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キャンプ用キャリーバッグの選び方
キャリーバッグはどれも同じように見えるかもしれませんが、実際には機能面でさまざまな違いがあります。後悔しない買い物をするために、キャンプ用に使いたいキャリーバッグの選び方を確認しておきましょう。
選び方
必要なものが収まるサイズを選ぶ
キャンプ用キャリーバッグは、できる限り荷物がぴったり収まるサイズ感が重要です。大は小を兼ねるといいますが、あまりに余分な空間があると振動による影響を受けやすくなります。
衣類・タオル類など柔らかいものなら問題はありませんが、食器・調理器具などを収納する場合は、摩擦・衝撃による傷を防ぐためにも余白を埋めた方がよいでしょう。
目安としては、ソロなら『50L』、2人以上なら『50L以上』あると安心です。拡張機能の付いたキャリーバッグであれば、状況に応じて荷物の増減に対応できます。
素材・機能性で選ぶ
キャリーバッグは大きく分けて、『ハードタイプ』と『ソフトタイプ』があります。ハードは丈夫で外側からの圧力を受けにくいため、上に荷物を重ねてもさほど心配はいりません。
ソフトタイプには外側にポケットがあるものも多く、使う頻度の高いものもキャリーバッグにひとまとめにしておけます。段差・山道では、背負って使えるショルダーベルト付きのキャリーバッグが活躍するでしょう。
ハード・ソフトのいずれにしても、考慮したいのは『防水性』です。特に徒歩キャンプでは雨宿りできる車もないため、防水加工の有無によって快適度が左右されるでしょう。
大容量のキャンプ用キャリーバッグ3選
荷物が多くなりがちなファミリーキャンプでは、大容量タイプが便利です。家族全員分の荷物をひとまとめにできる、90L以上のキャリーバッグを紹介します。
キャプテンスタッグ「ロード アルミスーツケース L」
丈夫なアルミニウム合金でできた、ハードタイプのキャリーバッグです。サイズ約76.5×53×30.5cm・重量約6.8kgの大きさで、旅行であれば1週間以上の滞在にも対応できます。
キャスターは360度回転するため、多少凹凸のある地面でも動きを妨げません。片手でも操作しやすく、子どもの手を引いたままでも楽々歩けるでしょう。
ロックには、アメリカの国土安全保障省運輸保安局が認定した『TSA LOCK』が採用されています。
キャプテンスタッグ ロード アルミスーツケース L
パタゴニア「ブラックホール・ウィールド・ダッフル」
サイズ約81×41×36cm・重量約4.78kgの、ソフトタイプのキャリーバッグです。容量は約100Lとかなり大きめなので、何かと入り用な子どもの着替え・おもちゃもすっきりまとめられます。
開閉部・下部に手持ち用のハンドルが付いていて、キャンプサイトに着いてからはコンテナのように持ち運べます。車の積み下ろしの際にも重宝するでしょう。
「簡単に取り出せる場所にしまいたい」というときは、側面にあるウェビングの出番です。水筒・レインコートなどをカラビナで吊るしておけば、いざというときに手早く用意できます。
パタゴニア ブラックホール・ウィールド・ダッフル
モンベル「ウィーリーダッフル 90」
「コスパがよいキャリーバッグが欲しい」という場合は、モンベルをチェックしてみるとよいでしょう。約90Lの大容量ソフトキャリーでも、比較的手を出しやすい価格帯です。
バックパネルには頑丈なポリカーボネートが使用されていて、重い荷物をしっかり支えてくれます。底部のサイドには形状を安定させるフレームが内蔵され、重みによる変形を防いでくれるでしょう。
サイズ約82×37×32cm・重量約3.45kgの大きさですが、使わないときは小さく折りたためるため、収納スペースも取りません。
モンベル ウィーリーダッフル 90
拡張機能付き!キャンプ用ハードキャリー3選
「行きは全部入るのに、帰りは荷物が収まらない」という経験はないでしょうか?そんなときに役立つのが、拡張機能付きのキャリーバッグです。
アウトドアプロダクツ「Wホイールキャリーケース」
拡張前はサイズ約63.5×43×29cm・容量約66Lのハードキャリーです。ソロキャンプであれば、だいたい2~3泊分の荷物が収まるでしょう。
拡張部分のファスナーを開けてマチを広げると、約8L容量が増えます。季節によって変わる荷物の量にも、このキャリー1個で対応できそうです。
本体はABS樹脂・ポリカーボネートでできており、耐久性に優れています。ピンクのカラーリングも華やかで、キャンプの楽しさを盛り上げてくれるでしょう。
アウトドアプロダクツ Wホイールキャリーケース
ビクトリノックス「スペクトラ 3.0 エキスパンダブル ミディアム ケース」
「週末だけキャンプに出かけることもあれば、長期間の旅行に出かけることもある」という人も少なくありません。その場合は、拡張できる容量の幅広さが重要です。
こちらのキャリーバッグは、拡張コンパートメントのファスナーを開けると、収納できる荷物の量を最大で40%増やせます。容量が1.5倍近く変わるため、さまざまな旅に活用できるでしょう。
拡張前は、サイズ約69×46×30cm・重量約6.2kg・容量約81Lです。飛行機・船など荷物を預ける旅行が多いのであれば、カスタマイズオプションで名前を入れておくとよいかもしれません。
ビクトリノックス スペクトラ 3.0 エキスパンダブル ミディアム ケース
グレゴリー「クアドロプロ 28」
ポリカーボネート製で軽く、スタイリッシュなデザインが魅力のハードキャリーです。サイズ約71.1×45.7×29.2cm・重量約5.35kg・容量約88Lで、ファスナーを開けると幅3.8cmほど拡張します。
注目したい機能は、本体から取り外しできるアクティブシールド・コンパートメントです。掃除しやすく抗菌機能が施されているため、汚れたギアの収納にも困りません。
もう一方には通常のコンパートメントがあり、複数のメッシュポケットも付いています。衣類・小物も分けて収納でき、整理整頓が苦手な人にも使いやすいでしょう。
グレゴリー クアドロプロ 28
高い防水機能を持つキャンプ用キャリー3選
水ぬれから完璧に荷物を守るには、カバーを装着するのが1番です。しかし、急な雨に対応するのが難しいこともあるでしょう。そんなときに活躍するのが、防水機能付きのキャリーバッグです。
L.L.Bean「アドベンチャー・ ローリング・ダッフル 95L」
ソフトタイプの柔らかな見た目から、水の浸入を防げるのか不安になるかもしれません。しかし実のところは、消防ホースからの水圧に1分間耐え得る性能を持った実力派です。
ナイロン生地に施された耐水ポリウレタン・コーティングは、極度の低温状態での24時間テストでもひび割れ・はがれが起きないことが実証されています。空気がキンキンと冷える冬キャンプでも、安心して使えるでしょう。
サイズ約75×34×39cm・重量約3.7kg・容量約95Lと、収納量も申し分ありません。
L.L.Bean アドベンチャー・ ローリング・ダッフル 95L
MYSTERY RANCH「BRIDGER 65」
通気性に優れたソフトタイプのキャリーバッグです。完全防水ではないものの、表面・裏面にもコーディングが施されており、耐水ジッパーも採用。耐水性を強化しています。
ショルダーパッドにもジップ付きポケットがついているので、スマホ・カメラなどをすぐに取り出したいときに便利でしょう。
トップリッドが取り外し可能で、ヒップパックとしても使えます。
MYSTERY RANCH BRIDGER 65
ザ・ノース・フェイス「BCローリングダッフル」
サイズ約71×36×37cm・重量約2.69kgのソフトキャリーです。容量約97Lと大型で、ファミリーキャンプ用としても不足はありません。
1,000デニールのリサイクルポリエステル・TPEファブリックラミネートを採用し、ぬれ・汚れへの耐性を高めています。よほどの豪雨でもない限り、浸水するリスクは少ないでしょう。
メインコンパートメントはD字型に大きく開き、デッドスペースを作らないパッキングが可能です。耐摩耗性に優れたアイテムなので、キャンプギアの収納にも気楽に使用できるのではないでしょうか。
ザ・ノース・フェイス BCローリングダッフル
背負って運べるキャンプ用キャリー2選
キャンプに行くと、段差の多い場所や木の根がむき出しの悪路にたびたび出くわします。特に徒歩キャンプをする場合は、こうした状況を想定したキャリーバッグが有用です。
コールマン「オールインワンホイール」
移動時のちょっとした不便さを解消できる、2輪タイプのキャリーバッグです。本体背面にはショルダーハーネスがあり、ホイールを転がせない道は背負って運べます。
ハーネスは取り外し可能ですが、下部のカバーを留めて収納すれば、付けっぱなしでもそれほど邪魔にはなりません。電車・バスに乗り降りするときには、上部・側面の手持ち用ハンドルで持ち上げられます。
サイズ約70×40×30cm・重量約4.25kg・容量約85Lです。レインカバーが付属していて、雨対策も抜かりはありません。
コールマン オールインワンホイール
キャプテンスタッグ「キャリーバッグ 600D」
「引く」「持つ」「背負う」の3通りの使い方ができるリュック式キャリーバッグです。
タイヤカバーが付いているので、背負った時に服が汚れる心配がありません。キャリーバーは多段階に調整可能で、キャスターは2輪式を採用しています。安定性があり、女性にもおすすめです。
メインスペースはダブルジップで開閉しやすいです。本体側面のファスナーを開けることでマチが広がり、33Lから最大48Lに拡張できます。
キャプテンスタッグ キャリーバッグ 600D
機能性を求める人向けキャンプ用キャリー3選
欲張りな希望をかなえてくれる、機能的なキャリーバッグに興味はありませんか?「こういう使い方がしたかった」と気付かせてくれる、ユニークな機能を持つキャリーバッグを集めました。
DOD「キャンパーノ・コロコーロ2」
自分流にアレンジしたいのならば、キャンパーノ・コロコーロ2のチェックは外せません。遊び心満載のアイテムがそろう、DODならではのソフトキャリーです。
外側12カ所にある金具を使えば、寝袋・マットなどかさばりやすい荷物を、ストラップで外付けできます。サイズ約75×38×23cm・重量約4.5kg・容量約56Lの本体と合わせれば、ソロキャンプには十分な収納量です。
小物収納がサイドポケットだけでは足りないときは、前面に縫い付けられたウェビングを利用しましょう。自由自在な吊り下げ収納で、キャリーバッグの利便性がぐっと向上します。
DOD キャンパーノ・コロコーロ2
オスプレー「DAYLITE WHEELED DUFFEL 85」
キャンプのときは大活躍のキャリーバッグですが、使わないときはしまう場所に困ることもあるでしょう。その点、オスプレーのソフトキャリーなら、収納スペースを最小限に抑えられます。
使用時はサイズ約71×40×30cm・容量約85Lと大容量ですが、底板を外せばダッフル部分を小さく折りたためます。重量約3.28kgと軽量なので、収納場所からの出し入れもしやすいでしょう。
ショルダーハーネスで背負ったときは、ホイールが外側を向くため背中が汚れません。上部・サイドには使い勝手のよいポケットがあり、かゆいところに手が届くキャリーバッグといえそうです。
オスプレー DAYLITE WHEELED DUFFEL 85
ザ・ノース・フェイス「オールウェザー4ウィーラー30インチ」
耐候性のあるポリカーボネートを採用した、天候による劣化の少ないハードキャリーです。開口部にはパッキン処理が施されているため、多少の雨であれば水がしみ込む心配も少ないでしょう。
サイズ約76×44.5×32cm・重量約6.18kg・容量約70Lのバッグ内部は、ディバイダーで50:50に分割されています。整理整頓に最適なメッシュポケットもあり、小物の迷子もなくなりそうです。
外側にポケットはありませんが、その分かっちりとした印象で、街中で使っていても違和感がありません。アウトドアシーンからタウンユースまで、シームレスに活用できるでしょう。
ザ・ノース・フェイス オールウェザー4ウィーラー30インチ
まとめ
近年では、ファミリー層や女性キャンパーが増えるにつれ、よりキャンプスタイルの自由度が高まってきました。同時に、キャリーバッグを携えたキャンパーの姿も増えてきています。
キャリーバッグの魅力は、バックパックにはない機動力と収納のしやすさです。体力に自信のない人でも、重量感のある荷物を簡単に持ち運べます。ファミリーキャンプでは、家族全員の荷物をすっきりまとめられるでしょう。
もはや、自然と都会を分けて考える必要はありません。選び抜いたベストなキャリーケースを、キャンプにもキャンプ以外の旅行にも使い倒しましょう。