100均やホームセンターで買える材料を使って気軽な燻製作りにチャレンジしよう!
肉や魚、チーズなどに一味違う風味を加えて楽しむ燻製(スモーク)。自宅では煙が気になり、なかなか挑戦できないけれど、キャンプ場なら大丈夫。段ボール箱や100均で売っている焼き網を利用すれば簡単に燻製を楽しめるので、ぜひトライしていただきたい。
燻製を作る際に必要なのがスモークチップやスモークウッドなど、香り高き燻煙をあげるための樹木から作られた材料。なかでもSOTOの製品は、アウトドア用品店に行くと、よく見かけるポピュラーなもの。原材料となる樹木などが異なる7種類が発売されている。
静かな森の秘密基地で動画を撮影しながら燻製比べ
岐阜県の山林にある秘密基地で、さばいどる かほなんが、スモークウッドをズラリ並べて同じ条件で燻製を作り、味比べをした。
「SOTOのスモークウッドは、全部で7種類。さくら、りんご、くるみ…って、ひとつひとつ材料となる木の種類が違います。それぞれ味とか臭いとか、どんな違いがあるのかを試してみたいと思います」
三脚にカメラを取り付け、いつものように動画を撮影しながら、実験はスタートした。
「今回は、細かく裁断された粒状のスモークチップではなく、スティック状になっているスモークウッドを使います。種類は、さくら、りんご、くるみ、なら、ヒッコリー(オニグルミ)、ウイスキーオーク、ブレンドの7種類。パッケージには、それぞれの特徴が書いてあります。たとえば、香りがいいとか、甘いとか、色がきれいですとか。その下には、魚におすすめとか、白身魚におすすめなど、用途も書いてあります。でも7種類もあるから、味の方向性も想像がつかないので、実際に燻製を作って試してみたいと思います」
同じコンディションにするために用意した燻製セット
使った道具
- 80cmサイズの段ボール箱
- 100均で買った焼き網(段ボール箱のサイズに合わせてカットしたもの)
- アルミの皿(スモークウッドを載せる)
- クラフトテープ
- マジックペン
- アウトドア用バーナー
「段ボール箱で燻製器を作っていきます。まずは、段ボール箱の下側を外側に折り曲げまて立てます。あらかじめ側面に焼き網を通す溝を切っておき、そこにサイズを合わせた焼き網を貫通させます」
今回は、同じ条件になるよう市販の同サイズの段ボール箱を使ったが、ご自身で楽しむ場合はスーパーマーケットなどでもらえる段ボールでOK。サイズも、自分が作りたい材料に合わせて選ぼう。
「途中で、どれがどれかわからなくなるので、あらかじめどのスモークウッドが入っているかを、それぞれの段ボール箱に書いておきます。次にアルミ皿の上にスモークウッドを載せます。最初から1/3のところでカットしてあるので便利です。今回は、焼き網をカットしたときに出た端材を皿の上に載せ、その上にスモークウッド(1/3ブロック)を載せました。燃やす前の状態を比較しても、色は若干異なりますが、香りの違いはそこまでわからないです」
かほなんは、バーナーを使って手際よくスモークウッドに火を入れていく。スモークウッドは、直接着火して使えるためとても便利。すぐに燻製のいい香りが広がり始めた。続いて、煙の上がる皿に載せたスモークウッドを覆うように、さきほど用意した段ボール箱を被せていく。
食材を載せたらあとは待つだけ
「では食材を載せます。いい臭いはするけど、めっちゃ煙たい~。食材は、肉、魚、チーズ、卵の燻製の基本の4品目を選びました。チーズは、溶けちゃうので、念のため下側のアルミを剥がさずに。食材を全部載せたら、ふたを閉めてテープで閉じます。これで火が消えるまで、1時間30分ほど放置します。美味しくなっておくれー!」
1時間ほどが経過し、かほなんが段ボール箱に近づくと、煙はほぼ消えていた。
わずか1時間で、あめ色の燻製ができあがった!
「では、開封していきます!ジャン!きゃ~きれい、めっちゃいい色!段ボールにもいい色がついている」
あめ色に染まった燻製を見て大興奮のかほなん。果たして味は?
かほなんの味の感想は?
- さくら:いい色、うん、美味しい!けっこうポピュラーな味かな。よく食べる燻製の味がします。味も香りも強め。ちょっと酸っぱいかな?
- りんご:たしかに、さくらとは違う味がする。りんごのほうが、ふわっと甘い感じがする。甘くてマイルド。
- くるみ:味がうすめかな?甘くてマイルド。やさしい味です。
- ヒッコリー(オニグルミ):ヒッコリーは、いい匂いがする。うんうん好きな匂いがする。
- なら:チーズがずば抜けて美味しくなっていました。
- ブレンド:美味しいんだけど、わかんなくなってきた(汗)。一番、色がきれいについていました。
- ウイスキーオーク:けっこう甘い系で味が濃いなと思いました。
「味を比べるのは、なかなか難しかったです。でも、色、味、香り、総合的にみて、どのスモークウッドも…ぜんぶ美味しかったです!」
なるほど、スモークに失敗はなしということか!?ぜひ、皆様も好きなパッケージを手に取り、簡単な道具で気軽に美味しく作れる燻製にチャレンジしてみよう。
7種類のスモークウッドを食べ比べた様子は、さばいどるチャンネルで余さず公開。ぜひチェックを!
製品情報
- 商品名:SOTO/スモークウッド
- 種類:さくら、りんご、くるみ、なら、ヒッコリー(オニグルミ)、ウイスキーオーク、ブレンド
- サイズ:幅50×高さ100×奥行き25mm(×3本)
- 重量:約80g×3本
- 燻煙時間:約1.5時間(1本あたり)。気温、使用状況などにより異なります。
- 価格:539円~(80g×3本入り)
- 発売元:新富士バーナー http://www.shinfuji.co.jp/soto/
(取材・構成/yamabon)