春キャンプ、肌寒い日は「酒粕」で温まろう
12月から3月の寒い時期におこなわれる酒造り。酒粕は、日本酒の製造工程で生まれる副産物です。粕(かす)といっても、酒粕には驚くほどの栄養価や効果があるとされています。なかでも今回注目したのが、酒粕の持つ、カラダを温め、その温かさは持続するという効果です。まだまだ寒い日も残る春寒のキャンプに酒粕がよさそうです。
ここでは、酒粕とチーズのダブル発酵食品で作るフォンデュレシピを紹介します。
【酒粕チーズフォンデュのレシピ】
【材料】2〜3人分
- 酒粕ペースト 50ml(酒粕を同量の水で溶いたものでOK)
- 好みのチーズ(溶ける) 100g〜(酒粕ペーストに対して倍量が目安)
- にんにく 1/2片
- 水、または好みのミルク 100ml〜(酒粕ペーストに対して倍量が目安)
- 味噌(好みで) 少々
- 塩 少々
- 胡椒 少々
- オリーブオイル 少々
- バゲット 適量
- プチトマト 適量
- ブロッコリー 適量
- じゃがいも 2〜3個
<作り方>
※酒粕ペーストの作り方は、後半部分で紹介しています。
(1)耐熱容器に酒粕ペースト、にんにくのすりおろしを入れて軽く混ぜ合わせます。
(2)(1)に少量ずつ水(好みのミルク)を加えてのばします。
(3)火をつけて弱火で温め、チーズを加えます。
(4)ふつふつしてきたら火を止めます。
(5)チーズが溶けたら、味をととのえます。
(6)仕上げにオリーブオイルを回しかけます。
酒粕はペースト状にしておくと便利!
酒粕は、料理に使うと味にコクやまろやかな風味をプラスしてくれます。酒粕を水で溶いてペースト状にしておくことで、いろいろな料理に手軽に使うことができます。いつもの料理に酒粕ペーストを少々。和風の料理はもちろん、洋風、中華さまざまな料理に使えます。
【酒粕ペーストのレシピ】
【材料】作りやすい分量
- 酒粕 100g
- 水 150ml〜200ml程度
<作り方>
(1)酒粕を手でちぎって細かくほぐします。細かくするほど、溶けやすくなります。
(2)ほぐした酒粕を鍋に入れ、分量の水を注いで火にかけます。
※水分量によって、ペーストの濃度は好みのかたさに調整できます。さらりと仕上げたい場合は水多め、トロッと仕上げたい場合は水を少なめにします。使用する酒粕によっても仕上がりに差が出ますので水分量は加減してください。フードプロセッサーなどを使ってもOKです。
(3)清潔な密閉容器に移し、冷蔵庫で保存します。
気候や環境によって違いがありますが、2週間を目安に使い切るようにしましょう。
酒粕の種類
- 板粕〜板状の酒粕を、四角く切ったもので一番ポピュラーな酒粕です。
- バラ粕〜板粕をバラバラにしたもの、板粕よりも料理に使いやすいです。
- 練り粕〜クリーム状の酒粕で別名「踏み粕」とも呼ばれています。夏まで熟成させて、お盆から秋にかけて出回る酒粕。
酒粕に含まれているアルコールに注意
東北など寒い地域では、昔から寒い日には酒粕を食べるのが常識なのだとか。甘酒や粕汁にしてもおいしいですね。ただ酒粕には、約8%のアルコール分が含まれているといわれています。お子さんや車の運転をする方、アルコールが苦手な方がいる場合は、アルコール分をしっかりと飛ばしてから食べるようにしましょう。