この夏、フルモデルチェンジした日産エクストレイル。発売して以来、注目度が高まり続け、あまりの受注数に注文が一時停止になったほど(2022年12月7日現在)。
アウトドアズマンの間でも「今、選ぶならこのクルマ!」と話題持ち切り。エンジンで発電し、駆動はモーターという日産独自の「e-POWER」と呼ばれるハイブリッド車で、環境に優しく燃費も良好。何より荷物も詰めるとあって、キャンプや遊び道具満載でフィールドに向かう我々には、“待ちに待った”クルマだ。
ファミリーキャンプ(家族4人+犬)の道具が十分詰める!
そんな新型エクストレイルを、BE-PAL編集部早坂が長期間テストドライブしてレビューするこの企画。仕事にプライベートに、エクストレイルをガチ使いしてきました。第1回目はファミリーキャンプ編です。
広い車内にパワフルな走り! キャンプ場までのドライブがすでに楽しい!
早朝、新型エクストレイルに荷物を積んだ早坂家が向かったのは、埼玉県ときがわ町。BE-PALのロケ地でもよく使う、「キャンプ民泊NONIWA」をこの日のキャンプ地とした。
今回のキャンプは家族も一緒。妻とふたりの娘(小学5年生と2年生)、さらには紀州犬のごま大福を連れていった。すなわち、早坂家の“いつもの”キャンプスタイル。普段はコンパクトカーを乗っている家族からは、開口一番「広ーい!」「後部座席が快適!」との声があがる。
ふと、後部座席に座った長女が「この屋根、開くよー!」と、ボタンを触り始めた。長女にとっては初めてのパノラミックガラスルーフ。快晴だけあって太陽光が気持ちいい。秋晴れ最高!
自宅がある都内からキャンプ地のときがわ町までは70kmほど。大きくて視認性が高い12.3インチワイドディスプレイのカーナビにiPhoneをつなげて、Apple CarPlayで現地まで向かう。ここでは「Hey Siri」が大活躍だ。
ハンドル越しにインパネを見ると、エネルギーモニターが表示されている。燃料とバッテリー残量、動力の関係性がひと目で分かる仕様だ。新型エクストレイルは全車ハイブリッドモデル。エンジンで発電し、電気によってモーターを駆動させる「e-POWER」だ。
バッテリー駆動の静粛性に加え、電気で動いているとは思えないほどの力強い走り。ハンドルを握る早坂は快適なドライブに気分上々。同乗する家族は、スピーカーから流れるヒットチャートを大合唱する。ファミリーキャンプの道中がこんなにも楽しいなんて!
駐車も余裕! クルマに任せてスムーズに車庫入れ
そうこうしているうちに、経由地のセルフうどん高柳屋に到着。狭い駐車場所でも何のその。ディスプレイで操作する「インテリジェント パーキングアシスト」で、車庫入れがスムーズに行なえる。自動で動くハンドルとクルマに、家族もびっくり。「未来を感じるねー」と、最新の技術に驚きの声があがった。
日産の最新テクノロジーに舌を巻いたあとは、コシの入ったうどんに舌鼓を打つ。高柳製麺所直営の「セルフうどん 都幾の丘 高柳屋」は、本当に美味しいので、近くに行ったらぜひ立ち寄って欲しい。なお、BE-PAL編集部員は近くで撮影があると必ず寄ってお腹を満たす。
お腹を満たしたあとは、ときがわ町のアウトドアショップ「GRID」へ。目的地に到着するまでの寄り道が楽しい。店主のアオちゃんは、「あれ、早坂さん、エクストレイルにしたんですかー(驚)。むちゃくちゃ興味あるクルマなんですよー。どうですかー?」と、質問攻め。多くのアウトドアズマンが気になっているのは、間違いない。
ファミキャン道具が余裕で積める! 広々としたラゲッジスペース
うどんでお腹を満たし、アウトドアショップで買い物したら、いよいよキャンプ場に。いつもなら自宅からキャンプ場まで直行する早坂家だが、新型エクストレイルに乗ると寄り道したくなるから不思議だ。
到着後はまず、犬をおろしてから荷物を取り出す。今回の道具はファミリーテントにゼインアーツの「ギギ2」をチョイス。ヘリノックスのチェア、テーブルほか、ファミキャン道具を一式詰め込んだ。それに中型犬用のハードクレートもあるので、これだけ入るのは本当にスゴいと思う。
毎週末のようにキャンプへ行っているため、ファミキャン慣れしている家族。あれよあれよという間に、テントサイトが完成した。もちろん、準備に抜かりなし。いつも以上に(いつのものコンパクトカー以上に)荷物が詰める新型エクストレイルは、早坂家のキャンプスタイルに“持っていける道具”の幅を与えてくれた。「やっぱりこのクルマぐらい、荷物を積みたいよな…」本気でそう思う。
新型エクストレイルなら、コンセントが使えるぞ!
今回、やってみたかったのが「ポータブル冷蔵庫をそのまま使う」こと。AC電源付き冷蔵庫は、電源さえあれば冷蔵庫にも冷凍庫にもなる。ただし、それにはポータブルバッテリーが必要で、これが大きくて重い。正直、冷蔵庫のためにポータブルバッテリーを持っていくのはちょっと…と、家のなかに置かれたきりで、日の目を見ることはなかった。
だが、新型エクストレイルは100VのAC電源(1500W)を備えており、消費電力60~100Wのポータブル冷蔵庫が余裕で使える。これならアイスだって大丈夫! 夏にこのクルマと出会いたかった。
ご機嫌な新型エクストレイルに乗れば、家族もご機嫌! いつものファミリーキャンプが5割増しで楽しめたのは言うまでもない。もちろん、帰りの道中も快適そのもの。引き続き次回をお楽しみに!
試乗モデル「エクストレイル G e-4ORCE」
価格:4,499,000円
サイズ:全長4660mm、全幅1840mm、全高1720mm
駆動方式:4WD
WLTC燃料消費率:16.1km/L(市街地モード)~20.5km/L(郊外モード)
お問い合わせ先
日産自動車お客様相談室 TEL:0120-315-232
https://www3.nissan.co.jp