ゴアテックスはアウトドアウェアに最適!
アウトドア用品には、ゴアテックスを使用しているものが多くあります。ゴアテックスの特徴と、多くのアイテムに使われている理由を解説します。
ゴアテックスとは?
そもそもゴアテックスとは何?
ゴアテックス(GORE-TEX)とは、1976年にアウトドア用アウターウェアに採用された、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社製の防水・透湿性素材です。
アウトドア用品では、登山用ウェア・パンツ・靴・帽子・手袋・シュラフカバーなど、多くのアイテムに使われています。
ゴアテックスにはさまざまな種類があり、特に防水性を高めたものから、防風性を重視したものまで、シーンに合わせたものを選べます。
ゴアテックスは高機能アウトドアウェアの証
ゴアテックスは、防水耐久性や透湿性、防風性に優れています。ゴアテックスが人気の理由は、水は通さずに水蒸気だけを通すという防水・透湿性にあります。雨水を衣服内に侵入させず、汗をかいてもむれない構造は、アウトドアシーンにピッタリです。
ゴアテックスは、超極薄フィルム『ゴアテックス メンブレン』を、素材に使用しています。ゴアテックスメンブレンに施されている、水滴より小さく水蒸気より大きい無数の穴が、高い防水・透湿性を実現しています。
また、ゴアテックスメンブレンはクモの巣のような構造になっているので、風が当たったときに空気の分散が可能です。この構造が高い防風性を実現しています。
ゴアテックスの種類とお手入れ方法
高機能素材ゴアテックスには、用途に合わせた種類があります。どのようなものがあるか、そしてゴアテックスのお手入れ方法について把握しておきましょう。
ゴアテックスの種類とお手入れのコツ
ゴアテックスは全部で8種類
ゴアテックスのウェアテクノロジーは8種類あります。どのテクノロジーが採用されたウェアかは、商品タグの右下に表記されているので、購入前にチェックしましょう。
主要3タイプは以下のような特徴があります。
- ゴアテックス(GORE-TEX):アウトドアもタウンユースも。汎用性が高いスタンダードタイプ
- ゴアテックス プロ(GORE-TEX PRO):頑丈な生地を使い耐久性が高く、厳しい登山にも対応
- ゴアテックス アクティブ(GORE-TEX ACTIVE):むれにくさを重視し、透湿性を高めて、ランニングのような激しい有酸素運動に最適化
他の5タイプも優れた機能を持っています。使用シーンに合わせて選びましょう。
- ゴアテックス パフォーマンス(GORE-TEX PERFORMANCE):雨や水に長時間ぬれるシーンを想定して作られており、防水性が高い
- ゴアテックス パックライト(GORE-TEX PACLITE):軽量・コンパクトで持ち運びに便利
- ゴアテックス パックライト プラス(GORE-TEX PACLITE PLUS):持ち運びしやすさと耐久性を両立
- ゴアテックス シェイクドライ(GORE-TEX SHAKEDRY):振るだけで乾くほど、はっ水性が高く軽量
- ゴアテックス インフィニアム ウインドストッパー(GORE-TEX INFINIUM WINDSTOPPER):防風性と透湿性に特化
ゴアテックスの層構造について
ゴアテックスウェアは、『ゴアテックス メンブレン』に生地を貼り合わせた多層構造です。
基本的に『表地+ゴアテックス メンブレン+裏地』の3層構造になっています。裏地があるため肌触りがよいうえに、丈夫なことが特徴です。
透湿性と動きやすさを重視したウェアには、『表地+ゴアテックス メンブレン』の2層構造が採用されています。裏地がない分、軽量で柔らかいことが特徴です。
ゴアテックスの洗濯方法と長持ちさせるコツ
多機能なゴアテックスは、きちんとメンテナンスをしておかないと、防水性・透湿性などのパフォーマンスの低下や、劣化につながります。ゴアテックスの汚れをこまめに落とすことが、長持ちさせるコツです。
洗濯機で洗えるゴアテックス ウェアの洗濯方法を解説します。
- ウェアの内側に付いている『洗濯取り扱い表示』を確認
- ファスナーやベルクロなどはすべて閉じ、ドローコードを緩めて洗濯ネットに入れる
- 40度以下の湯に、溶け残らない液体洗剤を少量投入し、すすぎは2回
- 脱水は短時間か省略し、陰干しで乾かす(乾燥機使用OKであれば、乾燥機で乾かす)
はっ水性に影響を与えるので、粉末洗剤・漂白剤・柔軟剤の使用は避けましょう。乾燥器やアイロンで熱処理をすると、ゴアテックスのはっ水性が戻ります。アイロンをかける場合は当て布をし、スチームなしで手入れしましょう。
ゴアテックスを使用したおすすめアウトドアウェア
スタンダードなゴアテックスと、ゴアテックス プロを使用したアウトドアウェアを3つ紹介します。レインウェアとして優れたものと、冬季のアウトドアに向いているものをピックアップしました。
モンベル「レインダンサー ジャケット Men’s」
スタンダードなゴアテックス素材を採用し、バランスの取れたレインウェアです。3層構造のゴアテックス素材に、ジャケットの縫製部分を減らして防水・軽量性を高めたカットパターン『K-Monoカット』を採用しています。
ゴアテックス製品の中では手に取りやすい価格なので、性能を試してみたい人に向いています。
mont-bell(モンベル) レインダンサー ジャケット Men's
ザ・ノース・フェイス「トランスアンタークティカパーカ(メンズ)」
1990年に犬ぞりで南極大陸横断に成功した、南極大陸横断国際犬ぞり隊が着用していたウェアをベースにデザインされた、フード付き防水シェルジャケットです。
デザインが優れているだけでなく、2層構造のゴアテックスと脇下のベンチレーションで、ジャケット内のむれを効率的に防ぎます。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) トランスアンタークティカパーカ(メンズ)
ミレー「トリロジー Vアイコン デュアル GORE-TEX PRO ジャケット」
雪山登山からスキーツーリングまで、冬季のアウトドアにも対応する、マウンテニアリングジャケットです。2種類のゴアテックスプロを採用しているので、防水・透湿性だけでなく、耐久性・運動性にも優れています。
凍結とベンチレーションを考慮したダブルスライダーフロントジップと、プロテクティブバイザー付きフードはヘルメット対応なので、危ない登山には便利です。
MILLET(ミレー) トリロジー Vアイコン デュアル GORE-TEX PRO ジャケット
まとめ
ゴアテックスは、アメリカのWLゴア&アソシエイツ社製の高機能素材です。防水耐久性・透湿性・防風性に優れ、アウトドアを快適にサポートしてくれます。
ゴアテックスは8種類あり、厳しい登山からランニングのような有酸素運動まで、アクティビティに合ったテクノロジーを選べます。
自分に合ったゴアテックスウェアを手に入れたら、こまめにメンテナンスをして、長持ちさせましょう。