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  • 田舎暮らし・移住

    2021.12.31

    「移住」の適正チェックします!

    茨城県常陸 太田市にある築約150年の家。

    田舎暮らしといってもその形はさまざま。あこがれのタイプ別にその方法の一端をまとめました。あなたにはどんな田舎暮らしが向いているでしょうか?

    1.移住は望まないけど田舎が好きな人

    おすすめ度★★★

    田舎は好きだけど、移住までは望んでいない…という人も多いはず。実際、移住というのは人生の中でけっこうエネルギーのいる選択だ。

    まず、仕事を含めて今までの暮らしの大半をリセットしなければならない。一目惚れして住んでみたけれど、現実はイメージと違っていたり、後からもっと良い場所があることを知ったりすることもある(結婚に似ています)。 

    田舎暮らしの鉄則は、拙速を避けること。最初のおすすめは旅だ。近年は田舎暮らしの一端に触れられるグリーン・ツーリズムも増えている。こうしたおし企画に参加しながら目を肥やしていこう。

    福島県鮫 さめ 川 がわ 村 むら のNPO法人あぶくまエヌエス ネットが主催する「大人の山村留学」。

    福島県鮫川村(さめがわむら)のNPO法人あぶくまエヌエスネットが主催する「大人の山村留学」。

     

    >NPO法人あぶくまエヌエスネット 

    http://abukumansnet.org/

     

    2.フィールドのそばで暮らしたい!

    おすすめ度★★

    田舎への関心は、暮らしそのものより遊びのフィールドが近いから…という人もいるだろう。たしかに毎週末、片道何時間もかけて遊び場に通うのはいろんな意味でムダ。

    理想は職住接近だが、アウトドアを満喫したいという理由で海や山に近い支店へ異動させてくれる会社なんてめったにあるものじゃない(釣りバカ日誌じゃないんだから)。

    そんな人には、いっそ転職をおすすめ。同じ待遇の仕事を探すのは難しいかもしれないが、地方にもけっこう求人はあり、都会型のスキルを欲しがっている企業も多い。家賃相場も都会より低いので、生活水準は大差ないはずだ。

    茨城県常陸 太田市にある築約150年の家。

    古民家という選択もあり。写真は茨城県常陸太田市にある築約150年の家。

    >ニッポン移住・交流ナビ 

    http://www.iju-join.jp/ 

    >ふるさと回帰支援センター 

    http://www.furusatokaiki.net/

     

    3.農業や漁業で生計を立てたい!

    おすすめ度★

    家業として続けてきた人たちが、口を揃えて「そんなに甘いもんじゃない」というのが農業や林業、漁業だ。後継者が育たないのも、過疎化や耕作放棄地が拡大しているのも、労力や投入資金が多いわりに儲からないから。

    でも、人生は一回きり。あえて第一次産業に飛び込みたいという人は、専門機関や自治体の相談窓口を訪ねてみるとよいだろう。技術習得の研修が受けられたり、土地や資金融資制度の斡旋をしてくれるところもある。窓口によっては、かなり厳しいことをいわれる場合も。それでめげてしまうような人は、もともと向いていない。

    43-3

    島根県海士町(あまちょう)では、Iターン漁業者が中心になって岩牡蠣のブランド化を成功させた。

     

    >農林水産省(農業を学ぶための学校のご案内) 

    http://www.maff.go.jp/j/keiei/zinzai/kyoiku/kyoiku_syoukai.html

     

    4.田舎で可能性を見つけたい人

    おすすめ度★★

    都会と田舎の懸け橋になりたい。そう考える若者が続々と応募している登録制度が、総務省の「地域おこし協力隊」だ。1年から3年間、地方自治体の嘱託として農林漁業の応援や地域の生活支援などの活動に従事するもので、地域やミッションは希望によって選ぶことができる。

    待遇(報償費)は地域によりさまざまだが、住居や業務に必要な車を貸してくれるところもある。任期終了後は、住民として地域を支えてほしい…というのが制度の趣旨だ。支援を求めている側も本気なので“青い鳥探し”のような気分では務まらない。人生修行と心得よう。

    受け入れ側の期待は、都市生活者の視点と若い感覚。写真は創作山菜料理の勉強会。

    受け入れ側の期待は、都市生活者の視点と若い感覚。写真は創作山菜料理の勉強会(長野県木曽町)。

    >地域おこし協力隊 

    http://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/


    ◎構成/鹿熊 勤 撮影/鹿熊 勤(海士町)

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