BE-PALが厳選した、お取り寄せできるサステナブルな食材を紹介するシリーズの最終回。今回は生産者・作り手・販売者・食物残渣の受け入れ先など、地域で循環する仕組みを作っている、その土地ならではのグルメを厳選。
※掲載されている情報は2022年11月時点のものです。価格等が変更されている場合があります。
自社栽培のホップを使用したクラフトビール
HOPJAPAN(福島県田村市)
6本おまかせアソートセット 3,480円
問い合わせ先:https://hopjapan.stores.jp/
ホップジャパンがあるのは、東日本大震災の影響で一時避難地区となった福島県田村市都路町。2020年、ほぼ休眠状態だった公共施設を改修し、『ホップガーデンブルワリー』を開設。協力農家が作る田村市産ホップを使ったビールの醸造を開始。原料生産から醸造、販売と、6次産業化し、麦芽のかすなどは肥料や家畜の飼料にするなど、地域で循環させる社会作りを目指している。種類は、苦みと香りのバランスが絶妙なHOPJAPAN IPA、柔らかな口当たりとフルーティな香りのHOPJAPAN White、田村市産ホップだけを使用したAbukuma GREENなど。良質なホップが生み出す新鮮な味わいは、ビール好きにはたまらない。
冷涼で日当たりの良い阿武隈高原はホップの栽培に最適。ルプリン(苦みや香りの成分)もたっぷり。
乾燥したホップも販売。よく揉んでビールに投入。30gで1,000円。
地元農家さんも協力。新しい栽培方法で、ゼロから挑戦となった。
ブルワリーでは常時7種類に加え、季節限定の味も醸造。
農業×福祉×食がつながって作るおいしい循環
rucoto(新潟県新潟市)
紅玉りんごのキャラメルタルト 3,300円
問い合わせ先:https://rucoto.base.shop/
「もったいない!」がみんなの喜びに変わる、新しい社会の仕組みを作りたいという思いから活動をスタート。おもに新潟県内の農家から仕入れた規格外の野菜や果物を、福祉事業所と連携しながら、ていねいにお菓子やジャムなどに加工している。今の時季にオススメなのは紅玉りんごのタルトや、高級洋ナシ、ル レクチエを使ったタルトなど。みなさんも循環の輪に加わり、おいしい社会貢献を!
新潟特産のル レクチエ。規格外品を加工して活用。
野外マルシェなど、キッチンカーで出店することも。
おからを活用したアップサイクルなおやつ
ATARA(岩手県大船渡市)
グラスフェッドヤギミルクとおからのクッキー 1,080円
問い合わせ先:https://www.atara.shop/
未利用・低価値な資原を原料にしたもの作りを通じた、循環の仕組み作りを目指すATA
RA。生活にかかわるさまざまなアイテムのアップサイクルにチャレンジしている。今回紹介するクッキーは、完全自然放牧を実践する岩手県の「しあわせ乳業の牧場」のグラスフェッドヤギミルクと、自社で扱っている乾燥おからを原材料に使用。1箱でプレーン、ナッツ、チョコレートの3種類の味が楽しめる。
※構成/松村由美子
(BE-PAL 2023年1月号より)