もっと多くの人が、気軽にキャンプに行けるように
キャンプは本当に素晴らしいアクティビティですが、どんなに素晴らしいものにも欠点があります。
キャンプの最大の欠点の1つ。それは、「出費が大きい」ということでしょう。
しかし、こんなに素晴らしいものなのに、「お金が理由で行けない」というのはものすごくもったいない。いちキャンパーとして、そんなことでキャンプの敷居が上がってほしくないと強く思っています。
そこでこの記事では“毎週キャンプに行ってるのに、毎月の奨学金の返済を滞納したことがない筆者”が、できるだけお金をかけずにキャンプを楽しむ方法を紹介します。
具体的には次の5つ、
- 無料もしくは格安でキャンプ場を利用する方法
- 無料もしくは格安で薪を手に入れる方法
- キャンプギアの費用をできるだけ節約する方法
- 食費をできるだけ節約する方法
- 食材・ギアを無料調達するアイデア
を紹介します。
無料もしくは格安でキャンプ場を利用する方法
キャンプの出費の最も大きいものの1つがキャンプ場の使用料。
しかし、工夫次第で「無料〜格安」で使う事ができます。
探すのは県や市が運営するキャンプ場です。これら公営のキャンプ場であれば、1サイトあたり1000円を切る格安のキャンプ場も多く、中には無料のところもあります。
そのようなキャンプ場の探し方を2つ紹介します。
- 検索エンジンで検索して探す
- 地図アプリで検索して探す
1の方法では、「◯◯(お住まいの都道府県や市町村) キャンプ場 公営(公共)」などのキーワードで検索して探します。
2の方法では、地図アプリで「キャンプ場」と検索して、自宅(あるいはキャンプをしたいエリア)の周辺のキャンプ場を表示させ、レビューや詳細情報を見て使用料を調べます。慣れてくると、キャンプ場の名前を見れば公営かどうかある程度判断できるようになります(例えば「◯◯県民の森キャンプ場」などは明らかに県営ですよね)。
公営キャンプ場を探すだけなら1の方法が簡単ですが、「自宅周辺で探したい」「行きたいエリアが決まっている」という状況だと、ピンポイントで条件に合うキャンプ場を探すのは意外と難しいことが多いです。
エリアでしぼり込みたい場合は地図アプリでの検索が有効ですが、表示されたキャンプ場が公営かどうかは自分で1つずつ確認する必要があります。「公営キャンプ場」というキーワードで検索するとある程度絞り込めますが、現時点では検索の精度は完璧ではなく、公営ではないものも混じってきます。
どちらの方法も一長一短あるので、状況に応じて使い分けて下さい。
※公営のキャンプ場は設備やサービスが民間キャンプ場ほど手厚くないことも多いですので、そのあたりの下調べも忘れずに。
無料もしくは格安で薪を手に入れる
薪にかかる費用もばかにならない出費です。しかしながら、私たちがキャンプへ行く最大の目的は焚き火でマシュマロを焼くことですので、薪の入手を怠るわけにはいきません。
薪を無料あるいは格安で入手する方法には次のようなものがあります。
【無料で入手する方法】
- 自治体に問い合わせる
- 樹木を扱う業者に問い合わせる
- 流木を拾う
- 薪無料のキャンプ場へ行く
【格安で入手する方法】
- 農産物直売所で購入する
自治体に問い合わせる
公共工事の過程で伐採した樹木を無料配布していることがあります。
- 土木課
- 河川組合
- 国土交通省
これらの組織に問い合わせてみたり、「薪 無料配布」などのキーワードと掛け合わせて検索することで、無料の薪が手に入る可能性があります。
樹木を扱う業者に問い合わせる
- 近所の造園屋さん
- 庭師さん
- シルバー人材センター
- 製材所
- 森林の持ち主
これらの人たちも、経費をかけて樹木を処理する必要があるので、無料で薪を譲ってくれるケースもあります(「ジモティ」などの地域型掲示板で薪の引き取り手を募集していることも)。
Win-Winの関係が築けるように、問い合わせる際には礼儀とマナーを忘れないようにしましょう。
自治体と業者から薪を頂く手順と注意点については、こちらの記事で詳しく解説されています。
関連記事「焚き火好きキャンパーなら知りたい、薪を無料で入手する方法!正しいものはどれ?」
流木を拾う
日本の河川や海岸は基本的には国有財産なので、そこにある流木は拾うことができます(国定公園や国立公園内、私有地では禁止です)。
流木を拾うための方法と注意点については、こちらの記事で詳しく解説されています。
関連記事「流木は薪として使える?流木を実際に焚き火に使ってみた結果」
薪無料のキャンプ場へ行く
キャンプ場の中には無料の薪が設置されているところや、場内の倒木を自由に使っていいところもあります。そういったキャンプ場を探して行くことで薪代を節約することができます。
しかし、逆にキャンプ場内の木を薪として使う事を禁止しているキャンプ場もあるので注意してください。
農産物直売所で購入する
地方の農産物直売所では、ホームセンターと比べて薪を格安で売っていることもあります。キャンプ場に向かう途中で、近くの農産物直売所を調べて行ってみるのもいいかもしれません。
ギアの費用をできるだけ節約する方法
キャンプギアの費用も最大の出費の1つです。
しかし、最近ではアウトドアブームもあって多くの企業がキャンプギア市場に参入し、コストパフォーマンスの高い製品が増えてきました。
具体的には次のようなお店/メーカーが、低価格で質のいいキャンプギアを販売しています。
- 100円ショップ各社
- 3コインズ
- ワークマン
- ニトリ
- ホームセンター各社
- セカンド・ストリート
- キャプテン・スタッグ
上のリストでは価格帯が安い順にお店を並べています。
私の休日は、このリストの上から順にお店を巡ることがルーティンになっています。
以前、ホームセンターでギアを買ったあとに100円ショップに行くと、そのときの自分の用途を満たしてくれるものが100円で売られているのを発見してしまい、その場で泣き崩れてしまったことがありました。
このリストの順にお店に行けば「100均で充分なものは100均で、ホームセンターで買う必要があるものはホームセンターで」という賢い買い物ができるのでおすすめです。
100均やワークマンのギアはBE-PALでも何度も取り上げてるので参考にしてみてください。
BE-PAL 100均記事一覧はコチラ
BE-PAL ワークマン記事一覧はコチラ
メリットだらけの「食材の持参」
現地で食材を買うことは、節約の観点からは次のようなリスクを孕んでいます。
- 現地での買い物は量の調節が難しい
- 現地のスーパー・道の駅での買い物は高くつく可能性が高い
例えば、現地のスーパーに行ってみると欲しい肉が大容量パックでしか売っていなかった、食べたいものを全部買おうとすると必要以上の量を買わざるをえず、出費がかさんでしまった、というケースは割と起こります(とくにソロキャンプでよく起こるケースです)。冷蔵の問題もあるので、余ったものを持ち帰るのも困難です。
また、キャンプ場の近くのスーパーが微妙に割高で、食費が高くついてしまうこともあります。道の駅も野菜は比較的安い傾向がありますが、肉や魚は加工品であったり、ブランド豚しか置いてないなどのケースも多く、そうなると高価なものしか選択肢がないことになります。
せっかくのキャンプですので、食べたいものは全部食べたいですよね。
ということで、節約しながらもキャンプを楽しみたければ、食材は勝手がわかっている近所のお店で買うのがおすすめです。
どうしても現地の食材や特産品などが買いたい場合は、食材を家から少なめに持っていって、1~2品だけ現地のものを買い足すようにするといいかもしれません。
また余談ですが、野菜を切るなどの下処理も家で済ませるのがおすすめです。これらの作業は、キャンプ場の炊事場より家の台所で行なう方が明らかに効率が良いので、その分キャンプ場でゆっくりできます。
そういう意味でも、やはり食材は事前に買っておくことがよいでしょう。
食材・資材を現地調達するアイデア
最後はかなりマニアックな方法です。
以下のような方法でも、キャンプの費用を節約することができます。
- 無料で農作物をもらえるキャンプ場へ行く
- 山菜が採集できるキャンプ場へ行く
- 釣りで魚を手に入れる
- ブッシュクラフトでポールやペグを作る
数は多くないですが、無料で季節の果物や野菜を譲ってもらえたり、無料〜格安で収穫させてもらえるキャンプ場もあるので探してみてください。
山菜については採集に知識が必要ですので、まずは専門家の方と行なうようにしましょう。
また、釣りができるキャンプ場に行って、「釣った魚でキャンプ飯」というのもいつかはチャレンジしたいところですね。
ブッシュクラフトでペグやポールを自前で用意するという手段もあります。そうすれば持っているペグやポールの使用回数が減り、買い替えを遅らせる事ができるので、長い目で見れば節約に繋がります。
いずれもキャンプ場内の作物や樹木を手にする場合は、施設の許可をとることを忘れないでください。
以上、たくさんのアイデアを紹介しましたが、これらのテクニックであなたが1回でも多くキャンプに行けるようになれば嬉しいです。
それでは、次はキャンプ場でお会いしましょう。