キャンプ用調理器具を収納するコツは?
調理器具の収納がうまくいかないと、準備や撤収に手間取ってしまいます。手慣れたキャンパーは、どのように調理器具を収納しているのでしょうか。
収納のコツ
大きめコンテナにひとまとめ
大型の鍋やコンロ、小さめの包丁やレードル・食器類と、大きさや用途で細かく収納を分けてはいませんか?キャンプでは収納ケースが増えると、かえって何がどこにあるか分かりにくくなりがちです。
まずはざっくりと調理と食事に必要なものを分類し、1個のコンテナにまとめてしまいましょう。「調理関係はこのコンテナに」と決まっていた方が、準備も片付けも格段に楽になります。
ただし、あまり無造作につっこんでしまうと、何がどこにあるか分からなくなってしまいます。ツールが多いときは、小分けケースを利用してコンテナの中も整理整頓しましょう。
コンテナは「ハード」「ソフト」の2種類
大型コンテナは、固くしっかりとしたハードタイプと、柔らかく扱いやすいソフトタイプの2種類があります。
ハードタイプは重ねてもつぶれないため、重量のある荷物もスタッキングしやすいのが特徴です。同じシリーズでそろえると、サイトのインテリアとしてもすっきり収まるでしょう。しかし、容量と収納量が合っていないと、デッドスペースがもったいないと感じるかもしれません。
一方、ソフトタイプは柔軟性があり、車に積み込むときもそれほど配置を気にせずに済みます。大雑把にパッキングできるため、ややサイズアウトするツールも収納可能です。
調理器具収納におすすめのハードタイプ3選
ハードタイプのコンテナは、できるだけデッドスペースを作らず、必要な調理器具を収納できるサイズであることがポイントです。収納以外の機能にも注目し、3つのコンテナをご紹介します。
キャプテンスタッグ「タフコンテナ47」
落ち着いた雰囲気のある、ミリタリースタイルのプラスチックコンテナです。容量は47Lで、内寸サイズは約48×29×29cmあり、高さのある調理器具も立てたまま収納できます。
握りやすいハンドルが付いているため、重みが増した状態でも持ち上げやすく、2人で運ぶときにも便利です。ハンドル部分はフタのロックにもなっており、ドライブ中に中身が飛び出すこともありません。
フタは80kgの重みを支えられるので、トランクの1番下に積んでも安心です。キャンプ場に着くまで出番のない調理器具を収納するのにぴったりのコンテナといえるでしょう。
キャプテンスタッグ タフコンテナ47
FIELDOOR「アルミコンテナボックス L」
軽くて強い、アルミニウムのコンテナボックスです。また、錆びにくく使っていくうちに風合いも出てくるので長く愛用できます。
熱にも強いので、ローテーブルとしてもおすすめです。
SMLの3サイズ展開で、同サイズはスタッキングも可能です。容量は88Lと収納力は申し分ありません。
フィールドア アルミコンテナボックス L
ロゴス「スタックコンテナ・30(蓋付)」
スタイリッシュなコンテナを探している人におすすめなのが、ロゴスのアルミ製コンテナです。飾り気のなさがクールで、無造作に置いておくだけでおしゃれ感を演出できます。
縁のあるフラットな天板は、サイドテーブル代わりにうってつけです。フタの耐荷重目安は110kgとなっているので、ゆがみや破損を心配することなく荷物置き場として使えるでしょう。
内寸サイズは約47.5×28×26cmです。こちらの容量は34Lですが、同じシリーズに容量23Lのケースもあります。サイズ違いでそろえて、サイトのインテリア作りにも活用してみてはいかがでしょうか。
ロゴス スタックコンテナ・30(蓋付)
調理器具収納におすすめのソフトタイプ3選
「整然と収納するのは苦手…」という人には、ハードタイプに比べて自由度の高いソフトタイプがおすすめです。底板入りで調理器具を収納しやすい、3つのソフトコンテナを紹介します。
FIELDOOR「マルチツールボックス L」
4サイズ展開のうち、おすすめなのはLサイズです。広げた状態で約60×35×30cm、容量は63Lと収納力抜群で、ファミリーキャンプの調理器具もすっきり収まるでしょう。
可動式の仕切り板をうまく使えば、広々としたコンテナ内部を整理できます。フタの裏側にはファスナー付きのメッシュポケットがあり、小物収納に便利です。
フタ部分と底部分、仕切り板には木製ボードが入っているため、重量感のある荷物もしっかり支えてくれます。使わないときは平らな状態に折りたためば、収納スペースを取りません。
フィールドア マルチツールボックス L
コールマン「ダイスカーゴボックス」
約44×42×41cmの、正方形に近い形のソフトコンテナです。深さがあるので、縦長のケトルもすっぽり収まるでしょう。
内部には可動式の仕切りパッドが1枚、フタ裏にはメッシュポケットが付いています。持ち手からファスナーにいたるまで1色で統一され、中央の小さなロゴだけが主張するシンプルデザインです。
外側にはぐるりと1周デイジーチェーンが装備されているので、ちょっとした小物をカラビナで吊っておけます。
コールマン ダイスカーゴボックス
THE NORTH FACE「BCギアコンテナ」
同ブランドのロングセラーシリーズのギアコンテナバッグです。素材にはTPEファブリックラミネートが使われており、汚れにも水にも強く、耐摩耗性にも優れています。
内部には仕切りが3枚入っており、収納する荷物の種類や大きさによって自由に調節可能です。
107Lの大容量で、大きさや重さのある調理器具も余裕をもって収納できます。本体には6カ所取っ手が付いていて、トランクにも入れやすい形なので、調理器具が大型になりがちなファミリーキャンプにおすすめです。
THE NORTH FACE BCギアコンテナ
キッチンツール用に!小型ケース3選
小型ケースにもソフトタイプとハードタイプがあります。大型コンテナの仕切りケースとして利用する場合は、サイズもよく確認しておきましょう。
スノーピーク「ウォータープルーフユニットギアバッグ110」
約36×25×11cmの、キッチンツールや小さめの食器を収納するのにちょうどよいサイズのケースです。防水仕様で、使用後のツールを素早く収納・撤収できます。
単品でも十分便利ですが、その真価を発揮するのはスノーピークのIGTフレームと組み合わせたときでしょう。IGTはバーナーや天板を組み合わせてテーブルやミニキッチンを作れる、カスタマイズ性の高いフレームです。
IGTにユニットギアバッグを組み込めば簡易シンクになり、まとめておいた汚れ物をそのまま洗い場へ持って行けます。片付けの効率が上がり、快適なキャンプを楽しめるでしょう。
スノーピーク ウォータープルーフユニットギアバッグ110
ユニフレーム「キッチンツールBOX」
コンテナの隙間を有効活用しやすいソフトケースです。全体はポリエステル地、底部分にはPVC加工が施されていて、何かと汚れやすいキッチン周りでも使いやすいでしょう。
フタはファスナーでしっかり閉まるため、清潔に保ちたいツールを安心して収納できます。フタ裏のメッシュポケットは、輪ゴムやボトルオープナーのような迷子になりやすい小物の収納に便利です。
トングやレードルなど、キッチン周りの小物は長さのあるものが少なくありません。こちらのケースは約40×15×16cmあり、収納場所に困りがちな長いツールもすっきりまとまります。
ユニフレーム キッチンツールBOX
チャムス「マルチハードケースL」
チャムスのシンボル・ブービーバードがアクセントになったハードケースです。裏側にはブービーバードの足跡がデザインされていて、かわいいものが好きな人にはたまりません。
アウトドア用品には落ち着いた色味が多いですが、こちらは鮮やかなレッドやイエローも選べます。
内側に使われているマイクロフリース素材はクッション性があり、移動時の衝撃を吸収してくれます。可動式の仕切りが2枚あります。
チャムス マルチハードケースL
まとめ
キャンプギアは用途ごとにできるだけまとめておいた方が、サイトに着いてからの準備がはかどります。調理器具もコンテナ1個に収納しておけば、目当てのものを探して時間を取られることもありません。
ソフトとハード、どちらが便利に感じるかは人それぞれです。収納量・機能・デザインなど、総合的に考えて最も理想に近いコンテナを選んでみてはいかがでしょうか。
出発の準備から片付けまでがキャンプです。使い勝手のよいコンテナで手間を減らして、より快適なキャンプを楽しみましょう。