春キャンプをポカポカに!旬の発酵食品「酒粕」でチーズフォンデュ
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    2023.03.11

    春キャンプをポカポカに!旬の発酵食品「酒粕」でチーズフォンデュ

    バゲットに酒粕チーズフォンデュを絡めている様子

    新酒の時期にしか味わえない「酒粕」。フレッシュな酒粕を味わえるのも残すところあとわずか。

    春キャンプ、肌寒い日は「酒粕」で温まろう

    12月から3月の寒い時期におこなわれる酒造り。酒粕は、日本酒の製造工程で生まれる副産物です。粕(かす)といっても、酒粕には驚くほどの栄養価や効果があるとされています。なかでも今回注目したのが、酒粕の持つ、カラダを温め、その温かさは持続するという効果です。まだまだ寒い日も残る春寒のキャンプに酒粕がよさそうです。

    ここでは、酒粕とチーズのダブル発酵食品で作るフォンデュレシピを紹介します。

    【酒粕チーズフォンデュのレシピ】

    今回使用した材料

    今回使用した材料です。具材は好みのものでOKです。

    【材料】2〜3人分

    • 酒粕ペースト 50ml(酒粕を同量の水で溶いたものでOK) 
    • 好みのチーズ(溶ける) 100g〜(酒粕ペーストに対して倍量が目安)
    • にんにく 1/2片
    • 水、または好みのミルク 100ml〜(酒粕ペーストに対して倍量が目安)
    • 味噌(好みで) 少々
    • 塩 少々
    • 胡椒 少々
    • オリーブオイル 少々
    • バゲット 適量
    • プチトマト 適量
    • ブロッコリー 適量
    • じゃがいも 2〜3個

    <作り方>

    ※酒粕ペーストの作り方は、後半部分で紹介しています。

    (1)耐熱容器に酒粕ペースト、にんにくのすりおろしを入れて軽く混ぜ合わせます。
    (2)(1)に少量ずつ水(好みのミルク)を加えてのばします。
    (3)火をつけて弱火で温め、チーズを加えます。

    とろけるチーズを加える

    酒粕の量が多いと、酸味が強く出ます。酒粕は少量ずつ加えるなど、好みの風味に加減してください。

    (4)ふつふつしてきたら火を止めます。
    (5)チーズが溶けたら、味をととのえます。
    (6)仕上げにオリーブオイルを回しかけます。

    チーズが溶けたらできあがりです

    味が足りない場合は、塩、胡椒、味噌(好みで)を入れてととのえます。好みの具材につけていただきましょう。

    酒粕はペースト状にしておくと便利!

    酒粕は、料理に使うと味にコクやまろやかな風味をプラスしてくれます。酒粕を水で溶いてペースト状にしておくことで、いろいろな料理に手軽に使うことができます。いつもの料理に酒粕ペーストを少々。和風の料理はもちろん、洋風、中華さまざまな料理に使えます。

    【酒粕ペーストのレシピ】

    酒粕ペーストの材料

    酒粕ペーストの材料です。

    【材料】作りやすい分量

    • 酒粕 100g
    • 水 150ml〜200ml程度

    <作り方>

    (1)酒粕を手でちぎって細かくほぐします。細かくするほど、溶けやすくなります。
    (2)ほぐした酒粕を鍋に入れ、分量の水を注いで火にかけます。

    温めた湯で酒粕を溶かします

    酒粕の粒が多少残っていても問題ありません。時間が経てば自然に溶けてなじんできます。

    ※水分量によって、ペーストの濃度は好みのかたさに調整できます。さらりと仕上げたい場合は水多め、トロッと仕上げたい場合は水を少なめにします。使用する酒粕によっても仕上がりに差が出ますので水分量は加減してください。フードプロセッサーなどを使ってもOKです。

    (3)清潔な密閉容器に移し、冷蔵庫で保存します。

    清潔な保存容器に入れて保存します

    好みのテクスチャーになったらできあがりです。

    気候や環境によって違いがありますが、2週間を目安に使い切るようにしましょう。

    酒粕の種類

    皿に盛ったバラ粕

    ここでは、バラ粕を使用しました。

    • 板粕〜板状の酒粕を、四角く切ったもので一番ポピュラーな酒粕です。
    • バラ粕〜板粕をバラバラにしたもの、板粕よりも料理に使いやすいです。
    • 練り粕〜クリーム状の酒粕で別名「踏み粕」とも呼ばれています。夏まで熟成させて、お盆から秋にかけて出回る酒粕。

    酒粕に含まれているアルコールに注意

    東北など寒い地域では、昔から寒い日には酒粕を食べるのが常識なのだとか。甘酒や粕汁にしてもおいしいですね。ただ酒粕には、約8%のアルコール分が含まれているといわれています。お子さんや車の運転をする方、アルコールが苦手な方がいる場合は、アルコール分をしっかりと飛ばしてから食べるようにしましょう。

    私が書きました!
    料理研究家
    小牧由美
    名古屋市在住の料理研究家。東京を拠点に食に携わる仕事で20年以上活動。その間、銀座のヴィーガンカフェでは立ち上げから店長を務め、レシピ・商品開発から体調改善に特化したメニューを考案し、カウンセリングにも従事。現在は、旬の素材を使った料理やローフード、プラントベースのレシピ提供、商品開発などをおこなっている。http://yamabon.jp/

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