男子たるもの、一度くらいはナイフに憧れたことはありませんか?
今回、長野さんが考案したのは、自作のペグナイフ。鍛冶屋気分でカーン、カーンカーン。青空に軽快な鉄の音を響かせて作ってみませんか。
研ぐものに合わせて選べる砥石
砥石は粒子の大きさにより、荒砥、中砥、仕上砥の3種類に大別される。現在、天然物は少なく、酸化アルミニウムや炭化ケイ素を使った人造砥石が主流だ。右からアメリカの老舗ナイフメーカーBuckの刀起こし用砥石。荒砥と仕上砥が両面についた鎌用砥石。手で持って研げる。通常の仕上砥、荒砥、彫刻刀(丸刀)専用の仕上砥。荒砥。
道具
鍛冶屋システム。左が鍛造用の鉄の台と金槌、焼いたペグを持つためのペンチ。中央が焼入れ用の七輪。火吹竹、うちわ、火バサミ。右が削りのための金ヤスリ(粗目と細目の2種)、研磨用の荒砥。仕上砥、水。
小刀を作る
火鉢で火をおこしたら、ペグを焼けた炭の中に入れ、火吹竹で吹きながら、ガンガン熱する。
熱した部分がオレンジ色になったら、ペグを取り出し、平らな鉄の叩き台にのせる。
金槌で叩いて平らに延ばす。刀を薄く、峰に厚みを持たせるため、同一方向から斜めに叩くといい。
オレンジの色味が抜け、鉄が動かなくなったら、再度熱して根元のほうまで叩く。これを繰り返す。