秋の味覚のひとつである「栗」。栗拾いが楽しめるキャンプ場で、採れたての栗をキャンプ飯の食材として楽しむ方も多いのではないでしょうか?
とは言え、栗のイガや鬼皮が固くて調理は難しい、と懸念される方も多いようです。今回は、手軽に焼き栗を楽しむポイントと、爆発せずに美味しく焼く方法をご紹介します。
BBQの片隅で、じっくり焼いた焼き栗は格別の味ですよ。こんがり香ばしい食感と、ほくっとした甘味が楽しめます。簡単おこわレシピも併せてご紹介しますので、ぜひお試しください。
イガグリの剥き方

イガグリのトゲは、手に刺さると痛みが残りやすいので注意しましょう。
栗は基本的に地面に落ちているものを拾います。キャンプ場で拾う際には、栗拾いが禁止されていないか必ず事前確認をしてから採集しましょう。

分厚いゴム手袋を着用しましょう。
イガグリを手で触る際には、分厚いゴム手袋を使用しましょう。軍手や、薄手タイプの焚き火手袋では、手を傷つけることがあるので気をつけましょう。

靴底が厚いタイプの靴で作業しましょう。
栗のまま落ちている場合もありますが、イガに覆われている栗は中身を取り出す必要があります。火ばさみや、靴底を使って取り出すといいでしょう。

ぷっくりとして美味しそうな栗が出てきました!
虫食いの穴が空いているものは、中まで黒くなっている場合が多いので除きます。

手で持って軽いものは除いておくとよいでしょう。
水に入れて下に沈んだ栗は中までしっかり身が入って美味しい栗です。水の上に浮いてきてしまったものは、中が空洞になっていたり、虫食いだったりする場合が多いので、焼かずに除いておきましょう。
栗の爆発の防ぎ方

手を切らないように気をつけて作業しましょう。
栗はそのまま焼いてしまうと、爆発する(はぜる)危険があります。ナイフの根元の部分を栗に差し込み、切れ目を入れます。

栗を半周するくらいの長さで切り目を入れるのがポイントです。
ナイフが刺さったら、栗の頭の部分まで切り口を広げます。

表面のみを切ってしまうと、中の水分が抜け出る場所がなく、栗が膨張する原因になるので注意しましょう。
表面の固い鬼皮の部分だけでなく、内側の渋皮と呼ばれる層までしっかり切り目を入れてください。

焼くには30分ほど時間がかかります。BBQの残り火を使ったり、網の隅で焼いてもいいですよ。
炭火をおこし、弱火でゆっくりと栗を焼きます。

殻が剥けないものも、串を刺してみて中心まで火が通っていたら完成です。
表面が割れて簡単に殻が剥けるようになったら焼き上がりです。カリッと香ばしい部分と、ほっくりとした栗の甘みが感じられる部分があり、一口ごとに違った食感が楽しめます。お子さんのおやつとしても美味しく食べられますよ。
簡単栗おこわのレシピ
続いて、栗を使ったおこわレシピをご紹介します。
材料(4人前)
- 生栗 3〜5個
- さつまいも 小1本
- 白米 1合
- もち米 1合
- ごま塩 適量
作り方

栗をたくさん拾えた場合は、栗たっぷりで作っても美味しいですよ!
さつまいもは角切りにして、水にさらします。栗は皮をむいて水にさらします。

もち米がない場合は、2合分全て白米で作ることもできます。
白米ともち米を合わせて研ぎ、2合分の水を鍋に入れて、さつまいも、栗を上にのせます。この状態で1時間ほど米に吸水させます。

栗と芋の甘い香りがご飯に移って、特別な味付けをしなくても贅沢で美味しいキャンプ飯に!
蓋をして加熱し、沸騰したら火力を弱火にして、12分そのまま加熱します。炊き上がったら、蓋を開けてご飯の上下を返し、再び蓋をします。お好みでごま塩を振りかけて完成です。
たっぷりの秋の味覚をキャンプで楽しもう

ホクホクの栗と芋がたっぷり味わえるおこわや香ばしい焼き栗は、キャンプでも作りやすいレシピのひとつです。
拾った栗をその場で調理できるのは、アウトドアならではの醍醐味ですね。BBQの残り火に栗を当てながら、秋の夜長を楽しむのもおすすめです。
栗おこわは、余った焼き栗を利用して作ると香ばしいかおりが付き、また違った味わいが楽しめます。栗や芋類を使って、味覚の秋を楽しむキャンプ料理をぜひお試しください。