とにかく人が少ない平日の早朝。都心から約1時間の高尾山
東京の新宿から電車で約1時間。高尾山(たかおさん)は初心者にもベテランにも大人気の山です。
しかし、大人気であるがゆえに、週末の高尾山には人が溢れます。自然の中に癒しを求めたいと思っても、人がたくさんではリラックスしきれません。
そこで、平日の早朝に登ってみたらどうだろうと考え、お正月明けの平日に高尾山へ出かけてみました。
人が少なく静かな高尾山を楽しみたい人にはおすすめの、冬の早朝の高尾山についてレポートします。
高尾山に行く方法
「高尾山に登るなんて、もう何年振りだろう」
そう思いながら、日の出前に都内の自宅を出発しました。家を出た時はまだまだ冷え込んでおり、気温は5度C。
今回は、新宿駅から京王線で高尾山口駅まで行きました。筆者が乗車したのは、6時43分発の京王八王子行きの特急です。
途中の北野駅で高尾山口駅行きの各駅停車に乗り換え、7時39分には終点の高尾山口駅には到着しました。
新宿駅から電車で高尾山に向かう場合、京王線とJR中央線を利用する2つの方法があります。
京王線の高尾山口駅行き特急だと乗り換え無しで約54分。JR中央線の場合は高尾駅まで行き、京王線に乗り換えて次の駅の高尾山口駅に行きます。この場合の所要時間は、約51分です。
いずれの方法でも、新宿駅から1時間程度で行けてしまうので、高尾山は非常にアプローチしやすい場所にあると言えるでしょう。
高尾山口駅前にいた警視庁の山岳救助隊の警察官に、冬の高尾山の様子について伺いました。
「日陰の道は凍結しているところもあるので、気をつけてください」とのことです。冬に高尾山に訪れる際は、覚えておくと良いでしょう。
始発のケーブルカーは朝8時発
今回は全行程を歩かず、途中までケーブルカーを利用しました。
ケーブルカーの清滝駅は、京王線の高尾山口駅から徒歩約5分ほど。舗装された道を歩いていきます。
ケーブルカーは、午前8時が始発です。平日の早朝ということもあり、まだガラガラでした。これが週末の土日だと混雑して並ぶほどになります。6分ほど乗車すると、ケーブルカーの高尾山駅に到着します。
朝の時間に高尾山にいる非日常感
普段であれば、仕事へ向かう時間です。そのような時間に高尾山にいることで、非日常感がいっぱいになりました。
早朝の空気は澄んで、静かで清々しかったです。登山に向かう人は数人で、ほとんど人がいません。
聞こえるのは小鳥のさえずり。キツツキが樹木に穴を開けるドラミングの音も聞こえます。
ケーブルカーの高尾山駅を降りてから歩いてすぐの展望台からは、遠くの都心まで見渡すことができます。
初心者におすすめなのは1号路
高尾山の頂上までは、初心者からベテランまで楽しめるいくつかのルートがあります。
今回、筆者は初心者でもラクラク楽しめる1号路で頂上に向かいました。1号路を登るとケーブルカーの高尾山駅から、頂上まで約40分です。
1号路では途中、薬王院で開運をお願いしながら頂上を目指すことができます。薬王院は、真言宗智山派の関東三大本山のひとつで、由緒ある寺院。天平16年(西暦744年)に開山したと言われており、すでに1200年以上の歴史がある寺院です。
1号路は全面舗装されているルートなので、歩行に困ることはありません。途中、少しきついなと思うのは薬王院の階段くらいでしょうか。筆者が訪れた際は、朝も早かったのでお参りする人もごくわずか。境内も静かです。
薬王院を抜けると、約20分で頂上に到着しました。小学生の遠足では苦しい思いで登った記憶がある方も多いと思いますが、なんなく頂上に到着しました。
頂上到着は8時56分。普段であればこれから仕事を始めようと思っている時間です。
富士山を大きく望める頂上
晴れていると、頂上からは富士山を綺麗に眺めることができます。冠雪した富士山の光景は、イチオシの風景です。
しばらく美しい富士山を楽しんだ後、9時13分に下山を開始しました。ケーブルカーの高尾山駅を目指します。
10時発のケーブルカーに乗車し、高尾山の麓には10時6分には到着。これから登山をする人たちとすれ違います。多くの人はこれから登るのだな、と思いながら京王線の高尾山口駅に向かいました。
なお、高尾山口の駅前には「京王高尾山温泉 極楽湯」という日帰り温泉もあります。
営業時間は午前8時から22時45分ですので、早朝登山の後でも楽しめますよ。
平日早朝の高尾山は最高の朝活かも!
平日の早朝に登ってみて感じたことは、何よりも朝の空気が清々しく気持ちが良いこと。
週末の土日と比べ登山者が少ないため、静かに高尾山の自然を楽しめる最高の朝活になりました。
また、午前中に下山できるので、お昼前後には都心に戻ることができます。
午後からは、全く別の活動をできるかもしれません。清々しく静かな平日早朝の高尾山は、おすすめですよ。