富士山は、静岡県と山梨県の県境にそびえる日本最高峰。山開きから2か月間で約30万人の登山者が訪れます。とはいえ、初心者にとってはあれもこれもの疑問だらけ。まずは誰もが気になる8つの疑問にお答えします。
Q 1年中登れるの?
A 一般的な登山期間は7月~8月の2か月間
富士山の山開きは毎年7月1日。一般的な登山シーズンは
そこから8月までの約2か月間です。週末とお盆は、登山者
が集中するため大混雑。山小屋も早くから定員に達し、予
約がとれないこともあります。できれば、平日に計画する
のがベター。8月下旬を過ぎると山小屋が順次営業を終了。
その時期は、営業状況を確認しましょう。
Q 登るのにどのくらいお金がかかる?
A 平均予算は1泊2日で約2万円
富士山では平成26年より入山料にあたる「富士山保全協力金」制度が実施されています。これは五合目から山頂を目指す登山者を対象としたもので、金額は基本1,000円(1人分・任意)。富士山の環境保全や登山者の安全対策等を図るために使用されます。支払い方法は5合目で現金で払うか、インターネットやコンビニでも払うことができます。詳しくは環境省・山梨県・静岡県による「富士登山オフィシャルサイト」を。この他に、山小屋の宿泊費が1泊2食付きで7,000〜10,000円ほど。お昼に山小屋でごはんを食べようと思うと1,000〜1,500円かかります。飲み物は500mlのペットボトルが500円前後。お土産やお菓子などを購入する分を含めると、最低でも2万円は必要です。ここにプラス、交通費が別途かかります。カードは使えないので現金を準備しましょう。
Q どんな服装でいけばいいの?
A 山頂は真夏でも氷点下以下の場合も! 防寒具は必須!
気象庁が公開している2014年の富士山山頂の気温を見ると、8月でも最低気温は-1.3℃。最高でも12.5℃です。さらに雨が降ったり、風が吹けば体感温度はもっと下がります。日没後は急激に気温が下がるので、ウェアのレイヤリングが大事。五合目が暑いからといって油断は禁物です。防寒具は忘れずに持っていきましょう。
Q 登山ルートはどうなってるの?
A 登山ルートはぜんぶで4つ
富士山頂へのルートは、吉田口、須走(すばしり)口、富士宮口、御殿場口の4つ。登山者の多さ、景色などそれぞれに特徴がある。往復の交通を考えて、関東方面からは吉田口、関西方面からは富士宮口などと、自分が住んでいる場所から行きやすい登山口を選ぶのもひとつの方法。詳しくはこちらを。