南国鹿児島・錦江湾より。魅了する美しさで迫る冬の海中写真をご覧あれ!
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    2023.01.01

    南国鹿児島・錦江湾より。魅了する美しさで迫る冬の海中写真をご覧あれ!

    南国・鹿児島にも寒波到来、桜島の雪化粧です。

    街路樹も葉を落とし、すっかり冬景色に変わり寒気が身にしみる季節になりました。

    テレビやラジオで寒波到来のニュースが流れる頃、海中では冬ならではの絶景が見られるようになります。

    今回は鹿児島県の活火山・桜島の麓、錦江湾で見られる冬の絶景をご紹介します。

    透明度が上がる冬の時期は見ごたえあり

    冬の錦江湾の海中は、プランクトンも少なく海中も澄みきり透明度が上がります。

    サンゴイソギンチャクの群生を泳ぐアミメハギ(全長4cm程)です。

    陽射しが差し込む海中はキラキラしていて、楽園のようです。

    今夏、生まれたナガサキスズメダイやクロホシイシモチなど賑やかに泳いでいて、ほのぼのした気持ちになります。

    マメスナギンチャク(1個体全長1cm程)とケヤリムシの仲間(1個体全長2cm程)です。

    岩肌を埋め尽くすように群生するマメスナギンチャクはカラーバリエーションも、多く黄緑、黄、紫、ピンク、オレンジなどカラフルなイソギンチャクの仲間です。

    マメスナギンチャクの上に冬限定で、お花のような白いケヤリムシの仲間が咲きます。

    ケヤリムシも密に群生し、美しい花束のように見えます。

    カンザシボヤ(1個体全長7cm程)の群生です。

    桜島の北部では火山灰の海底にカンザシボヤというホヤの仲間の群生が見られます。

    深場の薄暗い海底に、潮流で優しく揺れるカンザシボヤは、まるでタンポポの綿毛が風に揺られいるような、癒される絶景です。

    錦江湾では例年1月~4月が見頃です。

    冬〜春に見られるマトウダイの幼魚(大きさ8cm程)です。

    幼魚の頃から体の中心に黒い円状の斑紋があります。

    これが弓を射る時の的(まと)に見える為「的鯛」、体が馬の顔に似ている為「馬頭鯛」とも言われています。

    幼魚の時は海底に生えているヤギ類やサンゴの仲間に擬態し体色を白色にしたり、浅場の海藻に擬態している時は少し緑色に体色を変えたりします。

    こっそり隠れるのが上手で、まるで忍者のようです。

    神秘的な陽射しとシオミドロという海藻の下を泳ぐダイバーです。

    最後に鹿児島市の閉鎖的な海中で見られる絶景です。

    このポイントではアマモ、ボウアオノリ、ホソジュズモなど何種類もの海藻が見られます。

    海藻は陽射しを浴びて光合成し酸素の気泡がたくさん付きます。
    すると徐々に上へ伸び、水面へと広がります。

    その下を泳ぐと海藻が作る神秘的な絶景を見ることができます。

    皆さんも、冬ならではの海中の絶景を見に行かれてはいかがでしょうか!

    陸編・絶景な日の出

    冬の絶景を見に、少し早起きして海へ向かいます。

    日の出を待ちながら飲むホットミルクは絶品です。

    開聞岳山頂からの日の出です(南九州市にて撮影)

    そして、待ちわびていたダイヤモンド開聞岳、絶景でした。

    皆さんも日の出を見に行かれましたか?

    本年も皆様にとって良い年でありますように心よりお祈り申し上げます。

    撮影協力: ダイビングショップSB 

    私が書きました!
    自然・水中フォトグラファー
    射手園 芽(イデゾノ メイ)
    鹿児島県南九州市出身。 鹿児島市「ダイビングショップSB」の現スタッフ。 地元、鹿児島を拠点に海中の魅力を日々発信中。 休日は身近な自然写真の撮影活動。 南国鹿児島に住みながら夏はエアコンなし扇風機のみ、冬は暖炉とこたつで生活するアウトドア好き。

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