どこの家庭にもある新聞紙。気がつけばどんどん溜まっていくので、持て余している方も多いのではないでしょうか?
そんな新聞紙ですが、実はキャンプでは多くの使い道があります。
今回は、キャンプでの新聞紙の活用法を5つご紹介。中には意外な活用法もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
新聞紙で「紙薪」ができる
新聞紙は燃えやすいため、薪に火を移す際に焚き付けとしてよく活用されます。
しかし、火持ちが悪いため、そのまま焚き火にくべても、すぐに灰になってしまいます。
そこで、まず最初に紹介する活用法は、新聞紙を「紙薪(かみまき)」にする、というもの。
新聞紙に少し手を加えて紙薪に加工すれば、火持ちがよくなり、薪の代用品として十分に使用ができます。
さっそく、紙薪を作るのに必要な道具と作り方をお伝えします。
必要な道具
- 棒
- バケツ
- 1日分の新聞紙
必要な道具はたったこれだけです。棒は表面がつるつるとして滑りやすいものならば、どんな素材でもOKです。
作り方
1.新聞紙をちぎって水に浸す
新聞紙を細かくちぎって、バケツに張った水の中に浸します。新聞紙はできるだけ細かくちぎりましょう。
2.新聞紙を固める
バケツの水に浸っている新聞紙を手ですくい、水を絞りながら棒に押し付けて固め、俵状にします。
ある程度の大きさになったら手で握って、水分をよく絞りましょう。
3.紙薪をよく乾燥させれば完成
紙薪を棒から抜き、直射日光に当てて、全体の水分が無くなるまでよく乾燥させましょう。ちなみに、今回は秋晴れが続く日に、3日間直射日光に当てたところ、完全に乾燥しました。
紙巻は木の薪と比べると炎が弱く、ゆっくりと燃焼するため、木の薪と組み合わせて使用するのがおすすめ。木の薪だけを使用するときよりも、燃料の節約になりますよ。
上の写真の紙薪(ピンポン玉サイズ)で、灰になるまでにおよそ30分かかりました。
新聞紙で濡れた靴を乾かせる
キャンプで思いがけない豪雨に合い、靴の中までびっしょりと濡れてしまったことはありませんか?
新聞紙は水分をよく吸収するため、濡れた靴を乾かすのに活用することができます。
方法は靴の中に新聞紙を詰めるだけ。踵からつま先までしっかりと詰めましょう。
中に詰めた新聞紙が湿らなくなるまで、何度か交換した後、風通しのよい場所で陰干ししましょう。
一晩置けば、完全にではありませんが、履いても不快感を感じないほどにまで乾きます。
時間がある場合は、靴から新聞紙を抜き、天日に干して完全に乾かしましょう。
新聞紙で暖がとれる
キャンプに出かけた際に、予想以外に気温が下がり、持参した寝袋では寒くて寝られなかった経験はありませんか?
新聞紙には高い断熱効果があります。
体に巻いたり、ブランケット代わりに膝にかけたりするだけでも、体の熱を逃がさないので暖かく感じます。
また、新聞紙を丸めて体と寝袋の間に入れれば、寝袋の保温性を大きくアップすることができますよ。
新聞紙によって寝袋のかさがまし、体と外気との間に、より多くの暖かい空気の層ができるからです。ぜひ、寒い時期のキャンプで試してみてください。
新聞紙で生ごみの臭いが消える!?
新聞紙のインクには、カーボン(炭)が含まれています。
そして、炭には臭いの素を吸着して消臭する効果があるため、生ごみを新聞紙に包めば消臭効果が期待できます。
キャンプ場から自宅にごみを持ち帰る際には、生ごみは新聞紙に包んでからビニール袋に入れるのがおすすめ。
新聞紙が生ごみの臭いを軽減し、さらに生ごみから出る水分を吸い取ってくれるため、安心して持ち帰ることができます。
意外な使い道!新聞紙でナイフが研げる!?
最後にご紹介するのは、新聞紙でナイフを研ぐ、という活用法。
新聞紙に含まれているカーボンは、研磨剤と似た性質を持っています。そのため、ナイフの研ぎたい面を下にして、水平に保ちながら、新聞紙の上を優しく何度か擦るだけでナイフの切れ味がよくなります。
ただし、刃がかけている、切れ味が極端に悪くなっているナイフの切れ味は回復しません。その場合は砥石で刃を整えましょう。
新聞紙を使ったナイフ研ぎはあくまで応急処置になります。
新聞紙を持ってキャンプに出かけよう!
新聞紙には紙薪にしたり、防寒に使ったりと様々な活用法があります。
キャンプやBBQの際には車の荷台に忍ばせておきましょう。