今年の4月から畑を借りて野菜を育てています。夏野菜作りについては、以前の記事「みずみずしい「夏野菜作り」、はじめるなら今ですよ!」でご紹介しましたが、今度は冬から春の収穫を目指して、根野菜作りに挑戦しています。今回は、その中でも初心者にも育てやすいと言われる大根の栽培について紹介します!
収穫前に間引いたものを食べられる大根栽培
秋に蒔いて冬に収穫する大根は、害虫が少ない時期に栽培できるため成功率の高い野菜と言われています。土地があればたくさん作れますが、プランターや土が入っていた袋などでも栽培ができるので、ベランダ菜園など家庭でもチャレンジできるのがうれしいですね。
一般的には8〜10月で種を蒔き、年内に収穫という流れです。10月以降の種まきでも収穫が年を超えるだけで問題はないそうですが、大根は15度C以下の寒さに当たると、トウ立ち(花芽のついた茎が伸びた状態)の準備を始めるため、その前に収穫するのがポイントとなります。トウ立ちすると大根に「す」が入り(中心に空洞ができ、筋ばって硬い状態のこと)、おいしくなくなるためです。
種まき
夏野菜を作ったあとのマルチ(=マルチングフィルム。作物を守るカバー)を取り除き、土に石灰を混ぜて休ませていた畑に今度は畝を作って、いざ種まきです。
鍬を上手く使って、畝に種を蒔く溝を作っていきます。畑を貸してくださっているIさんの鍬さばき、さすがです!実際にやってみると、土にいい塩梅で溝を掘る力加減がとても難しいです。
袋から出した大根の種が青くてビックリしました。調べてみると、種を病気から守る薬でコーティングしているそうです。
土の溝に、指を使って10センチ間隔くらいで穴を掘り、そこに3粒目安で大根の種を入れていきます。すべて入れ終わったら土で穴を埋めます。
間引き1回目
種まきから1週間後、芽が出ていました。貝割れ大根にも似たようなかわいらしい二葉の葉をつけていました。ひとつの穴に3〜4本芽がでているところは、一本だけ残して間引きしました。
約1か月後、青々と葉が茂っています。二葉が出ているときにあれだけ間引きしたはずなのに、あとから出てきた芽が育ったのでしょうか。腰を降ろすと、葉からかすかに大根の香りがします。
間引き2回目
気合いを入れて「間引き」をしていきます。一つの穴に3粒目安で種を蒔いたので、それぞれ2〜3本の大根が生えてきています。
元気の良いものひとつを残して、他の大根を抜いて一本立ちの状態を作ります。一本の大根に栄養を集中させることで、実が大きく育ちます。間引いた大根も既に大根の形をしています。この実の部分がこれから大きく育っていくと思うとうれしくなりますね。
大量に間引いた大根を見て、思わず笑みがこぼれます。ちょっと苦味のある大根の葉は筆者の大好物です。スーパーで葉付きの大根に出会うことは滅多にないので、これだけ沢山の大根の葉が食べられるなんて、贅沢だなあと……。
大量の間引き大根、どう調理する?
夫の実家に一袋お裾分けしても、まだまだ大量です。しかも、間引いた後の大根の葉は、あれよあれよという間に元気をなくしていきます。早く調理しなければ(汗)。
水洗いして、葉や実の土をよく落とします。ここで、ご近所さんにお裾分けしましたが、まだまだ大量です。
大根の葉を大量に包丁で刻みます。ひたすら大根を洗って、刻む作業は何気に大変でした。
「大根の葉」といえば、ふりかけ
家にあるもので作れるもの、そして、できるだけ日持ちのするものをと考えた結果、「ふりかけ」を作ることにしました。
材料はこれだけです。ちりめんじゃこや、赤とうがらしを入れたりと、お好みでアレンジしてくださいね。
- 大根の葉
- 醤油
- 麺つゆ
- 砂糖
- ごま油
- 白ゴマ
- かつお節
大量に間引いた大根の葉は、洗ってザクザクとカットしてジップロックに入れて冷蔵、冷凍しています。必要なときに取り出して、お味噌汁やおひたし、ベーコンと炒めてチャーハンや、パスタの具にしたりと大活躍しています。それでもまだ残る分は、洗ってカットして乾燥させておきます。冬場は葉物野菜が少なくなるので、鮮やかな彩りを加えてくれる大根の葉は重宝しそうです。
ぜひみなさんも、チャンスがあったら大根栽培にチャレンジしてみてくださいね!