キャンプ飯におすすめ!えびせんで作る「濃厚ビスク」
フランス料理のひとつで、えびやロブスターなどの甲殻類をベースとして作られるスープ「ビスク」。
甲殻類を殻や頭ごと香味野菜と一緒に炒め、さらにミキサーにかけて裏ごしをして…と本格的に作ろうとすると面倒な手順が多く、アウトドアシーンには不向きな一品。
しかし今回使うのは、コンビニで手に入れられる食材だけ!キャンプ場で簡単に作れてしまう「濃厚ビスク」レシピをご紹介します。
ロブスターの代わりの食材は…
ロブスターの代わりに使用するのはなんと「えびせん」。粉々に砕いて調味料と一緒に煮込めば、甲殻類独特の香ばしい香りと、ビスクのとろりとした舌ざわりを再現してくれます。
大きいものは割れやすいのが難点ですが、今回のレシピは粉々に砕いて使用するため心配無用。軽くて携帯しやすいのでおやつはもちろん、ラーメンのトッピングにしてもおいしいですよ。
コンビニ食材で作る「濃厚ビスク」のレシピ
材料(2人分)
- えびせん 2枚(約30g)
- トマトジュース 200ml
- 白ワイン 200ml
- 低脂肪乳 200ml
- イタリアンドレッシング 大さじ2
- オリーブオイル 小さじ2
- おろしにんにく 小さじ1
- コンソメキューブ 1個
- 塩コショウ 少々
- 刻みパセリ 適量
えびせん以外の食材も、実際に筆者が近所のコンビニで購入して来たものばかり。香味野菜の代わりには、コンソメキューブとイタリアンドレッシングを使用します。
では、さっそく作り方をご紹介!
作り方
まずは、えびせんを保存袋に入れましょう。空気を抜いてジッパーを閉めたら、粉々に砕いていきます。
めん棒を使うと簡単に砕くことができるのですが、無い場合は代わりにドリンクボトルなど筒状のもので上から押し付けて、ゴロゴロ転がしながらえびせんを砕いていきましょう。
数回ゴロゴロしていると、見事に粉々になりました。ここでしっかりパウダー状にしておくと、スープが滑らかな口当たりに仕上がります。
あとは調味料をクッカーに入れていくだけ。まずは、クッカーにオリーブオイルとおろしにんにくを加えて弱火で熱します。
続いて、白ワインを加えたら強火にし、アルコールを飛ばしましょう。
さらに、トマトジュースを加えて……。
低脂肪乳を加えます。ちなみに今回、液体はすべて200mlで作っていますが、お好みに応じて調節しても問題ありません。
続いてコンソメキューブを砕き入れます。コンソメキューブはあらかじめ小さく割っておけば指で潰して顆粒状にできます。ただし、これには意外と力が必要なので、保存袋に入れて潰してもOKです。
最後に、砕いておいたえびせんを加えます。
あとは、よく混ぜながら弱火で3分ほど加熱していきます。
最後に塩コショウで味を整えましょう。コンビニ食材で作ったとは思えないほど、上品な香りが漂っています。
シェラカップに盛り付けて、刻みパセリを散らして完成!鮮やかなピンクはシェラカップに入れると映えますね。
飲んでみると、えびせんの香ばしさと白ワインの芳醇な香りが絶妙なバランス。
また、とろりとしたテクスチャと、トマトジュースの程よい酸味、低脂肪乳のまろやかな風味のおかげで、スープながらも満足感のある食べごたえです。
香ばしい風味は、パンとの相性もばっちり。ほんのり感じるイタリアンドレッシングのコクのおかげで、コンビニ食材で作ったとはわからないほど、高級感あふれる一品に仕上がりました。
限られた食材や工程で作るからこそキャンプ飯は楽しい!
紹介したとおり、ビスクは本来複雑な調理工程が必要なレシピ。
もちろん、手の込んだ料理を食べるのはおいしいですよね。しかし、限られた食材や調理器具、工程で工夫しながら作ることも楽しく、新しい味に出合えるのはそんなキャンプ飯の醍醐味。
簡単に作れる「濃厚ビスク」で、今までにない高級感あふれるキャンプ飯を楽しんでみてください!