究極のキャンプ!? 最低限の装備で自然と向き合う「ブッシュクラフト」って何だ?
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • OUTDOOR
  • NEWS
  • SUSTAINABLE
  • CAR
  • CAMP
  • GEAR
  • COOKING
  • ブッシュクラフト

    2017.05.01

    究極のキャンプ!? 最低限の装備で自然と向き合う「ブッシュクラフト」って何だ?

    DMA-_MG_2130

    山岳写真家・荒井裕介さんの案内でドキドキのブッシュクラフト初体験

    「ブッシュクラフト」とは、「最低限の装備だけを持ち込み、その場にある様々なものを利用して、大自然の中で過ごすこと」と教えてくれたのは、山岳写真家にして、この道15年の荒井裕介さん。

    薪は当然として、着火剤となる白樺の皮、食べられる植物なども、判別して採集。その日の糧にする。クラフトといっても何かを作るという意味ではなく、工夫と知恵を駆使する行為だそう。

    実際に荒井さんと一緒に森の中に入ると、驚かされることが多い。「そこに生えているサルノコシカケというキノコは、火種として重宝するので採っておいてください。あ、こっちにはキクラゲが生えてますよ」。

    DMA-_Y4_1134

    この日発見したサルノコシカケ。全部は採らずに使う分だけ、がブッシュクラフトの基本

    ほかにも焚き火の自在鉤を作るための枝など、次から次へと、利用できるものを採集していく。そうしていくと自然に対する見方が変わってくる。 

    DMA-_Y4_0974

    焚き火の上に鍋などを吊るすための自在鉤を自作。適当な長さに枝を切り、ナイフで溝を作れば、立派な自在鉤の完成だ。火に近づけるものなので燃えにくい生木を使う。子供と一緒にクラフトしても楽しそうだ。DMA-_Y4_1101

    枝を落としたり、割ったりするのに使うハチェット。小型のノコギリは適当なサイズにカットする際に必須。ナイフは繊細な作業をする小型のものと、ナタ代わりにも使える刃の厚いものを用意している。

    ただの歩くという行為に「なにか落ちてないかな?」という採集の視線が入ってくることによって、通常のキャンプなどでは気付かない、自然の豊かさが見えてくるのだ。

    ただ、いきなりすべてを自然の中から得ようとするのはハードルが高い。

    これがブッシュクラフト流の火おこし道具だ!

    DMA-_Y4_1109

    白樺の皮の表面を削って木屑を作り、そこにファイヤースターターで火花を散らす。その火種を地衣類やサルノコシカケなどに移し、焚きつけにする。新聞紙などなくても、これで十分火がおこせる。缶に入った油(ラードとカモ油を混合)で簡易キャンドルも作れる。

    山岳写真家・荒井裕介さん
    荒井

    ガレージブランドSHARA PROJECT主宰。アメリカ在住のときにブッシュクラフトに出会い、自身のスタイルとして取り入れている。狩猟やウルトラライトにも造詣が深い。

    ◎構成/櫻井 卓 ◎撮影/山田真人

    NEW ARTICLES

    『 ブッシュクラフト 』新着編集部記事

    Muthos Homuraブランドで話題の左右非対称刃「プロミネンス」に待望の左利き仕様が登場!

    2023.12.14

    ブッシュクラフトの世界がもっと近くなる!?豪華講師陣が教えてくれた4つの知恵

    2023.11.13

    “ぷちクラフト”から始めよう!初心者におすすめのブッシュクラフト体験3つ

    2023.05.26

    自分の山で楽しむ"ゆる"ブッシュクラフトとは?ソロキャン玄人のスタイル拝見

    2023.05.08

    参加できるのは10名だけ!作家・遠藤ケイさんによる「火の学校」が千葉県で開校だ

    2023.03.14

    スノーキャンプの必携装備「スノーペグ」の作り方を徹底解説!

    2023.01.02

    ブッシュクラフトの達人の焚き火術。焚き火用三脚の作り方も!

    2022.06.16

    イラストレーター&野外技術研究家スズキサトルさんの「ブッシュクラフト入門」

    2021.11.11