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    2023.02.16

    キャンプで必要な寝具とは?種類や選び方を紹介

    キャンプ用の寝具といえばまっ先に思い付くのはシュラフ(寝袋)ではないでしょうか。実はほかにもさまざまなアイテムがあります。キャンプ用の寝具の選び方や種類、おすすめの商品を一部紹介します。お気に入りアイテムを手に入れて、快適なキャンプを楽しみましょう。

    キャンプ用の寝具の種類

    体力を使うキャンプにおいて睡眠は重要であり、睡眠の質を左右するのが寝具です。疲れを翌日に持ち越してしまうと、思い切り楽しめなくなってしまいます。キャンプ用の寝具には、シュラフ(寝袋)のほかにマットやコットもあるので、それぞれの役割を押さえて必要なアイテムをそろえましょう。

    シュラフ

    シュラフは形状によって、マミー型と封筒型の大きく2種類に分けられます。マミー型は文字通りマミー(ミイラ)のような形状をしており、体をすっぽりと包み込むタイプです。

    マミー型は体に密着しやすく、保温性が高いという強みを持っています。コンパクトで軽量なモデルが多く販売されているので、持ち運びにも困りません。

    封筒型のシュラフは、長方形の形状をしています。自宅の布団のように使えることが特徴です。寝返りを打ちやすく、キャンプ初心者や子どもでも使えるでしょう。ファスナーで複数枚を連結できるタイプも販売されています。ただ、封筒型はマミー型より体への密着度が低く保温性に劣るため、冬以外の暖かい時期に向くタイプです。

    マット

    キャンプ用のマットは通常、シュラフの下に敷くアイテムです。シュラフだけでは地面の硬さや凹凸を直に感じてしまい、あまり寝心地がよくありません。マットを敷けば寝床にクッション性をプラスしつつ、地面からの冷気も遮断できます。

    キャンプに使うマットには、大きく分けて次の4タイプがあります。

    • 銀色で薄いタイプ
    • ウレタン素材である程度の厚みがあるタイプ
    • 手動で膨らませて使うエアマット
    • バルブを開ければ自動的に膨らむインフレーター(自動膨張式)マット

    銀色のタイプは機能が最低限ですが、安く手に入ります。軽量で持ち運びやすく切って加工もできますが、クッション性は断熱性は高くありません。ウレタン素材のマットは銀色のタイプより厚いので、少し寝心地がよくなるでしょう。

    エアマットやインフレーターマットは、空気を入れる分だけクッション性も断熱性も高くなります。手早い寝床作りとスピーディーな撤収を目指すなら、自動で膨らませられるインフレーターマットがおすすめです。

    コット

    コットはアウトドア用の簡易的なベッドのことです。地面と寝床の間に空間を作れるため、凹凸や冷気の影響を受けにくくなります。

    草が生い茂っているところや岩肌がゴツゴツした場所では、マットを敷いても寝心地が改善しません。コットがあれば、このように地面が荒れている場所でも眠りやすいでしょう。

    コットは寝具として使えるほか、日中はベンチや物置にもなる便利なアイテムです。一つ持っておくとさまざまな用途に使えるので、荷物を減らしたいときにも活躍してくれます。

    キャンプ用の寝具の選び方

    睡眠の質を大きく左右するキャンプ用の寝具は、自分のニーズに合ったものを選びましょう。アイテム選びで注目したいしたいポイントを二つ紹介します。

    季節ごとに必要な機能性で選ぶ

    夏場に防寒性の高いシュラフを使うと、汗をかいて寝苦しくなります。夏は通気性のよいシュラフやマットを選び、サーキュレーターや保冷剤を併用するといった暑さ対策が必要です。

    逆に冬のキャンプでは、寒さをしのぐ工夫が必要になります。冬に使うキャンプ用の寝具には、断熱性や防寒性の高いものを選ぶことがポイントです。インナーシュラフや毛布も併せて用意しておけば、より暖かく過ごせるでしょう。

    また、マットは厚いほど寝心地がよくなります。あまり地面の状態がよくない場所でのキャンプには、快適に眠れる厚みを持ったマットを選びましょう。

    持ち運びのしやすさで選ぶ

    機能面も重要ですが、持ち運びのしやすさも見過ごせません。コンパクトな寝具を選べば、その分だけ移動時の負担を減らせます。

    特にマットはどのタイプを選ぶかによって、持ち運びのしやすさが変わります。エアタイプやインフレータータイプはクッション性が高い上に、使わないときは空気を抜いてコンパクトに収納できて便利です。

    キャンプ中の移動時間が長く、途中で休憩を挟む場合は、銀色の薄く軽量なマットがよいでしょう。ウレタンマットはクッション性は高いもののコンパクトさには劣るため、長距離の携行には不向きです。

    キャンプにおすすめのシュラフ

    キャンプにおすすめのシュラフを三つ紹介します。季節ごとに最適なものが変わるため、自分がどのシーンで使うかを想定しながら見ていきましょう。

    モンベル「シームレス ダウンハガー800 EXP.」

    800FP(フィルパワー)と保温性が高く、軽量性も兼ね備えたマミー型シュラフです。FPとはダウンの保温性を表す指標をいいます。極寒地や高所での使用にも耐え得る、極めて高い保温性を備えたモデルです。

    独自の『スパイダーバッフル』構造を採用することで、就寝中にダウンが片寄るのを防いでいます。生地には耐久性の高い10デニールのバリスティックナイロンを使っており、さらにはっ水加工を施して耐水性もアップさせています。

    • 商品名:モンベル「シームレス ダウンハガー800 EXP.」
    • 公式サイト:商品ページ

    ナンガ「オーロラライト600DX」

    760FPと高い保温性を発揮するダウンで、4シーズンで使える万能なマミー型シュラフです。防水性・透湿性に優れた独自素材『AURORALIGHT』を採用しており、外からの水分はシャットアウトしつつ内部の湿気を逃がします。

    高い技術力で保温性を高める工夫を凝らしたこのモデルは、冬のキャンプにぴったりです。3サイズ用意されているので、自分の体に合ったものを選べます。使い勝手のよいシュラフを探している人にチェックしてみましょう。

    • 商品名:ナンガ「オーロラライト600DX」
    • 公式サイト:商品ページ

    ナンガ
    オーロラライト600DX

    収納サイズ:φ17×31cm 総重量:1,050g 


    イスカ「シエスタ」

    イスカの山岳用シュラフの製造技術を生かした、封筒型シュラフです。生地にはポリエステルを使用しており、汚れが付きにくくなっています。内側は裏起毛となっており、心地よい眠りをサポートしてくれるでしょう。丁寧な裁縫で耐久性が高く、長く使えるのも大きな魅力です。

    丸めるだけで簡単に収納できるため、片付けにも手間取りません。ほかにも寒いときに首元を締められるドローコード、ファスナーに施された噛み込み防止の工夫など、ブランドの技術力と配慮が光ります。

    • 商品名:イスカ「シエスタ」
    • 公式サイト:商品ページ

    イスカ
    シエスタ

    本体サイズ:190×84cm 収納サイズ:30×45×32cm 重量:1580g


    キャンプにおすすめのマット

    一口にキャンプ用のマットといってもさまざまなアイテムがあり、どれを選べばよいか悩む人もいるでしょう。人気ブランドのマットから、クッション性の高いエアタイプ・インフレータータイプに絞って4点紹介します。

    ニーモ「テンサー ミディアムマミー」

    重量わずか350gと、軽量なエアマットです。たたんだときのサイズも約7×20cmとコンパクトで持ち運びやすいので、さまざまなシーンで活躍するでしょう。

    長さは約162cmと成人男性が使うには小ぶりですが、見た目からは想像できないほど快適な寝心地をサポートしてくれます。

    内部で空気が対流して熱が逃げるのを防ぐ構造により、高い断熱性を実現しました。マットの断熱性を表すR値は2.5と、冬以外の3シーズンで使える水準です。

    • 商品名:ニーモ「テンサー ミディアムマミー」
    • 公式サイト:商品ページ

    ニーモ
    テンサー ミディアムマミー

    サイズ:約160cm×51cm×8cm 収納サイズ:約直径7×20cm 重量:約350g


    サーマレスト「ベースキャンプ」

    5cmの厚みによって快適な寝心地を実感できるインフレータータイプのマットです。バルブを開くと自動で空気が入るようになっているので、寝床を作るときも撤収するときも時間がかかりません。スタッフサックが標準装備されており、持ち運びもしやすくなっています。

    R値は6.0と、厳しい寒さの中でも使えるレベルです。1枚あれば季節を問わず活躍するでしょう。3サイズ用意されているので、使う人の身長や荷物の量によって最適な大きさを選べます。

    • 商品名:サーマレスト「ベースキャンプ」
    • 公式サイト:商品ページ

    サーマレスト
    ベースキャンプ

    重量:1820g、サイズ:79×196cm、収納サイズ:79✕19cm


    モンベル「キャンプパッド 100」

    厚さ10cmとクッション性が高く、キャンプや車中泊に役立つインフレーターマットです。表面には肌触りのよいトリコット生地を配しており、快適な寝心地を味わえます。

    バルブを開けると自動で空気が入り、最後にポンプで数プッシュすれば簡単に完成します。空気を抜くための専用バルブも搭載されているので、撤退もスムーズです。

    ただ、収納サイズは長さ70cmなので、携行して移動するにはあまり向いていません。車中泊をはじめ、徒歩で運ぶシーンが少ない場合におすすめです。

    • 商品名:モンベル「キャンプパッド 100」
    • 公式サイト:商品ページ

    キャンプにおすすめのコット

    キャンプにおすすめのコットも、二つ紹介します。コットは高さによってハイとローの2種類に分けられます。寝具以外の用途も想定しながら選ぶと、より便利な1台に出会えるでしょう。

    サーマレスト「ウルトラライトコット」

    Rサイズで重量が約1195gと、数あるコットの中でも特に軽量なローコットです。脚は三日月状になっており、収納時には分解すれば、わずか41×13cmのサイズにまで収まります。寝るときだけでなく、日中のちょっとした休憩用にも持ち運べるサイズ感が魅力です。

    シートの裏側には、冷気の遮断と体温を反射させるラミネート加工を施し、高い断熱性を実現しています。生地にはリップストップ加工のポリエステルを採用しているため、耐久性も申し分ありません。

    • 商品名:サーマレスト「ウルトラライトコット」
    • 公式サイト:商品ページ

    サーマレスト
    ウルトラライトコット

    サイズ:195.58 x 10.16 x 66.04 cm 重量:1.36 kg


    モンベル「コットワン コンバーチブル」

    別売りのレッグを付けることで、ローにもハイにもできる便利なコットです。高さを調節できれば、ベンチや物置としての使い道も広がります。ユーティリティの高いアイテムを探している人にぴったりです。

    あまり力を入れなくても組み立てられるように作られています。ポールには軽量で強度の高いアルミ素材を採用しているので、耐久性にも不安がありません。

    サイズは190×68×16cmと余裕があり、就寝中に落下する心配はほぼないでしょう。耐荷重が約145kgなので大柄の人も安心して使えます。

    • 商品名:モンベル「コットワン コンバーチブル」
    • 公式サイト:商品ページ

    まとめ

    キャンプを存分に楽しむには、寝具選びが重要です。よく寝てしっかり疲れを取らないと、翌日のアクティビティに支障を来してしまいます。シュラフだけでは地面の冷気や凹凸を直に感じてしまうため、マットかコットを併用することがポイントです。

    寝具によって保温性や通気性が異なるため、季節によって適したものを選びましょう。寝具は就寝時以外は基本的に使わないため、できるだけ邪魔にならないことも重要です。重量や収納時の大きさにも注目しながら、自分にとって便利なアイテムを選びましょう。

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