キャンプ後の車内の汚れをどう掃除すればよいのかが分からず、悩む人は少なくありません。準備やパーツ別の掃除の手順を詳しく紹介するので、実際に掃除する際に役立てましょう。おすすめの掃除グッズやきれいに保つコツについても触れています。
キャンプ後は車を掃除しよう
車の中は、気付かないうちに日々の汚れがたまってしまいがちです。特にキャンプなどのアウトドアを楽しんだ後はひどく汚れているので、掃除を心掛けましょう。
車内には汚れがたまりがち
キャンプの後は、土や泥で汚れたギアを積むため、車内が汚れやすくなります。キャンプ場は舗装された路面とは異なり、ぬかるんでいることも珍しくありません。
特に、雨が降った後や水辺でのキャンプは、ギアに泥汚れが付きやすくなります。また、風が強いときには、砂ぼこりで車内が汚れることもあります。
小さい子どもがいる家庭では、車内で食べたり飲んだりすることもあり、食べ物などをこぼしてしまうこともしばしばです。
シート間の隙間や隅の方は目に付きにくいため、気付かないうちに砂やほこり、ゴミなどがたまっています。時間が経過すると取り除きにくくなるため、小まめに掃除をすることが大切です。
車の中の掃除前に行うこと
いざ掃除を始めようと思っても、何から手を付けたらよいのか分からないという人もいるのではないでしょうか。実際に掃除を始める前に、必要な準備について紹介します。
掃除に必要な道具をそろえる
まずは、車内の掃除に必要な道具をそろえましょう。基本的に掃除機・車用ウェットシート・クリーナー・クロス・粘着クリーナー(コロコロ)・雑巾など、普段の掃除に使うものや自宅にあるものだけで掃除ができます。
掃除機は広範囲のゴミやほこりを一気に吸い取れるので便利です。片手で使えるコンパクトなタイプや、シートの間の隙間などを掃除しやすいアタッチメントが付いているタイプがおすすめです。
細かい部分までしっかり掃除したい人は、綿棒・つまようじ・歯ブラシなども役立ちます。
車内の荷物を外に出す
掃除を始める前に、車内にある荷物を全て外に出しましょう。面倒に感じるかもしれませんが、荷物を移動させながら掃除するのは効率が悪く、思いのほか時間や労力がかかります。
また、最初にシートをたたいて、ほこりを払っておくことも大切なポイントです。目に見えなくてもシートにはほこりがたまっています。最初にほこりを取り除くことで、掃除し終わったフロアマットなどに再びほこりが付くのを防げるでしょう。
布団たたきがあると、手早くほこりを落とせるので便利です。シートをたたく際はマスクを着用し、ドアや窓を開けて換気しながら行いましょう。
車の中の掃除は上から下へ、が効率的
車内の掃除は、効率性アップのために最初にシートのほこりをたたいて落とす以外は、家の掃除同様に上から下へ掃除します。掃除の手順を詳しく見ていきましょう。
【手順1】天井
天井は直接触れる部分ではないため、汚れていないと思われがちですが、意外と汚れています。天井全体を水でぬらし固く絞った雑巾で優しく拭きましょう。
タバコのヤニ汚れなどがひどい場合は、車内クリーナーや水で薄めた洗剤を吹きかけて、雑巾で丁寧に拭き取るようにするときれいになります。
車用ウェットシートを使うのもおすすめです。あらかじめ洗剤が含まれているタイプや除菌・防カビ成分が含まれているタイプもあるので、用途に合わせて選びましょう。
拭くときにゴシゴシと強くこすってしまうと素材を傷めたり、毛羽立って見た目が悪くなったりするため、優しく拭くのがポイントです。
【手順2】ガラス
ガラスの内側は、外側と比べて汚れていないため、雑巾で水拭きするだけでもきれいになります。ただし、しっかり雑巾を絞らずに拭くと、乾いたときに水の跡がムラになりやすいため、注意しましょう。
汚れや手あかが気になる場合は、専用ガラスクリーナーを使うときれいになります。ガラスの汚れはくもりの原因になり、運転時に危険です。
専用ガラスクリーナーを使用すれば、くもり防止にもなり、安心して運転ができます。
【手順3】ダッシュボードやハンドル
ダッシュボードやハンドルは、奥や隙間に汚れがたまりやすいため、念入りに掃除しましょう。
ぬれた雑巾で汚れやほこりを拭き取ります。エアコンの隙間など雑巾で拭き取れない部分は、綿棒を使うのがおすすめです。
ハンドルやドアノブなどは素手で触ることが多く、水拭きするだけでは皮脂はきれいになりません。特に、食べ物の油汚れが手に付いていた場合には、水拭きだけではなかなか落とせません。車内クリーナーやウェットシートを使って拭き取りましょう。
【手順4】シート
まず、掃除機や粘着クリーナーを使用して、ほこりやゴミを取り除きます。背もたれや座面の隙間には、ほこりやゴミがたまりやすいため、念入りに掃除しましょう。
次に、水でぬらし固く絞ったタオルやマイクロファイバーで、シートを水拭きします。水拭きで落ちないシミなどの汚れは、シート専用クリーナーや中性洗剤を活用しましょう。
革製のシートの場合は、汚れを落とすだけでなく皮を保護する成分も含まれている革用クリーナーを使うのがおすすめです。保護しつつ艶も増すため、見た目もよくなります。
【手順5】床やフロアマット
フロアマットを取り外して、ほこりやゴミをたたいて落としましょう。取り切れなかったほこりなどは掃除機や粘着クリーナーを使って取り除き、水洗いします。
汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤を使いましょう。最後に好きな香りの柔軟剤を使うと、芳香剤の代わりになります。近年は、抗菌効果が期待できる柔軟剤も販売されています。
床も掃除機や粘着クリーナーを使って掃除しましょう。シートを前後に移動させながら掃除をすると、シートの下や隅など目に付きにくい部分もしっかり掃除できます。
車の中の掃除に活躍するグッズ
基本的に車内の掃除は家にあるものでできますが、あると便利なグッズを紹介します。活用することで効率よく掃除ができ、時短にもなるでしょう。
ダイソン「Dyson V6 Car + Boat」
届きにくい隙間の掃除に便利なコードレスクリーナーです。20分間変わらないパワフルな吸引力が特徴で、より強力な吸引力の『強モード』も備わっています。
シートやトランクの掃除に適した『ミニモーターヘッド』や、隙間の掃除に適した『隙間ノズル』のほかにも、ハードブラシ・コンビネーションノズル・延長ホースが含まれています。
静かな運転音やきれいな空気を排出するフィルターなど、細部にこだわっているのも魅力です。本体は1.63kgと軽量なので、女性でも扱いやすいでしょう。
- 商品名:ダイソン「Dyson V6 Car + Boat」
- 公式サイト:商品ページ
カーメイト「C90 エクスクリア ハイブリッドガラスクリーナー」
ガラスの表面の雨ジミや頑固な油膜などをきれいに除去してくれるガラス用クリーナーです。クリーナーのパワーを最大限に引き出す専用のパッドも付いているので、別途スポンジなどを用意する必要がありません。
キレート剤の化学反応によって汚れを落としやすくし、3種類のサイズが異なる研磨粒子が汚れをしっかり除去する仕組みです。
ただし、親水・はっ水などの処理が施されたガラスに使用するとコーティングがはがれてしまうため、注意しましょう。
- 商品名:カーメイト「C90 エクスクリア ハイブリッドガラスクリーナー」
- 公式サイト:商品ページ
リンレイ「ホコリキャッチャーミニ」
従来の『ホコリキャッチャー』のミニサイズ版です。小さいサイズなので、届きにくい隙間もしっかり掃除できます。髪の毛の約1/100の超微細な繊維が、ほこりだけでなく水拭きでは取りにくいタバコの灰・花粉なども取り除いてくれます。
モップは取り外して洗えるので、清潔な状態で何度も繰り返して使えるのもおすすめポイントです。グレー・グリーン・オレンジ・パープルの4色から選べます。
車内の掃除だけでなく部屋の掃除にも使え、活躍の幅が広いのもメリットです。
- 商品名:リンレイ「ホコリキャッチャーミニ」
- 公式サイト:商品ページ
車の中をきれいに保つには
汚れがひどい車内を掃除するのは、時間も手間もかかります。日頃から車内をきれいに保つように心掛けることで、負担が減ります。具体的にどうすればきれいに保てるのか紹介するので、実践してみましょう。
定期的な掃除が大切
車内をきれいに保つには、定期的な掃除が欠かせません。小まめに掃除をしないと、ほこりやゴミがどんどんたまっていきます。車内で食べ物を食べる場合は食べカスもたまり、臭いの原因になることもあります。
車内が不衛生な状態では快適に乗車することもできないため、面倒でも小まめな掃除を心掛けることが大切です。降車時にさっと見渡してゴミを拾う習慣を付けたり、毎週末に簡単な掃除をしたりすると車内をきれいに保てます。
シートやラグを敷く
汚れたギアを積むトランクやシートに、シートカバーやラグを敷くことで、車に直接汚れが付くのを防げます。ほこりやゴミが付いても簡単に払い落せ、傷が付くのを防ぐことも可能です。
取り外して洗ったり、新品と交換したりできるのもメリットです。さまざまなデザインや色のものが販売されているので、その時々の気分や季節によって色やイメージを変えて楽しむこともできます。
シートカバーやラグを選ぶ際は、使用する場所のサイズを測って合うものを選びましょう。防水加工がされたタイプや洗濯機で丸洗いできるタイプなど、機能性も重視して選ぶと使い勝手がよくなります。
まとめ
キャンプなどアウトドアを楽しんだ後は、車内をきれいに掃除しましょう。掃除に必要なグッズを用意して、上から下に順番にそって掃除するのがポイントです。
基本的に家にあるものだけで掃除できますが、吸引力の強いコードレスクリーナーやガラス専用クリーナーなどがあると効率よく掃除ができます。
定期的な掃除を心掛け、シートカバーやラグを敷くと、車内をきれいに保ちやすいでしょう。