川へ入って一心不乱に魚と戯れるトキメキは、いくつになっても格別なもの。今回は大人もハマってしまいそうな川での雑魚釣りのスタイル「ウキ釣り」「あんま釣り」の方法を雑魚党漁労長の奥山英治が解説!
ウキ釣りとは
ウキを目印として、魚のアタリをウキの動きで判断して釣り上げる。基本の仕掛けは、糸、ウキ、オモリ、ハリとシンプル。初心者は替えのハリを多めに用意しておくといい。
ガサガサでは行けない、深い場所などを狙えるのがポイント。オイカワやカワムツ、タモロコなどゲット。
道具を紹介
のべ竿
リールが付いていない竿で、とにかく軽い。釣り糸が絡むトラブルも少なく、子供でも扱いやすい。4m前後の長さがおすすめ。
サシ
正体はキンバエ類のウジ。古くから釣りエサとして利用されてきた。30匹¥200ぐらい。
ウキ釣りの仕掛け(左がウキ)
糸の先端を折り返して2重にしたら、2重部分でループを作り、ループに先端を通して引いて締める(止め結び・A)。
仕掛けを竿に結ぶ
Aの上部をさらに止め結びして輪をふたつ作る。下の輪に図のように糸を通して竿の先端に掛け、糸を下に引いて締める。
小さい魚は早速天ぷらだーー!
あんま釣りとは
ウキもオモリも使わず、竿と糸とハリだけのシンプルな仕掛けで、浅い川のなかに入って小魚を狙う。座ったまま優雅に楽しめる、別名お嬢様の釣り。
ひざ下ぐらいまでの水深で、流れが穏やかな場所を選ぶ。川底に黒っぽい小石が多いところを選ぶのがコツ。
あんま釣りの仕掛け
右:糸とハリだけ。竿は1〜2mの細い竹や木の枝でもOK。糸の結び方はウキ釣りと同様に。魚が掛かると手にプルプルした感触が。
下流に向いて座る。足をバタバタさせて水を濁らせると、濁りの帯に魚が集まってくる。
↓
仕掛けを下流に流したら、竿の先を川そこまで沈めて、竿を前後にゆっくり動かす。
※構成/大石裕美 撮影/福島章公 イラスト/奥山英治
(BE-PAL 2022年10月号より)