ホンダが4月に販売を開始する新型車、ZR-Vをいち早くテストしました。都市部に住む外遊び好きの心を捉えるキャラクターです!
普段使いもアウトドアもこれ一台で! ワクワク感あふれるミドルサイズSUV
ホンダ/ZR-V e:HEV Z(4WD)
¥4,119,500
問い合わせ先:本田技研 0120-112010
https://www.honda.co.jp/
編集・早坂(以下、早):ホンダから新型SUV、ZR-Vが登場です。人気のヴェゼルとの違いは?
記者・櫻井(以下、櫻):シティ派SUVの先駆けであるCR-Vの国内販売が昨年12月に終了したので、ZR-Vは日本で販売されるホンダ製SUVの一番大きなモデルとなる。
早:といっても、資料を見ると全長4570㎜とミドル級。2列シートの平均的なSUVという印象です。
櫻:うん。選択肢が多いこのクラスにおけるZR-Vの特徴を挙げるなら、かつてのシビックのような手軽さと快活さに、アコードの高級感を加えたところかな。
早:ベテラン世代にもわかりやすい表現ですね!
櫻:クルマの在りかたが変わる中で、SUVというスタイルにホンダらしい走行フィーリングの気持ち良さと、洗練された若々しさを落とし込んだ設計だ。
4人家族にフィットするボディーサイズ
早:テスト車両は最上級グレードのハイブリッド4WDでしたが、とてもパワフルに走りますね~。
櫻:なにしろ内蔵する2つのモーターによるパワーがエンジンを上回っているほどだから。走行状況でそれぞれの稼働領域を制御して、がっつりと加速する。
早:ドライブモードには「スノー」も付いてます!
櫻:4WDの場合、車体前方のパワートレインで発生する駆動力をシャフトで後輪と直結させていて、反応が素早く、雪道から舗装路まで安定感が高い。見た目はシティ派だけど野性力もあるので楽しく走れるね。
早:野性力という点では、190㎜の最低地上高に加え、ラゲッジの収納にも感激しました。後席の背もたれを前に倒すと座面が連動して沈み込み、フルフラットになるんですよ!
フルフラットなラゲッジ空間に工夫あり!
櫻:車中泊をするにはギリギリの広さだけど、自転車を積むときなど、天井にぶつける心配がなく、安心。
早:ヴェゼルではちょっと狭いと感じる荷物多めのキャンパーや、ファミキャンが中心の方にぴったりかと。
櫻:正直、テスト車両は手軽とはいえない価格だけど、ハイブリッド4WDの「X」グレードなら351万8900円と、だいぶ身近に。
早:最安はガソリン車の「X」で前輪駆動の294万9100円ですね。
櫻:このクルマの魅力である快適性と悪路走破性を楽しむなら、ハイブリッド4WDがいいと思うよ。
頭上も足元も広々!
飽きのこないインテリアを上質に表現
SPECIFICATIONS
【駆動方式】 4WD
【ボディー寸法】
全長 4,570㎜
全幅 1,840㎜
全高 1,620㎜
最低地上高 190㎜
最小回転半径 5.5m
ホイールベース 2,655㎜
トレッド 前1,590㎜/後1,605㎜
タイヤサイズ 225/55R18
車両重量 1,630㎏
乗車定員 5名
【エンジン】
排気量・種類 1,993cc直列4気筒
最高出力 104kW(141PS)/6,000rpm
最大トルク 182N・m/4,500rpm
モーター最高出力
135kW(184PS)/5,000~6,000rpm
モーター最大トルク 315N・m/0~2,000rpm
燃料タンク容量 57ℓ
燃料種類 無鉛レギュラーガソリン
燃費(WLTCモード) 21.5㎞/ℓ
【トランスミッション】
電気式無段変速機
※構成/櫻井 香 撮影/小倉雄一郎
(BE-PAL 2023年3月号より)