筆者のある日のタイでの晩ごはん。パッタイの上にあるのは、左がコー・ムー・ヤーンという料理。豚ののどの部分の肉をあぶり焼きにしたものを、ちょっとピリ辛のタレにつけていただきます。カイ・ヤーン同様、これもイーサーン地方発祥の料理です。右上にあるのは、パック・ブン・ファイデーン。空芯菜を炒めたもので、観光客向けの英語メニューのあるお店では、「Stir-fried Morning Glory」と書いてあるのがこれ。野菜をしっかり食べるにはもってこいの料理です。
タイではチャーハンなど米を使った料理もポピュラーですが、もし見かけたら試してみてほしいのが、カーオ・クルッ・カピ。エビを発酵させて作ったカピといううまみのある調味料で作ったチャーハンに、干しエビ、豚肉、卵、パパイヤ、インゲン、トウガラシなどを好みで混ぜ合わせながらいただく料理です。
タイ料理と聞いたとき、日本人が一番多く連想する料理はトムヤム・クンだと思いますが、それを麺と一緒にいただくトムヤム・クン・ヌードルは、ひとり旅のときの食事でも割と頼みやすく、量的にも食べやすいメニューです。上の写真は、バンコクの有名店、ピー・オー(Pe Aor)でいただいたクァイティアオ・トムヤム・クン。大量のエビを煮込んで作っているというスープが、たまらないうまさでした。
■ピー・オー(Pe Aor)
住所:8/51 Soi 5, Petchburi Rd.
営業:火〜日 10:00〜21:00
定休:月
タイ料理は種類があまりにも豊富すぎるので、ここではそのほんの一部しか紹介できませんが、たとえば、パッタイ一つを頼んでみても、お店によって味の個性はかなり違います。そうした偶然の出会いによる味の違いを比べてみるのも、タイごはんの楽しみ方の一つです。タイを旅するときはぜひ、いろんなお店でタイごはんにチャレンジしてみてください。
◎文/写真=山本高樹 Takaki Yamamoto
著述家・編集者・写真家。インド北部のラダック地方の取材がライフワーク。著書『ラダックの風息 空の果てで暮らした日々[新装版]』(雷鳥社)ほか多数。
http://ymtk.jp/ladakh/
協力:ダイヤモンド・ビッグ社『地球の歩き方』編集部
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