焚き火だと失敗しがちな難しいホットサンドメーカー&メスティン。プロ直伝の簡単激旨レシピを紹介しつつ、編集部の料理ベタ(!?)ふたりが体当たりクッキング! 第3回目は主食対決だ!
米でも麺でもなんでもOK!主食対決
【ホットサンドメーカー初級】
カリッと焼き上げ香ばしくいただく「チーズ鮭ライスサンド」
これでもか、というほどチーズをたっぷり挟むのがカリカリ食感のコツ。香ばしさとともに召し上がれ!!
材料
鮭おにぎり…1個
ピザ用チーズ…60g
作り方
1 おにぎり(のりはつけない)をホットサンドメーカーに入れ挟み、いったん取り出す。
2 チーズの半分をホットサンドメーカーに敷いたら1をのせ、上から残りのチーズをかけて挟む。
3 両面チーズがカリカリになるまでじっくり焼き、半分に切る。好みでのりを巻く。
チーズは溶けるので、写真のように山盛りでOK。おにぎりが隠れるように覆うこと。
弱火でじっくり焼く。ホットサンドメーカーは温まるとあっという間に焦げるので注意。
【メスティン初級】
浸水時短技でパスタを折らずに調理!「ボンゴレビアンコ」
鍋仕様の煮込み料理は得意中の得意!
アサリの出汁が効いたスープも、最後の1滴まで飲み干せます。
材料
アサリ…10個(砂抜き済み)
ニンニク…ひとかけ
ローレル…1枚
鷹の爪…1/2本
ロングパスタ…80g
オリーブオイル…大さじ2
ブラックペッパー…適量
塩…小さじ1~2
作り方
■1事前にパスタを1時間半以上水に浸けておく。
■2メスティンにオリーブオイル、潰したニンニク、ローレル、鷹の爪を入れ、中火で熱し香りを引き出す。
■3アサリ、水150ml(分量外)を入れ強火で熱し、沸騰したらパスタを加えかき混ぜる。
■4白くなっていたパスタが黄色く戻り茹で上がったら、塩で味を調え、仕上げにブラックペッパーをふる。
パスタは吸水させることで茹で時間が短くなる。柔らかくなり折らずに使えるのも嬉しい。
煮込むときは薪や熾火を足し、強火で素早く沸騰させる。茹で汁がそのままスープになる。
【ホットサンドメーカー中級】
野菜の水分でほど良い蒸し焼きに。「広島風お好み焼き」
材料を積み上げギューっと押さえる。難しい返しも簡単にでき、失敗知らず。四角いお好み焼きが一丁上がり!
材料
小麦粉…30g
焼きそば麺…1/4個
キャベツの千切り…50g
揚げ玉…大さじ1
卵…1個
魚粉…小さじ1
お好み焼きソース…適量
青のり…小さじ1
かつおぶし…大さじ1
作り方
1 ボウルに小麦粉と水80㎖(分量外)を入れ、かき混ぜて生地を作る。ホットサンドメーカーの片面で薄皮の生地(半量)を焼き、魚粉をかける。
2 その上からキャベツ、焼きそば、揚げ玉の順にのせ、残りの生地をかけ、最後に豚バラをのせて挟み、豚バラ側を下にして焼く。
3 いったん開いて火からはずし、片側で溶いた卵を焼き、豚バラ側に重ねて挟む。
4 卵側を上にしてお皿に盛り、ソースを塗って青のりとかつおぶしを散らす。
ホットサンドメーカーを温めたら生地をなるべく薄く敷き、焦がさないように弱火で焼く。
仕上げに片側で卵を焼く。半熟のうちに肉の上に重ねて軽く押さえると、一体感が生まれる!
オーシタ’s TRY!
餃子の皮を使った、簡単ピザミルフィーユのはずが…
餃子の皮にチーズとサラミを包んで…と思ったら、上に重ねていくという予想だにしない大技を発動。
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「ギューっとすれば挟めますからね」と20枚の皮すべてを使い切る。中まで火が通るのか!?
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流れ出したチーズは焦げながらもパリパリな仕上がり。が、ひっくり返すと真っ黒焦げやないかーい。
小雀’s CHECK!
開けるタイミングを見計らうのが重要。心配なら何度か確認!
たしかにギューっとできるけどコスパがなぁ……。
【メスティン中級】
ほのかに香るカレー風味がアクセント「ポークビリヤニ」
インドで定番の、スパイスとお肉の炊き込みご飯。
スパイス代わりに野菜スープを使えば、意外や意外、奥深い味に。
材料
豚バラ肉(焼き肉用)…4枚
レトルトご飯パック…1個
野菜スープ(フリーズドライ)…1個
カレー粉…大さじ1
赤タマネギ…1/8個
パクチー…2本
作り方
■1メスティンの底に豚バラを並べ、野菜スープの素を砕いて加え、カレー粉を散らす。
■2ほぐしたご飯を上から加えてならし、弱火で熱してじっくり脂を抽出する。
■3水40ml(分量外)を加え、フタをして蒸し炊きにし、水分が飛んだら全体を混ぜ合わせる。
■4仕上げにスライスした赤タマネギ、パクチーを散らす。
フリーズドライのスープの素を砕いて加える。まるでスパイスを調合したようなお味に。
ご飯はほぐしてボウルに入れ、一度水で洗うと、ふっくらと仕上がる。このひと手間が大事!
ハラボー’s TRY!
お餅のとろみが思いっきり効いた!? ヤンソンさんの誘惑(料理名)
ジャガイモとアンチョビを重ねて焼くグラタン風のスウェーデン料理。餅を加えて日本風にアレンジ。
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材料を混ぜ合わせたらホワイトソースを加え、上にちぎったチーズをのせ、パン粉をふって焼く。
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フタをして熾を置き、見よう見まねで上火も使って完成。とろりとしたグラタン風のヤンソンさん……でいいのか!?
小雀’s CHECK!
オーブン的に使うなら、もっと強めの上火が必要。煮込みすぎて餅も完全に消えてるから、まずは火の扱いを覚えるべし!
※構成/大石裕美 撮影/三浦孝明
(BE-PAL 2023年3月号より)