焚き火調理に必要なトライポッドを作る!初心者でも簡単にできる方法を紹介
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    2022.10.17

    焚き火調理に必要なトライポッドを作る!初心者でも簡単にできる方法を紹介

    セリアのトライポッド金具と自作の自在鉤が並んでいる

    写真は筆者の私物です。

    焚き火が楽しい季節になってきました。著者の場合、秋から冬にかけてはキャンプというよりも、焚き火を楽しみに出かけていると言っても過言ではありません。

    そして焚き火を楽しむならば、焚き火調理にも挑戦したいですよね?

    そんなときに便利な道具が、トライポッドと自在鉤(じざいかぎ)です。

    トライポッドと自在鉤があれば、焚き火の上にクッカーを吊るすことができます。

    今回は、トライポッドと自在鉤の自作方法を紹介します。

    初心者の方向けにセリアのトライポッド固定金具を使った方法と、中上級者の方向けに自在鉤まで自作する方法の2つをお伝えいたしますので、自分に合う方法でぜひ自作していただければと思います。

    トライポッドと自在鉤とは?

    トライポッドにクッカーが吊るされている様子。

    トライポッドと自在鉤を使用すれば焚き火の上にクッカーを吊るすことができます。

    トライポッドとは、焚き火料理の際に使用する三脚のことです。

    焚き火の炎の上に設置し、ダッチオーブンやクッカーなどの調理器具を引っ掛けて使用します。

    自在鉤は、クッカーを引っ掛ける鉤とチェーンがセットになったものです。

    自在鉤のチェーンの長さを調節することにより、焚き火の高さに合わせてクッカーを上下させることができます。

    セリアの金具を使う方法

    まずは初心者の方におすすめな、セリアのトライポッド固定金具を使った方法をご紹介します。

    材料と道具

    トライポッド金具とナイフ、のこぎりが並んでいる。

    トライポッド金具と必要な道具。

    • 直径2cmほど、長さ1.1mほどのまっすぐな枝3本
    • セリアのトライポッド金具
    • のこぎり
    • ナイフ

    枝は乾燥しきっていない枝を用意しましょう。水分が多少残っているもののほうがよくしなっておれにくいためです。

    枝のかわりに、細めの竹でも代用できます。今回のDIYではまっすぐな枝が用意できなかったので、著者は竹を利用しました。

    セリアのトライポッド金具は、枝を差し込む部分の直径が2.2cmなので、用意する枝や竹は、それ以下の直径のものが望ましいです。

    のこぎりやナイフを使用した作業の際には、けがをしないように注意してくださいね。キャンプ場で枝を入手する際には、必ずスタッフの許可を得てからにしましょう。

    作りかた

    のこぎりで枝をカットしている様子。

    竹の幹から生えている余分な枝をカットしましょう。

    1.のこぎりで余分な部分をカットする

    著者が使用したのは天然の竹なので、幹から生えた余分な枝がありました。余分な枝などをのこぎりでカットして、まっすぐな3本の竹を用意しましょう。

    2.長さをそろえる

    長さが同じ3本の竹が並んでいる。

    3本の竹の長さを揃えましょう。

    のこぎりで3本の竹をカットして、長さをそろえましょう。長さをそろえることで、トライポッド金具に差し込んだ後のバランスがよくなり、設置した際に倒れにくくなります。

    トライポッド金具の2.2cmの直径より太い枝や竹も、ナイフを使えば金具に差し込むことができます。枝や竹の先端をナイフで削って、穴に入るサイズに調整しましょう。

    3.2つのパーツをつなげる

    トライポッド金具の2つのパーツが並んでいる。

    トライポッド金具は2つのパーツにわかれています。

    箱から出したトライポッド金具は、穴が開いたパーツとチェーンパーツの2つに分かれています。

    2つのパーツを繋げるには少々コツが必要です。

    2つの金具をつないでいる様子。

    鍵部分をはじめに大きな穴に通した後、中央の小さな穴に通しましょう。

    チェーンパーツの鉤部分は、穴が開いたパーツの中央の穴に直接通すことができません。鍵部分をはじめに大きな穴に通してから、そのまま中央の穴に通します。鉤の部分を下まで引っ張りきれば、2つのパーツがしっかりと固定されます。

    枝や竹を先に金具に差し込んでしまうと、チェーンパーツを固定することができません。必ず、先に2つのパーツをつなげておきましょう。

    4.トライポッド金具に竹を差し込む

    自在鉤の先端のピンをチェーンに差し込んでいる様子。

    ピンを差し込む位置を変えることで、チェーンの長さの調節が可能です。

    トライポッド金具の2つのパーツをつないだら、金具の3つの大きな穴に竹を差し込みましょう。差し込んだ後、竹を開いて倒れないように安定させたら完成です。

    自在鉤のチェーンの長さは、先端にあるピンを隙間に差し込むことで調整が可能です。

    使いかた

    焚き火の上にトライポッドを設置した様子。

    焚き火の上に設置したトライポッド。

    自在鉤の部分に、クッカーを引っかけて使用します。

    焚き火の炎からやや上のあたりにクッカーを設置することで、熱効率がいい状態で調理ができますよ。

    自在鉤まで自分で作る方法

    続いて、中上級者の方向けの自在鉤などまで自分で作ってしまう方法をお伝えします。

    材料と道具

    木の自在鉤のDIYに必要な道具と材料が並んでいる。

    材料と道具。

    • 木の枝の二股になった部分
    • 綿ロープ1.5mほど
    • ロープの経より大きなサイズのドリルビット
    • 電動ドリル
    • のこぎり
    • ナイフ

    使用する木の種類はやわらかい針葉樹よりも、固く中身が詰まった広葉樹が壊れにくいのでおすすめです。

    ナイロンのロープは溶けやすいためNG。炎に強い綿ロープを使用しましょう。

    電動ドリル、ナイフ、のこぎりを使用した作業の際には、けがをしないように注意してくださいね。キャンプ場で木の枝を入手する際には必ずスタッフの許可を得てからにしましょう。

    作りかた

    木の枝の2股部分のアップ。

    木の枝の2股になった部分。

    1.木の枝から2股になった部分をのこぎりで切り出しましょう。手のひらに乗る程度のサイズが丁度いい大きさです。

    電動ドリルで枝に穴をあけている様子。

    枝の先端から1cmほど下に穴を空けましょう。

    2.枝の先端に電動ドリルで穴をあける

    2股になった枝の先端から、1cmほど下の位置に電動ドリルで穴を空けましょう。

    枝をナイフで削っている様子。

    全体をナイフで削って、形を整えましょう。

    3.ナイフで皮の部分を削って形を整える

    2股になった枝の全体を、ナイフで削って形を整えます。カタカナの「レ」のような形に仕上げましょう。削りすぎて全体が細くなると壊れやすいのでご注意ください。

    木の自在鉤からロープがのびている様子。

    ロープを固定すれば完成です。

    4.穴にロープを通す

    さきほど開けた穴にロープを通しましょう。ロープが抜けることがないように、ロープの先端を結んだら完成です。

    使いかた

    3本の竹がロープで巻かれて固定されている様子。

    巻き付けて結ぶだけで、意外と外れないので便利に使用できます。

    3本の竹にロープをぐるぐると巻き付けて結べば、そのままトライポッドと自在鉤として使用ができます。

    綿ロープの摩擦が働くので、3本の竹をがっちりと固定することができます。

    そして、作った自在鉤にクッカーを吊るして使用しましょう。

    クッカーを自在鉤に吊り下げると、重心がトライポッドの中央に来るため、トライポッドが倒れにくくなります。

    木製の自在鉤にクッカーが吊り下げられている。

    クッカーを吊るすことで重心が下にくるので、トライポッドが安定して倒れにくくなります。

    ロープを竹に巻き付ける量を調整することで、自在鉤の高さを調整することができますよ。

    トライポッドにランタンが吊り下げられている。

    ランタンを吊るしても見栄えがいいですよ。

    トライポッドは焚き火調理だけでなく、ランタンを吊るす3脚としても利用できます!

    さいごに

    使用前の自在鉤と使用後の自在鉤を手のひらに乗せている様子。

    下が何度も使用した自在鉤。飴色に変化するので使い込むほどに愛着が湧きます。

    セリアのトライポッド金具を利用すれば、初心者の方でも簡単にブッシュクラフト気分を楽しむことができます。

    一方、木の自在鉤は使うごとに煙で燻されて、飴色に変化していく様子を楽しめるのが魅力です。

    ぜひ、自分に合った方法でDIYに挑戦してくださいね。

    私が書きました!
    アウトドアライター
    のまどう
    行く先のあてもないバックパッキング、ソロキャンプ、登山が大好物です。とはいえフラフラは出来ず、最近は子供とのキャンプと自宅に並べたギアを眺めての想像の旅に夢中です。千葉の最南端在住。田舎暮らし満喫中。

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