寝袋選びで外せないポイントを紹介
キャンプに必要なアイテムの一つといえば寝袋が挙げられます。
しかし、現在では数多くのアウトドアブランドから多様な寝袋が販売されており、選ぶ際に迷ってしまうという人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、初めて寝袋を購入する初心者に向けた寝袋を選ぶ際のポイントを紹介します。
キャンプデビューに向けて購入を考えている人はぜひ参考にしてくださいね。
ポイントは3つ。必ずすべておさえておこう!
寝袋を買う際に見ておくべきポイントは、主に3つ。必ず確認しておきましょう。
1.寝心地優先なら化学繊維。中綿の充填量が多いとふかふか!
寝心地に大きく関わってくる中綿の素材。寝袋で使われる中綿は化学繊維と羽毛(ダウン・フェザー)の2種類に分けられ、寝心地がよいのは化学繊維です。
羽毛が充填された寝袋は寝た際に圧力がかかる背中側が潰れますが、化学繊維の寝袋は潰れにくいため、ふかふかとした感触を味わえるのが特徴です。
中綿の充填量は600〜1500g程度のものが多いですが、1200g以上のものであれば心地よく寝られるでしょう。
筆者は実際に中綿の充填量別で寝てみた経験がありますが、1200g以上のものは布団のようなふかふかとした感触がありました。
その一方で、化学繊維にも欠点があります。化学繊維製の寝袋は収納サイズがやや大きくかさばりがちで、若干持ち運びにくい傾向があります。
とくに、中綿が1200g以上充填されているものはかさばりやすく、車での持ち運びが前提といえます。
羽毛製の寝袋は、収納すると非常にコンパクトになるため簡単に持ち運べます。車だけでなく、リュックサックに取り付けたり、自転車に積んだりして移動可能です。
また、エアーマットやインフレーターマットを下に敷くことで、寝心地の向上も十分に図れます。
寝心地が大切な人は化学繊維製、持ち運び重視なら羽毛製の寝袋を選ぶのがいいでしょう。
2.対応する温度域は忘れずに確認!とくに快適使用温度に注目!
寝袋を選ぶ際は、温度域にも注目しましょう。たいていの寝袋には、快適使用温度・使用可能温度・限界温度の3つが書かれています。
それぞれの温度域の詳細は、以下の通りです。
快適使用温度:一般的な成人女性が、寒さを感じず快適に寝られる温度域
使用可能温度:一般的な成人男性が、寝袋の中で丸くなって8時間寝られる温度域
限界温度:一般的な成人女性が、寝袋の中で膝を抱えて丸くなった状態で6時間耐えられる温度域。低体温症の危険あり。
※上記の定義はEU諸国の統一規格で、ナンガやモンベルなどの大手メーカーが採用しています。
これらのなかで、最も重要なのは快適使用温度です。
快適使用温度は上述のとおり最も快適に使用できる温度を示しており、商品によって異なります。
3.形状は主に2種類。用途にあわせて選び分けよう!
寝袋の形状は主に「封筒型」と「マミー型」の2種類です。それぞれに特徴があるため、用途にあったものを選びましょう。
連結可能で家族で使いやすい封筒型
封筒型は文字通り封筒のような長方形をしており、布団のような感覚でゆったりと寝られるのが特徴。
また、寝袋内のスペースが広いため、ストレスなく簡単に寝返りをうてます。
さらに、同一商品をジッパーで連結できるものも販売されています。家族で仲良く一緒に寝られるのも嬉しいですね。
封筒型は収納時のサイズが大きい傾向があるので、車でのファミリーキャンプにおすすめといえるでしょう。
コンパクトで登山やソロキャンプ向けのマミー型
マミー型のマミーは英語の「ミイラ」を意味し、まるでミイラが入った棺のような形状をしているのが特徴です。
体にぴったりフィットするような形状をしているので、人によって寝心地の好みがわかれるといえるでしょう。
しかし、軽量で収納するとコンパクトになるので、電車やバスなどの公共交通機関を利用したキャンプや野外フェス、登山などの荷物に制限がある場合におすすめです。
用途や季節に応じたものを選ぼう
以上、初心者向けに寝袋を選ぶ際におさえておくべき3つのポイントを解説しました。
寝袋はキャンプをするうえで絶対に欠かせないアイテムなので、用途や季節に応じたものを適切に選ぶのが大切。
今回の記事を参考に、キャンプデビューに向けた寝袋選びの参考にしてくださいね。