アウトドアシーンで活躍する、おすすめのレインコートやレインウェアをピックアップしました。雨天でも快適に山歩き・キャンプを楽しむには、機能性抜群のアイテムが必須。デザインにもこだわって、お気に入りの1着を見つけましょう。
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アウトドア用レインコートの選び方
使用シーンと素材の面から、レインコートを選ぶポイントを確認しましょう。
使用シーンに合わせてスタイルを選ぶ
雨の日に着る服のことをレインコートと言いがちですが、実はレインウェアには様々なタイプの形状があります。まずどのようなシーンで使うのかを考えてみます。天候やレジャーの種類によって、使いやすいスタイルが変わってくるためです。
形状は、主に次の4タイプに分かれます。
- レインコート
- レインウェア
- レインジャケット
- レインポンチョ
レインコート・レインポンチョは、比較的着るのが簡単です。取り出してすぐに羽織れるため、例えばキャンプ中のにわか雨を一時的によける際に活躍します。
一方、雨風をしのぎながら山登りを続ける場合、足元までしっかりカバーできるレインウェアが最適です。天候にかかわらず着られるレインジャケットは、雲行きが怪しい日に重宝するでしょう。
素材・機能性から選ぶ
同じレイン用として販売されていても、製品によってその性能は大きく異なります。性能の差によって快適度が変わるため、慎重に見極めたいところです。
レイン用アイテムの機能のうち、特に注目したいのは耐水性・透湿性・収納性の3点です。耐水圧は防水性の高さを示したもので、大雨に対応するのは1万mm以上、登山など本格的なシーンでは2万mm以上がよいとされています。
透湿性とは湿気を逃がす性能を指し、体から出る水蒸気によって内部がぬれるのを防ぎます。ベンチレーション・メッシュ加工などが、施されているのが一般的です。
荷物をどれだけコンパクトにまとめられるか、収納性も確認しておきたいポイントです。
人気アウトドアブランドのレインコート
どのレインコートにするか迷ったら、まずは人気ブランドをチェックしてみることをおすすめします。人気ブランドの製品のほとんどは、支持を集めるに値する実力派が揃っています。
L.L.Bean「メンズ トレイル・モデル・レイン・コート」
独自の防水透湿素材『TEK2.5』を使用した、再生ナイロン100%製レインコートで、およそ太ももまで隠れる長さがあります。
ほどよく体のラインに沿ったシルエットなので、スタイリッシュなコーディネートに似合います。身幅にあまりゆとりがないので、体格のよい人や厚着になる冬場には向かないかもしれません。
フード・袖口の締め具合は、雨・風の状態に応じて調整できます。洗濯機で洗えるため、汗・皮脂による汚れを気にせずアクティブに動けるでしょう。
カラーはブラック・ネイビーの2種類、サイズはS〜XXLまでそろっています。
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- 商品名:L.L.Bean「メンズ トレイル・モデル・レイン・コート」
- L.L.Bean公式オンラインストア:商品はこちら
アウトドアプロダクツ「レインコート」
「必要十分な機能が備わっていればよい」という人には、アウトドアプロダクツのレインコートがおすすめです。
撥水性のある生地で作られた膝丈のコートで、雨からしっかりと守ってくれます。ポケットがない分収納性に優れ、いざというときの備えとして持ち歩きやすいでしょう。
胸元にロゴマークがありますが、同色なので目立たず、さりげなくおしゃれに見せてくれます。シンプルで主張しないデザインのため、アウトドアだけでなく、雨が心配な日の通勤にも役立つでしょう。
カラーバリエーションはネイビー・カーキ・マスタードの全3色、サイズはミディアム・ラージの2種類です。
- 商品名:アウトドアプロダクツ「レインコート」
- アウトドアプロダクツ公式オンラインストア:商品はこちら
ロゴス「LOGOS 3レイヤーレインハーフコート #4001」
日本製の防水透湿素材が使用された、膝丈のハーフコートです。耐水圧約1万mmは強い雨にも耐えられるとされているため、急な雨に見舞われても慌てることはありません。
3層構造のおかげで透湿性も高く、着心地はサラッとしています。ベタつきを軽減してくれるので、湿気がまとわりつくような感覚が苦手な人にとっては理想的です。
レインコートの撥水性能はだんだんと低下していくものですが、耐久力のある撥水加工が施されているため、丁寧に使用すれば長く愛用できるでしょう。サンド・オリーブの2色展開、M・L・XLの3サイズから選べます。
- 商品名:ロゴス「LOGOS 3レイヤーレインハーフコート #4001」
- ロゴス公式オンラインストア:商品はこちら
ザックも守れるアウトドアレインコート
雨に降られたら体だけでなく、ザックなどの荷物も守らなければいけません。手早く一気にカバーしたい場合は、ザックを背負ったまま着られるレインコートが便利です。
モンベル「パックラップ レインコート」
一見すると普通のレインコートですが、背中側のマチを広げるとザックが入るゆとりが生まれます。頭から背中まですっぽり覆うため、ザックと背中の間に雨が入り込みません。
独自の防水透湿素材『ドライテック』は、雨をしっかり防ぎながら湿気をスムーズに逃がします。耐水圧は約2万mmあるので、登山のようなシーンでも安心感が違います。
ただしレインコートでカバーできるのは、20L程度のザックまでです。それ以上荷物が大きい場合は十分な機能を発揮できないため、手持ちのザックの容量を確認しておきましょう。
カラーはダークグリーン・ダークグレー・アイボリー・ライトグリーンの4色、サイズはXS〜XLとバリエーションが豊富です。
- 商品名:モンベル「パックラップ レインコート」
- モンベル公式オンラインストア:商品はこちら
カインズ「スマートバッグインコート」
耐水圧約1万mm、透湿性にも優れたスタンダードなレインコートです。首元のフードフィットコードを留めれば、強風にあおられてもフードが外れません。
自転車・バイクで使用しても、フードが外れて髪がぬれてしまう心配もないので、通勤時の利用にもぴったりです。
膝下まで覆える長さがありますが、重量は約542gと軽量です。付属の収納袋も防水なので、ぬれたレインコートを収納してザックに戻しても、中の荷物をぬらしてしまう心配はありません。
カラーはオリーブグリーン・ネイビーがあります。サイズはM・L・LLの3種類です。
- 商品名:カインズ「スマートバッグインコート」
- カインズ公式オンラインストア:商品はこちら
上下でそろえられるアウトドアレインウェア
山登り・外での作業が予想される場合は、上下が別になったセパレートタイプがおすすめです。足元まで徹底防水できるレインウェアを紹介します。
マムート「CLIMATE Rain -Suit AF Men」
防水透湿素材の代表格でもある『ゴアテックス パックライトプラス』を使用したレインウェアです。約2万8,000mmの耐水圧に加えて通気性もよく、着心地のよさには定評があります。
ゴアテックスの中でもパックライトプラスは特に軽量化されていて、こちらのレインウェアは上下合わせて約540gです。持ち運びに負担を感じることはほとんどないでしょう。
フロントの左右にジップポケットがあり、スマホ・地図などすぐに取り出したいものを入れておけます。
カラーバリエーションは、ディープアイスブラック・イグアナブラック・ブラックブラックの3種類です。サイズはXS〜XLの中から、体格に合わせて選びましょう。
女性用には鮮やかなカラーもあるので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか。
- 商品名:マムート「CLIMATE Rain -Suit AF Men」
- マムート公式オンラインストア:商品はこちら
ミレー「トリロジーティフォンタフ ストレッチジャケット」
耐水圧が約3万mmと非常に高く、信頼度が格段に違います。雷雨・冬の嵐にも対応する性能を備えているので、オールシーズン登山を楽しみたい人に一押しのアイテムです。
フード内部には、顔に隙間なくフィットするインナーカフがあり、雨はもちろん冷たい風も侵入させません。ほどよくストレッチが効いていて、引っ掛かる感じもなく自由に体を動かせるでしょう。
カラーはマスタード・ハミルトン・ブラックノワールの3色、サイズは2XS〜XLと幅広くそろっています。
こちらはパンツとセットでの販売ではないため、同シリーズの『トリロジーティフォンタフ ストレッチパンツ』を、別途購入する必要がある点には注意しましょう。
- 商品名:ミレー「トリロジーティフォンタフ ストレッチジャケット」
- ミレー公式オンラインストア:商品はこちら
防水機能も備えたアウトドアジャケット
ジャケットタイプは「長さのあるコートは動きにくい」「上着だけ欲しい」という人に最適です。防水機能があるジャケットを集めたので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
パタゴニア「メンズ・トレントシェル 3L・ジャケット」
パタゴニア独自の規格『H2Noパフォーマンス・スタンダード』をクリアした、防水性・透湿性・耐久性に優れたジャケットです。テストでは最初に2万mm、次いで1万mmの耐水圧を確認します。
過酷なコンディションを耐え抜く素材が使われているので、長期間使用した後も高い性能を維持できると期待してよいでしょう。
脇部分のベンチレーターを開けば、より効率的にウェアにこもった湿気を放出できます。左側ポケットは本体の収納部分でもあるため、収納袋を探してあたふたすることもありません。
カラーバリエーションはブラック・ワックスレッドをはじめとする全7色、サイズはXS〜XLまであります。
- 商品名:パタゴニア「メンズ・トレントシェル 3L・ジャケット」
- パタゴニア公式オンラインストア:商品はこちら
コロンビア「セダークリフジャケット」
独自の防水透湿素材『オムニテック』が使用されたアイテムです。外側からの水分は通さず、内側の水蒸気を逃がして快適さをキープします。激しい雨には向きませんが、手軽な防水にちょうどよいジャケットです。
いかにもレインコートといったデザインではないため、晴れているときに羽織っていても違和感がありません。ドローコードや要所にあるロゴが、さりげなくおしゃれな印象を与えます。
定番のアースカラーからアクセントとして使えるイエローまで、カラー展開も豊富です。手持ちのワードローブにも、きっと合わせやすいでしょう。サイズは、S〜XLまでそろっています。
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- 商品名:コロンビア「セダークリフジャケット」
- コロンビア公式オンラインストア:商品はこちら
フェールラーベン「High Coast Hydratic Jkt M」
防水性・透湿性を備えた2.5層のジャケットです。フード・裾部分にはドローコード、袖口には面ファスナーのベルトがあり、風や雨の状態によって開き具合を調整できます。
また、フード・袖口のリフレクターにより、暗闇での視認性が高いのもポイントです。両サイドにあるファスナー式のベンチレーターは、蒸れが気になるときに役立ちます。
フロントに小さくロゴがある以外は黒1色ですが、裏地に自然を思わせるプリントが施されています。前を開けたときにだけチラリと見えるデザインは、遊び心のある大人のおしゃれにぴったりです。サイズはXS〜Lの4種類です。
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- 商品名:フェールラーベン「High Coast Hydratic Jkt M」
- フェールラーベン公式オンラインストア:商品はこちら
使い勝手抜群のアウトドアレインポンチョ
着脱のしやすさや蒸れにくさでは、ポンチョタイプに勝るものはありません。デザイン・機能・手軽さの3拍子そろったポンチョは、次の2点です。
ザ・ノース・フェイス「タプトポンチョ」
身幅がゆったりしたレインコートにも見える、スタイリッシュな印象のレインポンチョです。透け感があるため頼りなく思えるかもしれませんが、『HyVent』と呼ばれる高機能防水透湿素材でできているので心配は無用です。
止水ファスナーを採用しているため、フロントから雨がしみ込むこともありません。強風にさらされてフードが外れてしまうときは、後頭部のドローコードを引き絞るとよいでしょう。
収納袋に収めるとペットボトルのような形状になり、ザックのサイドポケットにすっぽり収まります。カラーはクリア・ブラック・バルサムグリーン・レインカモホワイト・ディープトープの全5色、サイズはS・M・Lの3種類です。
キャンプにハイキングにと幅広く活躍し、手放せない装備になりそうです。
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- 商品名:ザ・ノース・フェイス「タプトポンチョ」
- ザ・ノース・フェイス公式オンラインストア:商品はこちら
KEEN「SCS アウトドア ポンチョ」
耐水圧約1万mmの高機能ポンチョです。撥水加工が施されたリップストップナイロン素材で、悪天候に見舞われたときには、ザックごとすばやく身を守れます。
通常は、ポンチョとはいえ蒸れを完全には防げません。しかし本商品は、水蒸気を逃がすベンチレーターがサイドに備わっており、中に手を入れればそのまま衣類のポケットにアクセスできます。
収納袋になるフードは、音楽・会話がしっかり聞こえるよう設計されているので、音楽フェスにももってこいです。カラビナ付きのフードなので、空模様が怪しくなってきたら、ザックの外側に取り付けておくとよいでしょう。
ブラック・イエローの2色展開、フード・背面にあるロゴはリフレクターとしての役割も果たします。
- 商品名:KEEN「SCS アウトドア ポンチョ」
- KEEN公式オンラインストア:商品はこちら
まとめ
晴れていると思っても、山の天気は急に変わることも少なくありません。山登り・キャンプをするなら、レインアイテムは必ず備えておきたいアイテムです。
アウトドア用のレインアイテムを選ぶ際には、耐水性・透湿性・収納性に注目しましょう。どのように使用したいかによって、満足度の高い形状も異なります。
「雨が降ったら台無しだ」と思っていたレジャーも、ベストなレインアイテムがあるだけで「雨が降っても安心」とポジティブに考えられるようになるでしょう。