コーヒータイムに楽しみをプラスする、生豆の焙煎方法を紹介!
キャンプや登山などのアウトドアアクティビティにおいて、コーヒータイムはほっと一息つける至福の時間です。
そんな、私たちに癒しを与えてくれるコーヒーですが、淹れる方法は一般的に3つに分かれています。
乾燥させて粉末状にしたコーヒー豆の抽出液、いわゆるインスタントコーヒーをお湯で溶かす方法、あらかじめ挽かれたコーヒー豆をドリップする方法、そして、焙煎された豆をコーヒーミルで挽くところから行う方法です。
どの方法でも美味しくコーヒーを飲めますが、焙煎された豆をコーヒーミルで挽くところから行う方法に、さらにひと手間を加えた方法があります。それを行うと、より楽しく、そしてより美味しくコーヒーが飲めるのです。
そのひと手間とは、コーヒーの生豆の自家焙煎。
今回は、野外で手軽に行える、焚き火を用いた生豆の自家焙煎方法を紹介します。
家庭で自家焙煎する際に主に使用されるガス火と異なり、焚き火は物体に熱を通しやすい赤外線を多く発するので、ムラが少なく香り豊かに焙煎できるのが特徴です。
生豆の自家焙煎が気になるという方は、ぜひ参考にしていただき、挑戦してみてくださいね。
自家焙煎に必要なもの
ロースター
まず、生豆の自家焙煎を行うにあたって必要なものはロースターです。
シェラカップなどでも生豆の自家焙煎を行うことはできますが、不要になった生豆の皮を隙間から落とせるロースターを使用すると、スムーズにいくのでおすすめです。
ロースターとは、銀杏・豆類・コーヒー豆を煎る際に使用する調理器具。メッシュ状になっているのが特徴で、そのメッシュの中へ生豆を入れて煎ります。
焚き火で使用する際は、持ち手が長いと取り扱いやすいのでおすすめです。
なお、ロースターを使用する際はヤケドをしないように、軍手や耐熱手袋を必ず着用しましょう。
コーヒーの生豆
コーヒーの生豆は、インターネットショッピングで手軽に購入できます。価格もそれほど高くなく、安価で入手可能です。
ちなみに、基本的に生豆には虫食いや傷、割れなどがあるものが混じっています。
そのような豆を焙煎前に取り除いておくと、雑味が少ない美味しいコーヒーを淹れられるので、時間がある人は除去しておきましょう。
自家焙煎のやり方
焚き火で自家焙煎をする際のポイントは「遠火でじっくりゆっくりと煎ること」です。
火の近くで煎りすぎてしまうと、中まで火が通らずに生焼けになってしまう場合があるので注意しましょう。
煎り方は主に「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の3種類に分けられ、焙煎時間が長いほど苦味が増し、カフェインが減っていきます。
7~9分ほど焙煎した浅煎りは、酸味が強くて口当たりがやわらか。フルーティーな香りがする上、カフェインが多くなるので朝にぴったりです。
10~11分ほど焙煎した中煎りは、苦味と酸味のバランスがよく、マイルドな口当たり。カフェラテ向きと言えます。
12~13分ほど焙煎した深煎りは、ビターチョコレートのような深いコクと苦味が特徴で、ゆったりと過ごしたい夜におすすめです。
最初に自家焙煎に挑戦するなら深煎りが良いでしょう。なぜなら、浅煎りや中煎りと異なり加熱時間が長いので、ムラになりにくいからです。
自家焙煎をする際は、音と色と香りの3つに注目しましょう。
焙煎時間の目安はパチパチと豆がはぜる音。はじめに聞こえたときを「1ハゼ」と言い、この音が聞こえなくなる前に引き上げるのが浅煎りです。
さらに、2回目のはぜる音を「2ハゼ」と言い、この音が消える前に引き上げると中煎りが完了です。
また、コーヒーの香りが広がり、豆の表面に油が染み出してきたタイミングが深煎りの合図です。豆の煎り加減を目視で確認し、頃合いをみて焙煎を終えましょう。
焙煎後は、できるだけ早くうちわなどであおいで豆を冷やすのがポイントです。
冷やさずに放置すると焙煎が進みすぎてしまい、香りが減ってしまうので注意しましょう。
自家焙煎は奥が深くて極めがいがある!
焙煎が完了したら、コーヒーミルを用いて豆を挽きましょう。豆の粗さは好みに応じて変えてくださいね。
焙煎する際の火との距離感や焙煎時間のコツは、一度ではなかなか掴みにくいので、最初から自分好みの味にすることは難しいでしょう。
しかし、慣れてくれば、一歩ずつ着実に理想の味に近づいていきます。
自分好みの自家焙煎を極めるための、試行錯誤の過程も楽しんでいきましょう。
コーヒーの生豆の自家焙煎は奥が深くて極めがいがあるので、少しでも気になった人はこの機会にぜひ挑戦してくださいね。