スポークとは、スプーンとフォークがひとつになったカトラリーのことです。
メインカトラリーとしてスポークを使えば、スプーンやフォーク、ナイフを別々に持って行く必要がなくなるため、荷物が減ります。そのため、スポークは荷物の軽量化が必要な登山や徒歩キャンプで大活躍するカトラリーです。
また、お気に入りのスポークを愛用すると、割りばしなどの使い捨てカトラリーを使う機会が減るため、資源の削減にもつながります。
そこで、今回お伝えするのはスポークの魅力とスポークの選びかたです。
ぜひ、カトラリー選びの参考にしてくださいね。
スポークの魅力
一本で様々な料理に対応できる
スポークの魅力は、なんと言っても一本で様々な料理に対応できること。
スポークのスプーン部分でご飯、スープ、そしてプリンなどのデザートがすくえます。
フォーク部分を使用すれば、アウトドアでは定番のカップ麺やパスタなどもすくえます。
BBQの肉やソーセージなどもフォークの先に刺して食べられますね。
スポークを使うことでカトラリーを複数持っていく必要がなくなり、荷物が軽量化されるほか、洗い物も少なくて済むという利点もあります。
このように、スポークは非常にキャンプで重宝するのです。
コンパクトに収納できる
カトラリー類をバックパックに収納する場合、先が尖っているものが多く、収納には配慮が必要です。
ハードケースや厚手のケースに収納しなければ、バックパックの生地を傷めてしまうこともあります。
その点、スポークはアウトドアなどで使われることが想定されているものが多いため、折りたたみ式や長さの短いものが多く販売されています。それらを使えば、収納時の心配は無用に。
キャンプ用のクッカーの中に、OD缶やバーナーと一緒に収納すればバックパックを傷つけることなく、荷物のかさも減らせてコンパクトになるので便利です。
スポークの選びかた
ここからは、スポークの選びかたについて解説していきます。
ここでは、素材とタイプの特徴を紹介しますので、それぞれの特徴をよく理解して、自分に合ったスポークを選んでいただければと思います。
素材で選ぶ
スポークでは使用されている素材が様々あります。以下、それぞれの特徴です。
チタン製
チタン製のスポークは強度に優れています。熱にも強いため、調理時に菜箸のかわりとしても利用ができます。
ただし、表面加工がしてあるクッカーに使用すると、コーティングをはがしてしまう恐れがあるので注意が必要です。
プラスチック製
ポリプロピレンやナイロンなどのプラスチック素材は、カラーが豊富なのが魅力です。また、適度な弾力があるため、表面加工がしてあるクッカーに使用しても、コーティングをはがすことが無いので安心です。
ただし、チタン製のものよりは強度が低く、無理にしならせた場合には破損の恐れがあります。耐熱温度が低いものは調理に使用すると、溶けてしまうこともあるので注意してくださいね。
天然素材製
バンブーや木などの天然素材を使ったスポークは、ひとつひとつの木目の個性と質感を楽しめます。また、チタンやプラスチックよりも口当たりが良いのも大きな魅力です。
タイプで選ぶ
続いては、スポークをタイプ別に紹介します。
先割れスプーンのタイプ
スプーン部分の先端がフォークになっているスポークです。
カレーなどを食べる時には、ご飯とルーをすくいつつ、ジャガイモや肉などの具材を先端で刺して食べられるので便利です。
フォーク部分の刻みが少ないので、麺類は引っ掛かりにくく、食べるためには慣れが必要です。
スプーンとフォークが一体になったタイプ
片側にスプーン、もう片側がフォークになったタイプのスポークです。
先割れスプーンのタイプのスポークよりも、フォーク部分の溝が深いため、麺類も上手く食べられます。
また、写真のものはフォーク部分の片側にギザギザの刻みがあります。刻みの部分はナイフとしても利用が可能。肉などを皿の上でカットするのに便利です。
折りたたみタイプ
使用しない時には折りたたんで小さくなるスポークです。荷物をコンパクトにしたい方にはおすすめです。
セットになったタイプ
スポークとスパチュラ、スプーンとフォークなどがセットになっており、重ねて収納できるタイプです。
それぞれを別々で使用できるので、スプーンとフォークが繫がったものよりも使いやすいという特徴があります。
お気に入りのスポークをキャンプに持って行こう!
スポークは荷物の軽量化・シンプル化を図りたい方には特におすすめのカトラリーです。
また、キャンプ感がより高まるカトラリーでもあります。
本記事を参考にして自分にぴったりのスポークを見つけてくださいね。