最強のサブナイフ!ビクトリノックスのマルチツールナイフを装備しよう
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    2022.11.26

    最強のサブナイフ!ビクトリノックスのマルチツールナイフを装備しよう


    ブッシュクラフト的な遊びが流行っているソロキャンプの世界。そうなるとメインナイフは自動的にバトニングができるタイプの丈夫で肉厚なナイフになってきます。このタイプのナイフを自由自在に使いこなす課程は、脳内がシビれるくらい楽しいのです。

    ただ、ブッシュクラフトに使うナイフは小回りがきかずブレードメインとなるため、使いこなせば何でもできるとはいえ、どうしても使用の幅は狭くなったり、ちょっとしたときに使うのが面倒になるときがありませんか?

    そんな時に重要なのが”サブナイフ”。サブナイフは、メインナイフよりも小回りがきいたり、使用の幅が違うのを選ぶのがベースとなります。そうなると浮上するのがビクトリノックスのマルチツールナイフ(以降 ツールナイフ)一択というのが僕の考えです。いわゆる十徳ナイフと呼ばれるタイプのナイフで、ひとつのナイフに様々な機能が盛り込まれているので困った時のお守り代わりにもなります。

    昔からのアウトドアマンは絶対に持っていたこのナイフ。是非ソロキャンプを愛するみなさんにもその良さを僕の独断と偏見の思いをベースに知っていただき、装備してみてください。

    どんなサイズを選ぶか?

    ツールナイフのサイズ選びはなかなか難しいところ。でも、いくつかの選択方法を紹介しますので、自分に最適なサイズを選んでみてください。

    基本は3サイズ

    サイズは大きく分けて「スモール・マルチツール」「ミディアム・マルチツール」「ラージ・マルチツール」の3種類がある。一般的なサイズで機能種類も多いのがミディアムサイズで、スモールサイズは機能限定ながら超コンパクト。ラージサイズは手が大きめな人にとって最適なサイズになっています。

    持ちやすさとコンパクトさのバランスで選ぶ

    ナイフとしての持ちやすさと、携帯するときのコンパクトさは必ずしも共存しません。例えば、「とにかく小さなものがいい!」というひとはスモールサイズになります。その代わり、強い力をかける作業には向いていないことと、機能限定になることには理解が必要です。ブレードももちろん小さいため、調理などには向いていません。

    ミディアムサイズはバランス型で迷ったら、これを選択すれば間違いありません。大きな手でも小さな手でも使いこなしやすいギリギリのサイズ感になっていて、さらにツールナイフの特徴である多機能性にもっとも優れたモデルになっています。ブレードサイズもまさにミディアムで、使い慣れると簡単な調理などにも充分活用できます。

    ラージサイズは、もっとも大きな力を加えて使用でき、さらに大きめの手の人にはもっとも使いやすいサイズ感で、グローブを着けて作業をする消防士などのプロスペックに多いサイズになっています。ブレードサイズは大きく、フランスパンなども切りやすいサイズで、調理にも向いています。ブレードが大きい分ロック機能がついているのもポイントが高いところ。ただし、3サイズの中で一番かさばるサイズでもあります。

    シンプルなロック機能のおかげで、刃が勝手に閉じてしまうのを防いでくれる。

    ミディアムサイズを大きめの手(グローブはだいたいLLを使用)の僕が持った様子。ギリギリ手の幅に収まっている。

    ラージサイズは僕の手にはもっともフィットしているため、力を入れて作業をしやすい。

    付属機能で選ぶ

    ツールナイフの根幹となるのが付属機能です。多すぎればナイフが分厚くなり、さらには使いたい機能を探すのに時間がかかってしまいます。少なすぎると、自分が必要な機能が足りずサブナイフとしての働きを充分にしてくれません。自分にはどんな機能が必要なのかを想像しながら選んでみましょう。

    おすすめのベース機能

    はじめて装備する人は、写真のような機能をベースに選んでみましょう。

    キーリング
    細引きを通して紛失防止に使用するなど、ないと意外と困る機能。

    ラージブレード
    メインになるブレードで、切る、削るなどの基本作業はこれを使う。

    スモールブレード
    小さめのブレードで、細かい作業や意外とパッケージを開けるときなどに使いやすい。

    コルクせん抜き
    行きがけに買ったワインがじつはコルク栓だった…というときの救世主。

    リーマー(穴あけ)+千枚通し
    いわゆるキリのように使える機能で、個人的にはクラフトなどによく使う。

    栓抜き+マイナスドライバー(大)+ワイヤーストリッパー
    ワイヤーストリッパーは、ケーブル系の被膜を取るときに使うが使用機会は少ない。栓抜きは、地域限定ジュースやクラフトビールの栓を開ける時に大活躍。マイナスドライバーは、隙間に差し込んで何かを開けるときにも活躍。

    カン切り+マイナスドライバー(小)
    低コスト系や輸入缶詰などが時々イージーオープンになっていないことも。ガス缶に穴を空けるときにも活躍する。マイナスドライバーはこのサイズだと比較的活躍のタイミングが多い。

    ピンセット
    とげ抜きなどにあると便利。むしろ無いと困る。無くしてもこのパーツだけで販売されている。

    つまようじ
    さすがにシーシーと使う事は少ないが、隙間に差し込んだりといろいろと活用できる。無くしてもこのパーツだけで販売されている。

    ピンセットやつまようじはナイフの端に収納されている。

    おすすめの追加機能

    おすすめベース機能の他に、個人的には次の3つの機能がかかせません。

    ノコギリ
    わざわざ出すのも…というときにさっと使えるのがいい。どうしても大根おろしを食べたくなったらこれで削ることも。

    つめヤスリ+つめそうじ
    外作業で爪がかけたときの救世主。これがあるのとないのとでは、もしもの時のストレス度が大きく変わる。

    ハサミ
    紙を切るなどの通常作業には小さすぎるが、お菓子などの袋を切ったり、爪を切ったりと使用用途は広い。

    +α機能
    コルクせん抜きのところに+α機能を付加できるのもビクトリノックスのいいところ。数種類あるが、僕はサングラスがぐらついたとき用などに、小さなマイナスドライバーを忍ばせている。

    こういうギミックに思わずワクワクしてしまう。

    遊んで使いこなせるようになろう!

    ナイフは使いこなせて初めて便利な道具になります。様々な機能をどんどん使って装備したツールナイフの能力を120%引き出してあげましょう!

    ノコギリの切り心地を体感しておく。

    とくにリーマーは便利なので使えるようになっておきたい。

    当たり前ですが、ナイフは法律上のルールがたくさんあります。正しい携行、使用をして、さらに自分に一番最適なサイズ、機能を選択して最強のサブナイフをキャンプで使いこなしてみてください!

    私が書きました!
    アウトドアプロデューサー/ネイチャーインタープリター
    1977年4月5日生まれ。株式会社ビーコン代表取締役。家族がいるのにもかかわらず、ソロキャンプ、ソロ登山、ソロ旅などなど、お一人様遊びをこよなく愛する風来坊なネイチャー系会社の役員。仕事の範囲は広く、プロジェクトの企画・コーディネート・運営の他、研修講師、ネイチャーインタープリター、場作りの仕掛け人も務める。著書『ネイチャーエデュケーション』(ミクニ出版)、『ブッシュクラフト読本 自然を愉しむ基本スキルとノウハウ』(メイツ出版)など多数。その他雑誌連載、テレビやラジオなど、アウトドア、幼児教育を主として多数のメディアにて活躍中。

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