空気が澄んでいる冬は、星空も美しく、この季節のキャンプが一番のお気に入りという人も多いですよね。寒さ対策のグッズも進化していますが、うっかりしがちなのが、手のケアです。テントの設営や焚き火などグローブをすることも多いですが、調理中は素手で水も使うため乾燥や手荒れも気になります。手にやさしく、環境にも配慮され、家族みんなで使えるおすすめハンドケアアイテムをご紹介します。
「清洲桜醸造」のジンクリーム
植物の発酵の恵みでしなやかな手肌を目指すことをコンセプトに開発されたのが、「愛知クラフトジン キヨス」のボタニカルエキスと「鬼ころし」の酒粕エキスを使用したハンドクリーム「GIN CREAM」です。「清洲桜醸造」といえば、鬼ころしをはじめ日本酒好きなら誰もが知っているであろう有名な酒造会社のひとつです。
1853年の創業から普段使いの日本酒だからこそ品質にこだわるといったモノづくりを行い、現在は蒸留酒であるクラフトジンも手がけています。そんな酒造りから生まれる副産物を活用できないかと、独自の発酵技術で未利用資源を再生、循環させているファーメンステーションとタッグを組んで誕生したのがGIN CREAMです。
天然由来成分99%で、合成香料やシリコン、パラベン、などを一切使用しないヴィーガン処方です。オレンジと、ジンの原料であるジュニパーベリーのやさしい香りで、男性に人気だそう。
日本酒を仕込む杜氏さんの手がきれいという有名な話がありますが、肌のコンディションを整えてくれる酒粕やジンのジュニパーベリーエキス、生姜エキスが配合されています。みかんエキスのエモリエント効果のほか、保湿剤として抹茶エキスも配合されています。持ち歩きたくなるスタイリッシュなパッケージで、香りを楽しみながらハンドケアできます。
ジンエキスと酒粕エキスが贅沢に配合されていると聞くと、なんだかお酒を連想してしまいそうですが、従来お酒には使われていなかった資源のため、子どもも安心して使えます。
清洲桜醸造
https://onikoroshi.co.jp/aichi-craft/gin-cream/
「MeTIME」のビューティハンドクリーム
「MeTIME」は、その名前の通り、自分のために使う時間に自分をいたわって癒しを与えてくれるスキンケアブランドです。オーガニックにこだわるだけでなく、機能にもこだわり、すべてのスキンケア製品でコスモスオーガニック認証を取得し、中には医薬部外品の製品もあります。そんなMeTIMEから発売されたのが、手肌を美しく魅せてくれるという「AGモイストリッチ ビューティハンドクリーム」です。乾燥や手荒れを防ぎ、さらにトーンアップ効果で手肌の美しさをアップしてくれるハンドクリームです。
しょう油粕由来の天然ヒト型セラミドやヒアルロン酸をはじめ、ローズヒップエキス、ザクロ種子油など、フェイスケアにも使用している天然由来成分が贅沢に配合されています。忙しいときに、さっと塗ってすぐに手で作業ができるよう、しっとりしますがさらっとしたテクスチャーなのがとても使いやすいです。
また、酸化チタンに表面処理を施したという「光沢パウダー」で手元が明るい印象に。ダマスクローズや柑橘系の香りからフランキンセンスなどの落ち着いた香りに変化する天然精油100%のアロマで癒されながらケアできます。
MeTIME
https://bruno-onlineshop.com/METIME/
「KEWTOPIA」のハンデコルテ
「KEWTOPIA」は、キユーピーの研究開発から生まれた機能性素材を使ったスキンケアブランドです。キユーピーといえば、マヨネーズ。マヨネーズは、卵と油とお酢からできています。そのマヨネーズ作りに欠かせないお酢の発酵技術を活かして、ヒアルロン酸を生成。キユーピーのヒアルロン酸は、世界各国で化粧品の原料として活用されています。
そんなKEWTOPIAのハンドケアは、「ハンデコルテ」。ハンドだけでなく、デコルテも潤って保護してくれるクリームです。キユーピー独自開発の分子量や機能の異なるヒアルロン酸が3種類配合され、肌の奥までうるおしてくれます。保湿力の高い米ぬかセラミドと肌の張り弾力に必要不可欠なエラスチンを配合。植物由来オイルのベールでうるおいを閉じ込めます。香料や着色料、パラベン、鉱物油も不使用。ジェルのような軽いテクスチャーのクリームでべたつきもなく、ベールで包まれたような使用感です。香りもなく、老若男女に使いやすく、手だけでなく、乾燥が気になるところに使えます。
KEWTOPIA
https://www.kewpie.co.jp/products/skincare/skincare/
「ニールズヤード」のハーバルプロテクトハンドクリーム
トータルケアする英国初のナチュラルアポセカリーとしてスタートした「ニールズヤード」は、世界中で愛されているオーガニックブランドです。アロマに癒されながらケアでき、気分によって香りを変えられるのも魅力です。ハンドクリームは、ワイルドローズの香りが人気ですが、今年の10月新登場した手肌をリフレッシュしながらうるおすハーバルハンドシリーズのハンドクリームが、家族で使えておすすめです。
というのも、手肌をきれいにするハーバルハンドフレッシュナーと同じ香りだからです。手が洗えないときにスプレーするだけでクリーンな手肌にするハンドフレッシュナーで手をきれいにしたあと、うるおいが物足りないなと感じてハンドクリームを使うときなど、同じ香りだと、香り同士がけんかする心配もありませんよね。
植物の力を凝縮した6種のエッセンシャルオイル配合で、使うたびにハーバルグリーンの香りが広がります。やわらかな手肌に導くダイズ油や優れた保湿力のクプアスバターなどが配合され、しっとりなめらかなうるおいが続きます。
ニールズヤード レメディーズ
https://www.nealsyard.co.jp/
「ポロロッカ」のマルチプロテクトバーム
コンセプトに、「植物科学・美学と精神性・地球と社会のウェルネス」という3つの植物哲学を掲げている「ポロロッカ」から、2022年12月、マルチプロテクトバームが新登場しました。バームタイプで、名前の通りマルチに使えます。ハンドクリームよりコンパクトで、デイリーに持ち歩き、手指の保湿ケア、かかとやひじなどボディのパーツケアなど、全身に使えるお守りのような存在になれればと考えているそう。リップとしても使用できるので、乾燥が気になるときは持ち歩きたくなります。
マルチプロテクトバームには、セラミド合成作用をもつシーフェンネルから抽出した植物幹細胞エキスが、推奨濃度で配合されています。シーフェンネルは、地球に2%しか存在しない塩生植物です。海岸や砂浜に生息する塩分濃度の高い環境で強く生き抜くパワーをもっています。そこに、肌荒れにアプローチするカレンデュラ、血行を巡らせるアルニカ、ローズマリーなどの植物油が配合されています。
バームは、固めのテクスチャーのようですが、手にのせると体温でとろけ、少量で指先まで伸ばせました。ハーバル調からウッディでスパイシーな香りがアクセントの奥深い香りは、変化しながら脳の疲れもほぐしてくれます。大自然に囲まれて深呼吸できないときに、このバームでリフレッシュするのもいいかもしれません。
ポロロッカ
https://pororoca-beauty.com/
「ダイアンボヌール」のオーガニックヘアワックス
ハンドケアアイテムのはずが、なぜヘアワックスなのかと思われるかもしれませんが、「ダイアンボヌール」のオーガニックヘアワックス(バーム)は、全身に使える仕様になっています。100%天然由来成分のオーガニック保湿アイテムで、常温では固形ですが、体温で溶けてなじみます。
ヘアワックスという名前の通り、髪のスタイリングはもちろん、肌、指先、ボディケアなど、全身の保湿に使え、保湿力に優れたバームです。うるおいを保つだけでなく、キャンプの朝、髪の寝ぐせを直したいときにも便利です。香りは、シトラスノートから始まるゼラニウム&ラベンダーの香り。ほかにグラースローズの香りも発売中です。
ワックスは、手のひらを合わせて、温めてから使用します。保湿効果で、肌を柔らかく整えてくれます。ひじ、ひざ、かかとなど乾燥しやすい部分は、マッサージするようになじませましょう。リップとしても使えるため、大荷物になりがちなキャンプのときも、保湿ケアがこれひとつでOKなので便利です。
また、ワックスに使用されているシアバターのシアの実は、ブルキナファソ農村地域の何千人もの女性たちの経済的自立をサポートしています。私たちが使うことで、少しでも支援になっていると思うと、使いながらやさしい気持ちになりそうです。
ダイアンボヌール
https://www.diane-bonheur.com/
指先が乾燥し手荒れすると、雑菌などが入りやすくなることもあり、しっかり保湿ケアしておきたいですね。冬キャンプのおともはもちろん、デイリーにも使いやすく、環境にもやさしいアイテムで、ハンドケアしながら冬キャンプを楽しみたいですね。