東京都内でありながら自然が多く残り、登山やラフティングなど様々なアウトドア体験ができる奥多摩エリア。
東京の水源でもあり、水がおいしいこのエリアに、とびっきりのクラフトビールがあるのをご存じでしょうか?
奥多摩駅からすぐにある『Beer Cafe VERTERE』(ビア・カフェ・バテレ)を知ったのは1年前のこと。
奥多摩初の「ブルーパブ」(醸造所兼店舗)としてリニューアルするためのクラウドファンディングに応募したのがきっかけでした。
今回訪れたのは自社醸造1周年を記念したイベントで、7種類のビールが用意されていました。
せっかくなので「春にオススメのビール」をスタッフさんにお聞きしました。
「『Golden』と『Session IPA』はアルコール度数が低めであるにもかかわらず飲みごたえがあります。登山やハイキングの後に近くの温泉で汗を流し、『バテレ』のテラスで飲むのは最高ですよ」と代表の鈴木さん。
奥多摩で「登山・温泉・テラスでビール」。最高のシチュエーションがイメージできますね!
訪れたのはまだまだ寒い2月でしたが、春を先取りすべく「Golden」と「Session IPA」、バテレでは初めて飲む「Belgian Wheat」の3つを注文。
左から「Golden」「Belgian Wheat」「Session IPA」
「Golden」は飲みやすく1杯目にはもってこい。
「Session IPA」はホップの香りと苦味がうららかな春を引き立てそう。
「Belgian Wheat」は軽い酸味とクリーミーな感じが心地よいビールでした。
左が代表の鈴木さん、右は醸造担当の辻野さん。(撮影:加藤達彦)
自社醸造をはじめて1年。変化や手応えはあったのでしょうか?
「この1年間で100回ほど仕込む機会があり、その都度、製造過程を見直し、味に磨きをかけてきました」(鈴木さん)
この冬にはアメリカ・カナダへビールの研修旅行を行ない、45の醸造所を訪問し、300種類以上のビールを試飲したそうです。
製造方法や味のトレンドなど多くの学びがあったそうなので、『バテレ』のビールも今後さらに美味しくなりそうですね。
醸造所の気候風土や作り手のこだわりが生んだ味の変化は、均一に大量生産されるビールでは味わえない、クラフトビールならではの面白さでもあります。
酵母の発酵をうながした周囲の自然を感じながら飲むと、おいしさもひとしおです。
春といえばハイキングに絶好の季節。散策ついでに、奥多摩の小さな醸造所『Beer Cafe VERTERE』に足を運んでみませんか?
『Beer Cafe VERTERE』
【住所】東京都 西多摩郡奥多摩町氷川212
【アクセス】JR青梅線 奥多摩駅を出て目の前に見える柳小路の右手側2軒目。駅からだいたい30秒の距離。
【電話番号】0428-85-8590
【Facebook】https://www.facebook.com/verterebrewery
【駐車場】なし。※近くにコインパーキングあり。
【駐輪場】自転車ラックあり。
※飲酒運転は絶対におやめください。
◎文=加藤岳洋
アウトドアとコーヒーについての情報を発信する「アウトドア&カフェ 甘酸辛苦」代表。身近なアウトドア体験や道具についてブログや動画で伝えている。また、コーヒーソムリエの資格を持ち、イベントやお店への出張コーヒーサーブや淹れ方講座の講師も務める。2016年からは公園でのアウトドア活動で地域のコミュニティーを作るプロジェクト『LIFE Camping』を東京都多摩市の仲間とスタート。アウトドアを通じて公共施設の利用促進や人とのつながり、緊急時の助け合いができるコミュニティー作りを目指している。
■アウトドア&カフェ 甘酸辛苦
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■LIFE Camping
http://life-camping.org/