、次はどこに行こうか考える時間も楽しいですよ。
小学館
ほんとうに気持ちいいキャンプ場100 2021/2022年版
BE-PALが厳選して紹介する、ほんとうに気持ちいいキャンプ場。全113ページ。ソロキャン料金も掲載。
小学館
ほんとうに気持ちいいキャンプ場100 東海版: 2022/2023年
BE-PALが厳選して紹介する、ほんとうに気持ちいいキャンプ場。今回の東海版は、愛知・三重・岐阜・滋賀・奈良・静岡・長野・山梨のキャンプ場を収録。全97ページ。